SISU/不死身の男 | ヲタクの生きる道

SISU/不死身の男

公式サイト

Amazonプライム

 

【オススメ対象】

・強えじいさんの映画が見たい

・肉体欠損シーンに耐性あり

・ツッコミどころがあっても気にしない

 

この評価を読む前に
映画の嗜好について
を一読してください。

レンタルは劇場での上映時期とはズレてます。

 

ジャンル・・・アクション

 1)オススメ・・・7
 2)ツボ・・・10
 3)脚本・・・7
 4)映像美・・・8
 5)特殊効果・・・8
 6)俳優・・・8
 7)監督・・・8
 8)音楽・・・7

 9)独自性・・・8
10)キャラ・・・9
合計・・・80点

 

【概要】

上映時間:91分

Amazonプライム

Amazonプライムにて鑑賞。

2023年日本公開のフィンランド映画。

監督・脚本:ヤルマリ・ヘランダー

出演:ヨルマ・トンミラ、サッシャ・カジェ、マイケル・シャノン、ロン・リビングストン、マリベル・ベルドゥ 他

 

【トレーラー】

 

【ストーリー紹介】Amazonプライムより引用

時は第二次世界大戦末期。ナチスの侵攻により焦土と化したフィンランドを旅する老兵アアタミ・コルピと愛犬ウッコは、掘り当てた金塊を運ぶ途中でナチスの戦車隊に目をつけられ、“おたずね者”として追われる。アアタミが手にしているのはツルハシ1本だけ。それでも戦場に落ちている武器と知恵をフル活用し、ナチス戦車隊に囲まれて銃弾の雨を浴びながら地雷原を駆け抜けても、荒野で縛り首にされ窮地に陥っても、上空で戦闘機にツルハシを引っ掛け宙吊りになっても…絶対に死なない!多勢の敵を相手にアアタミはいかにして戦い、そして生き抜くのか?

 

【総評】ネタバレなし

下記の項目でまとめてみた。

1)作品概要

2)見どころ

3)結局どうなの?

4)ツッコミどころ ※ネタバレあり

 

1)作品概要

自分は鑑賞前のトレーラーの印象で、昔すげーやつだったじいさんがブチギレしてナチスをボッコボコ、っていう単純な映画だと思ってた。しかし鑑賞してみて、そんな単純な映画じゃなかった。トレーラー部分は序盤も序盤の展開。

 

基本、昔すげーじいさんで今もすげー系ではあるし、シンプルなストーリー展開ではあるけど、ものすごく尖った映画であり、やりたいことを貫き通した感があり、スカッと感がかなりあって面白い。なによりこのすげーじいさんが作中にほとんどしゃべらないっていうキャラクターが徹底しているのが良かったと思う。

 

2)見どころ

主役のじいさんが全然しゃべらないし、コミュ力がかなり欠落してるけど、むっちゃくちゃ強くて、むちゃくちゃタフで、ケガもしまくりだけど、アクションシーンが残酷で迫力があり、善悪のキャラクター設定がどちらも振り切れているので、シンプルに面白い。

 

肉体欠損シーンもあってかなりえげつないので、そういう映像に耐性がないとかなりきつい。ていうか耐性がないなら絶対に見ない方がいい。吐くよ。

 

3)結局どうなの?

武骨アクション系が好きならオススメ。えげつないシーンも満載だから。

 

ストーリーに関しては、シンプルな構成だからそこに面白味はあまりない。でも面白い。ツッコミどころが満載なのはご愛敬(最後尾に気になったツッコミどころをまとめた)。

 

 

 

 

4)ツッコミどころ ※ネタバレあり

ツッコミどころを挙げだしたらキリがないほどあるので、特にこれはないだろってシーンのみ挙げてみる。

 

・地雷

地雷がたくさん埋まってる場所を、じいさんを追ってナチス部隊が通行するシーンで、拉致した女性ふたりを縄で繋いで先を歩かせ、地雷があった場合、先に踏ませ手回避するというある意味残虐なシチュエーションなんだけど、このナチスがアホすぎて、その二人の女性が歩いたところ以上に幅広の戦車が通行してたら、その女性たちが歩いてないところに地雷が埋まってる可能性があるじゃん。現にその女性たちを歩かせる前に、兵士に道の外の両袖を歩かせて、地雷を踏んで死んでるじゃん。あきらかに戦車は道幅を超えて両袖の領域まである。本気で安全を確保したいなら、4~5人の女性を横並びにして先を歩かせばいい。むちゃくちゃアホ丸出しのシーンだった。

 

・首吊り

たぶんこの映画を見て誰しも???って疑問符が浮かび上がるシーンなんだが、ナチスの罠によりじいさんは気を失い、気を失ってる間にじいさんの首に縄をかけて、首吊り状態のまま放置されるシーンがある。絞首刑。手は後ろに縛られており、首吊りの縄を持つこともできない状態。なのにだ。なぜかぜんぜん死なないじいさん。首吊りではこのじいさんは死なないの?何か特殊な方法があるのか?そんなそぶりはなかったが。首吊り状態がなかなかの時間に及んでるはずだが、ぜんぜん死ななかった。なんで?

 

・飛行機墜落

ラストの攻防で飛行機のパイロットは死に、飛行機は墜落。それなのにじいさんは死ななかった。たまたま沼地に墜落したのはいいが、墜落時、ほぼ地面に垂直に墜落しておいて、沼地の衝撃吸収があったとしても、ほぼ無傷で死なないってそれは流石に無理があるぜ、じいさん。墜落前に飛行機に自分をロープで固定していたが、あんな速度で墜落していて、体中の骨が砕けるって。しかも、その沼地に飛行機が全く見えなくなるほど沈んでるのに、なんでじいさんだけ浮上できるんだよ。絶対無理だって。じいさんも沼地に沈むって。

 

・犬と合流

最後に黄金を換金所に持っていくシーンで、なんであの犬が合流してるの?飛行機でしばらく飛行するほどの距離を移動したのに、なんで犬がじいさんのもとへ移動できるの?しかも飛行機で空中を移動してるから、地上に臭いの痕跡がないんだぞ。犬には帰巣本能があるが、じいさんは移動してる。どうやって移動先のじいさんのもとにたどり着けるのか。

 

盛大なツッコミどころ満載だけど、なんかそういうことを言うのがバカらしくなるくらいのパワーはある。あるけど、ちょっとこのツッコミどころはひどいぞ。

 

それでもなんか大好きな映画だわ。