こんなトボケたペンネームをつけたごとくユーモア小説を得意とする作家。
代表作は『ボートの三人男(Three Men in a Boat, To Say Nothing of the Dog!)』
ピントのずれた三人の男が、ボートに乗って川下りの旅をするという話。
1970年代にヒットしてイギリスはもちろん、日本でも話題になった作品。
イギリス流の皮肉っぽい表現が随所に使われている。
登場人物のそれぞれ三人は個性派だが、そのうちの一人が神経症のようなところがある。
その彼がロンドンの図書館に意気揚々と出かけ、「医学書」を読んでいると、書かれている項目が次々自分に当てはまる症状に思えてきて、図書館に入る前は押しも押されもせぬ健康体だったものが、読んで出てきた時には歩くのがやっとという重病人になって出てきた、などの表現があった。
実際に医学書というものは人に危機感を与えるようなところがある。
ちょっと症状があるからと言って気軽に読み進めていけば、自分の症状に当てはまるような気分になるのは事実。
先日、古本屋に行ったときに「心理学辞典」なるものを見つけ、手を伸ばしてペラペラと読み漁っていると、「インポスター症候群(Impostor syndrome)」なるものの記述で手が止まった。
別名「ペテン師症候群」などという記述もあった。
これはヤバい、見出しのタイトル。
これを読み進めていけば『ボートの三人男』のように、当てはまるところを見つけてしまうのではないかという危惧が襲う。
そこですぐさま、本を閉じるべきだったが、怖いもの見たさは人間のサガ。
読み進めていけば、書かれていたのは、「本当の自分と人が評価する見方とが大きく乖離していることに対する不安」というもの。
「これは、もしや?」ズバリ当てはまるかも!
そこに書かれていたのは、「能力が高く勤勉」それでも「人が本来の自身よりも高く評価され持ち上げられているという不安」「完璧主義」「働きすぎ」「この成功は自分の実力じゃない」。
あれれレレ?
コ、コレは、当てはまるというより「全く逆!」。
この私はといえば「本当の自分と違う評価」は感じたが、
「能力以上に持ち上げられた」という経験はない。
また、「能力が高く勤勉」「完璧主義」だと? そんなものカケラもない。
「働きすぎ」? 当方は、至ってのんびり過ごしておりますぞ。
また、「この成功は自分の実力じゃない」などと書かれている。
そもそも、成功などしていない。
「もしや?!」 という期待とは、大ハズレ。
我が存在は「インポスター症候群」とは似てもにつかぬ存在位置にある。
何度読んでも、これだけはハッキリしている。
残念だけど...
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<了>