萌〜ええわ、ヤメさせてもらうわ〜 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

太宰治の小説『人間失格』の中で言葉の意味を探る遊びとして、
対義語(アントニム) と同義語(シノニム) を挙げていくシーンがある。
その部分を抜粋すると、
「黒のアント(アントニムの略)は、白。けれども、白のアントは、赤。
赤のアントは、黒。「花のアントは?」、、、「月だ」(中略)
「罪。罪のアントニムは、何だろう。これは、むずかしいぞ」と出てくる。
上記の、めぐっていく対義語などは、まさに太宰の遊び心が見える。

ひところ流行した言葉に「萌え(もえ)」というのがある。
2005年の流行語大賞にもなり、よく使われていた言葉でもある。
これは、オタク系の熱狂が背後にあり「萌え~」と声を挙げたりしていた。
ただ、この意味となると的確に答えられるものでもない。
そこで、「萌え」をウィキペディアで探ると、
「アニメ・漫画・ゲームソフト等様々な媒体における、対象(主として登場キャラクター)への好意・恋慕・傾倒・執着・興奮等のある種の感情を表す言葉」として出てくる。

ここしばらくの熱狂と言えば、昨日、WBC で日本の野球チームが優勝したこと。
最強のアメリカチームを破っての優勝。
日本国中を熱狂させたとも言える。
この期間中、チームや選手への好意はもちろんのこと、傾倒や興奮をもたらした。

そこで、太宰に倣って対義語(アントニム) や同義語(シノニム) を挙げてみる。
「萌え」のシノニム(=同義語) を探ると、
「愛しさ」「ノリ」「ノること」などを挙げることができそうだ。
日本チームへの気持ちや、ベンチの雰囲気や様子から窺わせてくるものは、
まさに、「愛しさ」「ノリ」「ノること」。

では、「萌え」のアントニム(=対義語) は?
おそらく、「しらけ」「無関心」そして「カヤの外」、すなわち圏外。

我が身を振り返れば、何かにつけ関心や興味が薄れてくる年頃か?
とは言いつつも、
いつまでも「萌え〜」でいたいと思うこの頃である、、、

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<了>