ジュゼッペおじさんに肖像画を描いてもらうとエラいことになりますよ。 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

現在、金の価格は天井を知らない如くどんどんと値を上げている。
金の元素記号を覚えるのに「金は全ての金属のAu(英雄)だ」などの覚え方があった。

思えば、ヨーロッパは、あまり金の産出を聞いた覚えがない。
そのせいか、ヨーロッパの歴史を辿れば、パスカルなど著名な科学者が錬金術(alchemy)に携わっていたという話も多い。
錬金術を一言で言えば化学的手段を用いて卑金属から貴金属を精錬しようとする試みのこと。
この錬金術が科学の進化を早めたとも言われるが一方では黒魔術の要素も並行して存在した。
錬金術、すなわち、危険な試みといったものも持ち合わせている。

この錬金術に多額の金銭を使った近世の王としてルドルフ2世の名が上がる。
この王は、16、7世紀の神聖ローマ皇帝でもありハプスブルク家の当主でもあったが、
歴代の王と違って政治世界には関心がなく文化や化学に興味を持っていた。
彼の肖像画を見れば、あの王か?!というところである。

これを描いたのは、ジュゼッペ・アルチンボルド、イタリア出身のマニエリスムの画家。
普通の王ならば、こんな肖像画を描くとするならば、
「ちょっとキミね...」などと、即刻追い出されてしまうところだが、
ルドルフ2世にとっては「オモロイやん」というところのようだ。
アルチンボルドは宮廷画家の一人として遺憾無く、その画風を伸ばしたとも言える。
また、ルドルフ2世は、月面にその名称を残している天文学者のティコ・ブラーエや、
言わずと知れた科学者ケプラーのパトロンともなった。
彼らの多くは傍らで錬金術を研究していた。
ルドルフ2世にとっても、錬金術は魅力的だったようだ。

金の価格が高騰している。
かつて使っていた指輪やネックレス等の貴金属を箪笥の中から掘り起こすことができれば、
コレも、ある種の錬金術か?

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<了>