では クジラさん、張り切ってどうぞ〜! | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

18世紀あたりがモデルなのだろうか?
イタリア歌劇『セビリアの理髪師』やフランス劇の『シラノ・ド・ベルジュラック』では、
名家の娘がバルコニーのある2階部分に住んでいて、
夜になると、その女性の恋い焦がれる男が階下で愛の歌を歌う。
いかにも!といった舞台設定だが、
自分の思いを歌に託して露台のバルコニー佇む彼女に向かって歌う姿は「絵」になる。

こんな風に、思いを寄せる女性に自作の「求愛の歌」を歌う姿は人間だけのものかと思いきや、
クジラこそ、習うことなく、生来、そのような求愛行動をとっているという。
生物学誌 "Current Biology" に掲載された記事によると、
クイーンズランド大学の研究チームが調査したところによると、
オスのザトウクジラは、求愛の歌を歌うという。
他のオスとは違うところをメスに見せるため、
求愛用の持ち歌の「プレイリスト」を常に入れ替えているという。
さらに歌を分析すると、クジラの歌にも流行があり
ヒットソングは南太平洋を横断して群れから群れへと伝わっているという。
コイツは、大発見という気がする。
研究者の言葉として、
「人間のファッションに流行があるように、クジラたちの歌にも変化があり、
誰かが新しいことを始めると、みんなが同じことを始める」
こんな「新曲」の流行はオーストラリア沿岸沖から始まって太平洋を東へ移動、
仏領ポリネシアにまで到達するという。
群れから群れへと伝わるペースも比較的早く、約2年でこの全域に行き渡るという。

クジラが新しい曲をひっさげて彼女のもとへすり寄りつつ、
南太平洋の満天の星のもとで求愛の歌を歌う。
そんな姿を想像すると、かつての「歌劇」が色褪せるほど。

我々の知らないところで、そんなロマンが進行している。

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<了>