ワタシは人間ニハ負ケナイ | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

大晦日になると、テレビでは恒例行事のようにスポーツのタイトルマッチを放送する。
真剣勝負のタイトルマッチなどは、やっぱり人の興味をそそるもの。
以前は、それに加えて「コンピュータ対プロ棋士」の将棋対決が催されていた。
もはや、今となってはコンピュータの圧勝。
そのため、そういった対戦は開かれなくなった。

このようなコンピュータ対人間といった興味ある対戦は、今に始まったものではない。
今を遡ること遥か昔の18世紀の後半。
ハンガリー人のヴォルフガング・ケンペレンという人物が、
『トルコ人』と命名したチェスを差す自動人形を発明した。
と同時に「話す機械(すなわち音声合成機)」なるものを発明している。
人間と対戦し、実際にチェスの駒まで機械が動かすという代物。
ナポレオンがチェスで、この機械と対戦したという棋譜も残っている。
そして、ヨーロッパだけではなく、アメリカでもその興行を行なった記録もある。
それをつぶさに見たエドガー・ポーも、
『メルツェルのチェッカー』という文で、からくりの不思議を解こうとしていた。
内部に人間が入っているのではないかという疑念を払拭するために、
ケンペレンは、箱の中身を開けてみせるという事を行なっている。

ところが、多くの手品がそうであるように、中を見せてからが問題。
そのあとに、こっそり人間が入るという手法を使っていた。
ところがある時、会場の電気が消えて「火事だ!」という声が聞こえ、
あわてて中から人が飛び出して来たときに灯りがつき、すべてバレてしまった。
ただ、このからくりが首尾よくいっていたのは、
「ふいご」を使った「音声合成機」のおかげ。こちらは、ホンモノ。
これのせいで、人々はコロッと騙されてしまった。
この『トルコ人』は人が操作をするが、いかにも自動の雰囲気で駒も動かしていた。

さしずめ、今なら、Ai アンドロイドに着物を着せるといった雰囲気も作る。
そして、将棋盤に駒を進める時に、プロ棋士のようにパシッという駒音を響かせる。
これが、あれば完璧だ。

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<了>