桜は日本の風景の大きな一部になっている。
『徒然草』の第一三七段に「花は盛りに月は隈(くま)なきを見るものかは」とある。
意味としては、「満開の桜や満月ばかりを追い求めるものだろうか？いや、そうではない」と、
満開の桜を追い求める人の動きをたしなめる言葉を語っている。
とは言うものの、やはり桜は盛りの時がよい。
だけども、この桜だが「三日見ぬ間の桜かな」のたとえの如く、
ごく僅かな日のうちにすっかり散ってしまう運命を持っている。
花といえば、アメリカの政治学者でカーター大統領時代の補佐官をつとめた
政治学者ブレジンスキーの著書に『ひよわな花(The Fragile Blossom)』というのがあった。
国内政治や経済的には発展している日本だが、外交政策は、
アメリカ追従の ”ひよわな花” のごとしと批判したものだった。
これまで、資源を持っていながら有力国になれなかったいわゆるBRICSの国家が
経済的な力を持つようになって世界は不安定な様相になってきた。
現在の日本は、そんな危うい中での舵取りとなっている。
危惧する不安定の一つは、世界に対するアメリカの力が弱まっていること。
それでも、そのアメリカの次期大統領は、誰がなるのか？ 気になるところである。
今日のニュースでは、「バイデン大統領、再選に意欲」と出ていた。
心の中で、思わず「えー！？」
バイデン氏の再選もトランプ氏の再選も”もろ手を上げて歓迎” という人は少ないだろう。
どちらになっても、安泰という気がしない。
もしかして、アメリカさんも ”ひよわな花”
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