♪ウワサを信じちゃいけないよ〜 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

オオカミなどというと、評判の悪い動物として描かれる場合が多い。
いつも腹を空かせていて特に相手が弱いとみるや襲ってくる動物とされている。
『赤ずきん』の話なども、このオオカミの性質をもとに描かれているとも言える。
ところがこのオオカミ、違う一面がある。
非常に秩序を重んじる動物で、群れを成した時には、
しっかりとリーダーに従い、群れを乱すことがないとされる。
国によっては、そんなオオカミを讃えるところもある。

日本では「ウワサをすれば影がさす」という諺がある。
人のウワサをしていると、その当人が目の前に現れたりする。
「おっと、ウワサしていたことが気付かれたかもしれない」
とクビを引っ込める。そんな様子を表現した諺。
諺というのは世界共通のところがある。
探ってみると、これに近い諺がフランスにある。
それは、「オオカミの話をすればそのシッポが見えてくる
(Quand on parle du loup, on en voit la queue.)」という表現。
ウワサをすれば、付随的な「影」が差す。
オオカミの話をすれば「シッポ」。
ただ、フランスにはプレシオジテ(Préciosité) というちょっと特殊なサロン言葉がある。
それによると、「あら、人のことをオオカミなんて言うのは、その人に気の毒よ。
そんな言い方、ヤめませんコト?」などと言い、
表現を変えて、
「バラの話をするとその蕾(つぼみ)が見えてくる」
”Quand on parle de la rose, on en voit les boutons."。
と言ったりするようだ。
この表現、「オオカミ」から、芳しい「バラ」に言い換えられたけれど、
思えばバラには「トゲ」がある。
オオカミの牙にやられるも、バラの棘に刺されるも嬉しいものではない。
「キバ」も「トゲ」も痛いに決まっている。
人のウワサの餌食にならないに越したことはないのだが...

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<了>