接待ゴルフ、ならぬ接待フェーヴはあるのか? | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

年末年始の風物詩となっているものの一つに宝くじがある。
年末の声が聞こえてくれば「年末ジャンボ宝くじ」。
そして、それが終われば「初夢宝くじ」。
テレビCMなどで頻繁に流されると射幸心をくすぐられる。
今は、それほど宝くじが話題とはならないが、
かつては、高額当選が出ている売り場に買いに行くバスツアーというものまであった。
ここ数年はそこまでの話は、聞かないが、
それでも高額当選を狙っての縁起担ぎの話はよく耳にする。

1月6日は、西洋世界では、公現祭( Epiphania domini)の日。
フランスなどでは、
それを祝って”ガレット・デ・ロワ(galette des rois)”がテーブルに並ぶ日。
通常のガレットと違って、パイ生地の中にアーモンドクリームを入れ、その中に一つだけ、
フェーヴ(fève)と呼ばれるソラマメか陶器で作った小さなお飾りが入っている。
そのガレットを6ピースや8ピースに切り分けて配膳する。
ワクワクしながらそれを食すると、フェーヴが出てくるというもの。
そのフェーヴが当たった人を、その宴の主役や王とする習慣がある。
まさに、 "galette des rois (王様のガレット)"

ルイ14世の時代には、すでに、この風習があったようで、
必ず王が当たるような仕掛けをしていて、王がフェーヴを引き当てると、
ファンファーレが鳴り響き、列席者が「国王万歳!」と叫ぶようになっていた。
いつの時代も、そのような仕掛けがあるもの。

フランスの貴族社会では、やはり、”ガレット・デ・ロワ”のフェーヴが当たった人を、
『今年の王様』として、奉る習慣があったようだ。
この華やかな宴の主役になるのはありがたいところだが、
ゴルフのホール・イン・ワンではないが、
宴の費用は、この当たった人が負担する事になっていたようだ。

そうなれば、お金持ちの貴族ならいざ知らず、貧乏貴族であれば、
なんとかフェーヴを避けたいところ。
ところが、中には、当たっているのに、フェーヴのソラマメを食べてしまって、
知らぬ顔を決め込んでいる貴族もいたとか。

当たりを望む人もいれば、それを避けたい人もいる。
全ては「運」のなせるワザ。

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<了>