ゾウさんが好きです、でもキリンさんのほうが、も〜っと好きです。 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

動物園のキリンを見ていると、非常に牧歌的で愛らしい動物のように思える。
草食動物で、高いところの木の葉などを食べている姿などは平和的。
ところがアフリカに住む野生のキリンは、そうでもない。
もともと総重量が1トンにも達するほど大柄で、
脚力が優れ、ほとんどの動物が、その後ろ脚で蹴飛ばされてしまうほど。
そして、200キロにもなる、しなる首で薙ぎ倒すことまでする。
獰猛という形容が合う動物だ。

アフリカのボボ族には、昔から伝わる幾つかの「ジレンマ物語」の言い伝えがある。
ちょっとした哲学的な内容で、大学での講義の題材にもなるほど。
そういった「ジレンマ物語」の一つを紹介すると、
「穏やかな、何でもない一日、
ある男が、妻と母親を伴って、いつものように川を渡っていた。
そこに、キリンが姿をあらわした。
男は、身に危険を感じ、直ぐさま手に持っていた弓でキリンにねらいを付けると、
キリンは、上から威圧するように男に向かって言った。
『お前が私を射れば、オレは最後の力を振り絞ってお前の母親に向かう、
そうすれば、お前の母親が死ぬ事になる。
射なければ、オレは、お前の妻を殺(あや)める』
さて、この男は、どうすべきなのか?」

キリンの声が、この男にだけ聞こえていれば、まだいいが、
母親にも妻にも聞こえ、
お互いに、助かりたいがための絶叫する声が聞こえて来るとどうだろう?
「あなたは、お母様を選ぶの?」
「お前は、育てた私でなくて、あの人を選ぶのかい?」

まるで嫁と姑との板挟みになった夫のようでもある。
普通に考えると、選択肢は3つ。
母親が死ぬか、妻が死ぬか?
そして、決める事ができずに、男が自ら命を絶つか?
さあ、どうする?!
私だったら、、、
「キリン君、お友達になろうよ?」

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<了>