椰子の実ひとつあればラグビー出来るで。 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

♬名も知らぬ遠き島より〜 で始まる歌『椰子の実』は島崎藤村の作詞として作られた歌。
その歌詞をもう少し紹介すると
「名も知らぬ遠き島より流れ寄る椰子の実一つ
ふるさとの岸を離れて汝(なれ)はそも波に幾月」とうたわれている。
この詩は友人であった柳田國男が愛知県の伊良湖岬の恋路ヶ浜で椰子の実を見つけ、
その話をしたところ藤村が興味を持ち作った歌。
遠い南国の島に自生している椰子の木からその実が落ちて、海に流され、
はるか遠い恋路ヶ浜に流されてきたということを詩的に歌ったもの。
最後に「いずれの日にか 国に帰らん」という言葉で締められている。
これは、浜に浮かんでいた椰子の実を見て、イメージを沸かせたもの。
椰子の実一つで、かき立てられる想像力が、大作家と凡人の違いかもしれない。

海の便りといえば、『平家物語』に「雁信」という段がある。
これは、平 康頼が平家に謀反を企てたという廉(かど)で喜界ヶ島に流されたことに関する一連の物語。いわゆる「鹿ケ谷(ししがたに)の陰謀」。
平 康頼は、流された島で、
「さつまがた 沖の小島に我ありと親には告げよ 八重の潮風」
「思ひやれ しばしと思ふ 旅だにも なほ古里は 恋しきものを」という二首の歌を詠み、
千本の卒塔婆に書いて海に流したところ、一つが厳島(いつくしま)に流れ着き、
平清盛の許に届けられ、この歌に心を打たれ清盛が彼を赦免するということが書かれている。
ただ、この『平家物語』も、言ってみれば完全なノンフィクションではない。

脚色もあるだろう。
先日のニュースを見ていると、「100年以上前にドイツから放たれた瓶から手紙が発見され、
内容から手紙を送った人が特定され、その孫娘が健在であることがわかり、
その手紙と感動の対面を果たした」と出ていた。

「事実は小説より奇なり」

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<了>