変な家
【オススメ対象】
・ジャパニーズホラーが見たい
・変な間取りに興味がある
・あまりジャパニーズホラーを見ていない
この評価を読む前に
映画の嗜好について
を一読してください。
レンタルは劇場での上映時期とはズレてます。
ジャンル・・・ホラー
1)オススメ・・・6
2)ツボ・・・4
3)脚本・・・6
4)映像美・・・6
5)特殊効果・・・6
6)俳優・・・7
7)監督・・・7
8)音楽・・・6
9)独自性・・・5
10)キャラ・・・5
合計・・・58点
【概要】
上映時間:110分
劇場にて鑑賞。
2024年公開の邦画。
原作:雨穴『変な家』
監督:石川淳一
脚本:丑尾健太郎
出演:間宮祥太朗、佐藤二朗、川栄李奈 他
【トレーラー】
【ストーリー紹介】公式サイトより引用
この家、何かが、変、ですよね?
間取りには、必ず作った人の意図が存在する。
そこには、むやみに触れてはいけない人間の闇が見えることも・・・
”雨男”の名前で活動する、オカルト専門の動画クリエイター・雨宮(間宮祥太朗)は、マネージャーから、引っ越し予定の一軒家の間取りが”変”だと相談を受ける。そこで雨宮は、地震のオカルトネタの提供者である、ミステリー愛好家の変人設計士・栗原さん(佐藤二朗)にこの間取りの不可解な点について意見を聞いてみることに…。次々と浮かび上がる奇妙な”違和感”に、栗原さんはある恐ろしい仮説を導き出す…。
そんな矢先、ある死体遺棄事件が世間を騒がせる。その現場は、なんとあの【変な家】のすぐそばだった。事件と家との関連性を疑った雨宮は、一連の疑惑を動画に投稿することに。すると、動画を見た「宮江柚希」なる人物(川栄李奈)から、この家に心当たりがあるという連絡が入る。
柚希と合流したことで、さらに浮上する数々の謎。そして新たな間取り図。やがて二人は、事件の深部へと誘われていくー。
紐解かれていく間取りの謎の先に、浮かび上がる衝撃の真実とはー。
これ以上踏み込めば取り返しのつかないことになるかもしれません。
それでも、この秘密を覗く勇気がありますか?
【総評】後半からネタバレあり
このレビュー記事は、今作に対して否定的な内容になります。
今作が好きな方は読まない方がよろしいかと。
下記の項目でまとめてみた。
1)作品概要
2)結局どうなの?
3)昨今のありふれた要素 ※ネタバレあり
4)ホラー作品として ※ネタバレあり
1)作品概要
かなり日本でヒットしていることと、興味深いテーマの日本のホラー映画ということで、そっち方面に興味がある我が夫婦が劇場へと足を運んだ次第。
劇場にはほんとにヒットしているんだっていうのを体感できるほどの人数がシアター内にいた。明らかに若い客が多い。うるさい。
不動産案件で売られている物件の間取り図を見て、「この間取り、なんか変じゃないですか?」っていう入り方はオリジナリティに溢れているが、それはつかみ部分だけで、あとは典型的なジャパニーズホラーの構成。他にも変な間取りの家は登場するが、変すぎて現実離れで、仕掛けがバレバレすぎてつまらない。
2)結局どうなの?
濃いめのアジアンホラーをよく見る自分らからしたら、ことごとく予想範囲内の展開で、一度も斜め上に行く展開はなく、非常に物足りなかった。
今作はホラーだけど、一度も怖いと思うことはなく、かなり残念な仕上がり。
あと、作中にいくつか特殊な間取りが登場するが、一番変だなと思った間取りは結局最初の間取りで、私的には興味深い間取りのピークは最初だった。
建築士の目線で見ても、やはりつかみである最初の間取りが一番面白かった。
オチもジャパニーズホラーによくあるパターンで驚くところが全くない。
日本のホラーをあまり見てない人でないと驚くことはないだろう。
正直、なぜヒットしているのかわからない。
3)昨今のありふれた要素 ※ネタバレあり
アジア系のホラー作品で昨今の潮流である、ユーチューバー系の主人公・もしくは最初の被害者が、動画再生回数を増やすためにやばい場所へ行くというありふれた動機付け。結局行き着く先はやばい因習が残る田舎の村。正直、このネタはもううんざりするほどやり尽くされていて、はっきり言って、もういいわ。
4)ホラー作品として ※ネタバレあり
結局、生きてる人間が怖い系だったわけで、呪いのワードは登場するけど、霊的な存在の映像的な登場はなく、びっくり箱系の驚かせを仕掛けてくるのが残念で仕方なかった。
私的に「変な家」に望んでいたのは、物語の進行が進むほどに、変な間取りの謎の奥行きが、謎を追えば追うほど、謎が深まり闇が濃くなっていくという独自のアプローチの上乗せで、つかみの間取りの異質さなんて大したことなかったっていう展開だったんだけど、ほんとにつかみだけなのが残念だった。