ハード・トゥ・キル
【オススメ対象】
・セガールアクションが見たい
・セガール出世作が見たい
・合気道アクションが見たい
・細かった頃のセガールが見たい
この評価を読む前に
映画の嗜好について
を一読してください。
レンタルは劇場での上映時期とはズレてます。
ジャンル・・・アクション
1)オススメ・・・6
2)ツボ・・・7
3)脚本・・・4
4)映像美・・・6
5)特殊効果・・・6
6)俳優・・・6
7)監督・・・4
8)音楽・・・6
9)独自性・・・7
10)キャラ・・・7
合計・・・59点
【概要】
上映時間:95分
NETFLIXにて鑑賞。
2023年公開の邦画。
監督:ブルース・マルムース
脚本:スティーヴン・マッケイ
出演:スティーヴン・セガール ほか
【ストーリー紹介】NETFLIX公式サイトより引用
悪徳政治家の不正を暴こうとした刑事は銃撃され、死んだと思われていた。だが、奇跡的に命を取り留めた男は献身的な看護師のおかげで復活し、壮絶な復讐の道を歩み始める。
【総評】
1990年公開の典型的なB級映画ではあるがスティーヴン・セガールの出世作。
脚本的に薄い内容で、古い映画でもあるが、今の価値観での視点で軽くレビューしてみる。
まず、セガール、ほそっ!
まだ合気道の知名度がアメリカにほとんど無かったころなんで、若いころに空手をやってた設定。自分は空手をやってないけど、今作では空手の技はほとんど使ってないと思う。正拳突きも腰の入ってない手打ちだし。
ラブシーンは全体では少ないけど、1シーンが妙に長く不必要に生々しい。セガール映画の変なところなんだけど、このころからそうだったんだな。
冒頭シーンで、悪党どもの裏取引現場をカメラ撮影しているシーンで、カメラマンであるセガール刑事がべらべらしゃべってて、お前の声が録音されちゃうじゃんって思って、なんか笑えた。撮影中のカメラマンは普通しゃべらないんだよ。
8年の病床生活からのリハビリシーンが、西洋人の東洋人に対する神秘的な幻想が溢れていて、中国や日本の文化がごちゃまぜになっており、さらに漢方やお灸に夢見がちでそんなに万能じゃねーよ。このころはまだまだ東洋幻想がひどかった時代。東洋の文化にまるで理解がない。セガールが主演してるのに。発言力がまだまだなかったことが推測できる。
セガール刑事側の行動が筒抜けの理由が、敵側にことごとく盗聴されてるからなんだけど、なんどもなんども同じことをやられても対策を全く立てることなく、その裏で斯くとかもせず、何回も同じ失敗をするという愚かさ。頭のいい刑事とはまったく思えないけど、頭のキレる刑事設定らしい。それに全体の行動が策がありそうで、あんまり先のことを考えてない展開も、脚本のレベルが低くて昔のB級映画らしさが如実に出ている。全体的にまるっきり練りこみが足りない。ていうか練りこむという考え方がないのではないかと。
当時見たときは合気道ベースのアクションが新鮮だったけど、今見るとかなり強引で雑だなぁと思った。特に敵側の受けが非常に下手だった。確か当時セガールは合気道7段で、とんでもない熟練者なので、彼の合気道はぜんぜんこんなものではないから、製作陣の見せ方がダメダメだったんだろう。
ここから徐々に沈黙シリーズなどで映画的な見栄えのする合気道アクションを練り上げてきたんだろう。
合気道がアメリカで認知された要因のひとつは圧倒的にセガール効果だし、自分が合気道をやりたいと思ったのもセガールの影響大なんで、感謝。