夢で未来のことを見せつけられたなら、
一も二もなくその夢が語るところを信じてしまうようなところがある。
そんな夢のひとつキケロが『国家論』
の中で、論述した一つが「スキピオの夢」と呼ばれるもの。
将官であったスキピオは、カルタゴに遠征中に夢を見る。
そこに出てきたのは、自身の祖父。
彼はカルタゴに対する勝利を説き、国家のために貢献し慈悲と正義を行なった者の魂は、
地上にその生命が果てたとしても宇宙に還り永遠に滅びることはない、と説いた。
同時にそこで目にしたのは回転する九層の天球や
七つの惑星が奏でる永遠の和音。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20191020/23/polyglotism/3b/7d/j/o0222022714619780240.jpg?caw=800)
スキピオは、目覚め、意気軒昂その如くに勝利し、その名を高らしめた。
よくあることだが、一つのことが当たるとそれに付随することも
「真理」となったりする場合がある。
「回転する九層の天球、七つの惑星が奏でる永遠の和音」これらは、
まだ見ぬものなのに、一つのことが当たると全てが真理のように考えてしまったりする。
それを書いた、キケロは博学と言えど紀元前の人物。
その科学は、どちらかと言えば神秘学の領域に属していた時代のもの。
だけども、私としては、こんな神秘学的な科学を好んでしまう傾向にある。
17世紀の神秘学者であり、科学者であったアタナシウス・キルヒャーは、
コペルニクスやケプラーなどと同時代の人物。
すなわち、天動説が科学の常識になりつつあった頃に、
キルヒャーは、古代文字を解読したり、百科全書に相当するものを作り上げ、
その当時の科学を理解していたが頑なに地球中心説を唱えていた。
次々と科学的探究や解明がなされる昨今。
どこか、「スキピオの夢」や「キルヒャー」のような
神秘的な側面を残しているものに心惹かれる。
ラファエロが描いた「スキピオの夢」はのどかな牧歌的な感じが漂っている。
ただ、彼が見ている夢の中では宇宙の神秘が説かれている。
シンプルな構図の中に「スキピオの夢」が浮かんでくるようでもある...
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