「寄らば切るぞ!」...逃げるが勝ち!スタコラサッサ... | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

ヨーロッパの歴史には「決闘」が名誉と誇りを守る儀式として長い間残っていた。
日本でも、果たし合いとして、決闘があった。
日本で決闘が廃止になったのは、やっと1889年(明治22年)のこと。
ちょっと前近代的な香りがするが、ヨーロッパなどでは20世紀まで続いていた。
その頃の作家・ドストエフスキーの小説『悪霊』などにも決闘シーンが出てくる。
また、フランスには、厳格な決闘の儀式があり、
まず、相手に書状を送り、お互いが介添人を立て、日時や場所を決め、
武器もピストルか剣かで、1対1で行なうと決められている。

『失われた時を求めて』を求めての作者マルセル・プルーストも決闘を行なっている。
若くして社交界に入るといった存在であるが、1897年、彼が26歳の時に、
中傷された相手であるジャン・ロランと決闘をおこなっている。
ジャン・ロランは、怪奇小説や仮面モノの小説を発表して、そこそこ売れてもいたが、
文壇では、性格的にフダ付きとされた作家。
それもあってプルーストはロランに決闘を申し込む。
実際に行なわれた決闘の場所は、パリ郊外のムードンの森。
そして、プルーストの介添人となったのは、画家のジャン・ベロー。
対するジャン・ロランの介添人は小説家のアンリ・ド・レニエ。
あのプルーストが、本当にやったのか?だが、ピストルを武器に決闘をおこなっている。
ピストルの場合は、相手に向けなくてもいいことになっている。
互いに一発ずつ撃ち合えばそれで終わり。

プルーストが慕った当時の社交界の貴公子とされたロベール・ド・モンテスキューは爵位の持ち主。その彼も、別件でアンリ・ド・レニエと決闘している。
ロベール・ド・モンテスキュー
その決闘は、ピストルではなく剣。
ピストルは、儀式ですむが、剣の場合は、必ず剣が肌に触れなければ決闘は終われない。
命に関わる可能性がピストル以上にある。
モンテスキューは「剣」で決闘を行なっている。
「やるやん!貴公子ロベール・ド・モンテスキュー」というところでもある。

誇りや名誉のために戦うのは大変だ。

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<了>