20日の日曜日、放送大学の英語講座の3回目に行ってきました!ついに最終回です。福山に来るのもこれでひとまず最後か〜と思い、福山城に寄ってきました。
しっかしまあ、暑かった!!!快晴だったから城は青い空に映えて撮れましたが!途中福山美術館でクールダウン
美術館の向こう側に素敵な教会が見えました↓
福山はこういう素敵な建造物の教会が多いのかな駅近くにもありました!
さて、本題。第3回の英語講座は初期近代英語でした。時代は1500年〜1700年です。
今回は初期のみでしたが、さらに後期近代英語があります。1700年〜現代の英語ですね。
初期近代英語が飛躍的に発展したのは、1476年にキャクストンがドイツから印刷技術を取り入れ、ロンドンに印刷所を作ったのがきっかけだったようです。それまでは写字生が手書きで書き写す写本が主流でしたが、印刷技術によって出版文化が花開き、綴り字の固定化とロンドン周辺の英語がイングランド全体に広まっていきました。
相変わらずこの時代もラテン語が学術的にも社会的にも優位にありましたが、宗教改革を推し進めたプロテスタントの人々はラテン語の素養はなかったため英語が復権を遂げ、聖書が英訳されて広まったことが決定打になりました。
ざっくり言うと、プロテスタントVSカトリック/英語VSラテン語という構図がこの時代に出来ていて、ルネサンスにはラテン語勢がラテン語からの大量の「借入」を行いました。それに対抗して英語推進の国粋主義者は借入を攻撃して、ラテン語の借入語に対して英語の造語を作ったりしましたが、流行せず。例えば→conclusionをendsayと言い換えたり。
一方、ラテン語勢は教養と社会的優位を見せびらかすため、やたらとラテン語を入れて話したりして辟易されていたらしい。そういう見せびらかし言葉は「Inkhorn term」と呼ばれていて、シェイクスピアの戯曲の中にも出てきていました。
そんなこんなで、結果的におかしな借入の借入が起きます。ラテン語からの借入→フランス語からの借入→英語に発展していた言葉に、ルネサンス期にさらにラテン語からの再借入で「綴りの改造」、つまり綴りのみが変わって発音は変わらないという現象を生みました。
例えば
doute→doubt
receite→receipt
など、ラテン語の再借入によって読まない文字が入ってしまったわけです。
現代英語の綴りと発音の不一致の謎は、ルネサンス期にあったんですね!今もわれわれは英語の謎発音に悩まされているというのにー!
ちなみに、発音も変わった例もたくさんあります。
特に面白かったのは
aventure(アバンチュール)→adventure(アドベンチャー)
parfit(パルフェ)→perfect(パーフェクト)
アバンチュールというとラブロマンスっぽく、アドベンチャーというと冒険活劇っぽく感じるのはフランス映画とアメリカ映画の影響なんでしょうか?
あとパフェがなんでパーフェクトになるのかな〜と考えてたら、なんでも入ってるからパーフェクトなのかなとか。語源とその意味の変化も面白いです!
えー、まとめると、近代初期英語は英訳された聖書と、人気を博した戯曲作家シェイクスピアのおかげで広まって定着していったということみたいです。もちろん、印刷技術と出版の発展がなければ有り得なかったお話。先生が紹介されたTOPPANの印刷博物館にも行ってみたい!東京だけど!
最後に、今回のランチは前回行ったベトナム本格料理店「クエトイ」に再訪。それぞれ、つけ麺「ブンダウ」(上)とクエトイのオリジナル温麺「ブンボークエトイ」(下)をいただきました!
私はブンボーを食べましたが、なんと豚足がそのまま入ってる!いろんな種類の牛肉が入っていて豪華でした