死ぬなら遺すな、遺すなら死ぬな。えっ? | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

「遺品整理します」というチラシが郵便受けに入っていた。
亡くなった後の遺品を整理しましょうというということらしい。
一人の人が亡くなると、抱えていた遺品が10トントラック一杯ほどにもなるという。
亡くなった人にとっては、かけがえのない宝物かもしれないが、
遺されたものにとっては、ほとんどゴミの山。
と言って、分別すれば資源となるものもある。
ゆっくり吟味すれば、本当の宝もあるハズだが、それをするヒマがない。
それを整理するのが厄介だ。
つい面倒になり、そんなところに委託する。
ほとんど、二束三文で引き取られることになるが、手間のかからぬ気楽さはある。

遺品と言えば、イタリアの聖人・アッシジの聖フランチェスコなどは徹底したものである。
彼が死して遺していたものは、つぎはぎだらけの聖衣が一つ。
ここまで徹底すると、残された方は楽だ。
人はなかなかそんな境地に到達できないもの。

旅の俳人・種田山頭火が詠んだ句に、
「捨てきれない 荷物の重さ まえ うしろ」というのがある。

旅の俳人ならば、持ち歩く荷物は軽くするに越したことはない。
ところが、そんな彼も気づいてみれば前やうしろにかさばる荷物がふえている。
この状態を人間の「業(ごう)」と見るか、「滑稽」と見るかは捉え方。

歳と共に、人生の終わりもそう遠くないと感じてくると欲望も消えるはず。
だけども、そうはいかない。世の中に対しては未練がいっぱい。
やっぱり、生涯、背負い続けていく。
ず〜っと、死ぬまで。

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<了>