女子も、オジさんも、オバさんも、いただき! | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

思いっきり寒い風が吹いている。
こんな時に思い浮かべるのは放浪の自由律俳人・種田山頭火の句
「鉄鉢(てつはち)の 中へも 霰(あられ)」

彼は旅の雲水(僧)の身なりをし、手には鉄製の黒い鉢を持ち、
門付の行乞(食物や金銭をもらう=托鉢) 生活をしていた。
貰いをするための鉄鉢に門付で立っていると霰が降り、
金属的な音が響いているというもの。

彼が、五十歳になった時に書いた「私を語る(消息にかえて)」
と題する文が心に残っている。その部分を抜粋すると、
「私は労(つか)れた。歩くことにも労れたが、それよりも行乞の矛盾を繰り返すことに労れた。
袈裟 (けさ=僧の装束) の影に隠れる、嘘の経文を読む、貰(もら)いの技巧を弄(ろう)する」
とある。
路傍で山頭火に出会う人たちは、その身なりから、彼のことを本当の僧だと思い、
時には供養のお経を願ったりする。
そんな時には、嘘の経を読み、お布施を頂戴したり、
時には、好きな生一本のご相伴にあずかったりする生活をしていたという。
純粋に供養の思いで願われたのに、応えきれない罪深い思いを吐露している。

罪深いと言えば、ある種の政治家かもしれない。
苦境を脱してくれる政治家と信じ、パーティー券なる政治献金をしたが、
それを簿外に追いやているという。

さらに最近の話題になっているものに頂き女子なる存在もある。
山頭火は「貰いの技巧」に対する後ろめたさを書いたが、
どうも、世の中には、後ろめたさもなく貰いの技巧を弄する者たちが溢れているようだ。

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<了>