これは、中国の詩人・孟 浩然の詩『春暁』の一節。
春になり、寒さを気にせずにウトウトとしてしまう事になる。
そんな様子を表現したもの。
睡眠は気持ちがいい。
ところが、この睡眠の必要性については、現代科学でも解明しきれていないそうだ。
ごく稀にではあるが、眠らない人もいる。
眠らないからと言って、その人の心拍数や血圧に異常は見られないともいわれる。
では、人間に睡眠は必要ないかと言えば、睡眠は不可欠。
自白のための拷問で、一番効果的とされるのが睡眠を与えない事とされる。
睡眠を奪う事は、人間の意識の自由を拘束する事になるようだ。
睡眠は一種の点検調整で、長さは個人差があるが、ナマ身の人間には、どうしても必要。
哺乳動物の「尖りネズミ」は眠る事はないという。
このネズミは、誕生してから死ぬまで食料を求めて動き回り決して眠らない。
一つ言えることは、その寿命が、２、３年と短い。
ほぼ同じ大きさの「コウモリ」は、夕方、虫の捕食に出掛ける以外は、
暗い洞窟などで、逆さにブラ下がり、ほとんど眠っている。
まさに省エネ生活を送っているが、こちらは、寿命が何と１０年以上。
かなりの差がある。
睡眠をとることと長生きは結びつくものらしい。
春は、眠いもの。
この春のひととき、長寿を目指して、もうひと眠りするか。
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