キル・ボクスン | ヲタクの生きる道

キル・ボクスン

NETFLIXサイト

 

【オススメ対象】

・韓国映画が好き

・殺し屋の母と普通の娘のやりとりが見たい

・カメラワークのこだわりが見たい

 

この評価を読む前に
映画の嗜好について
を一読してください。

レンタルは劇場での上映時期とはズレてます。

 

ジャンル・・・アクション

 1)オススメ・・・7
 2)ツボ・・・6
 3)脚本・・・7
 4)映像美・・・7
 5)特殊効果・・・8
 6)俳優・・・6
 7)監督・・・7
 8)音楽・・・7

 9)独自性・・・7
10)キャラ・・・6
合計・・・68点

 

【概要】

上映時間:136分

NETFLIXにて鑑賞。

NETFLIXサイト

NETFLIXオリジナル映画

2023年3月配信の韓国映画。

監督・脚本:ビョン・ソンヒョン

出演:チョン・ドヨン、ソル・ギョング、イ・ソム 他

 

【ストーリー紹介】NETFLIXサイトより引用

暗殺業界に名をとどろかす伝説的な殺し屋も、家に帰れば10代の娘をもつシングルマザー。そんな彼女にとっては、殺しよりも子育ての方が何倍も難しい。

 

【トレーラー】

 

【総評】若干のネタバレあり

たまたまだけど、NETFLIXオリジナル映画で、殺し屋の母と普通の娘という大枠が同じ映画を、前回のレビュー記事「ザ・マザー」と立て続けに見た。かなり珍しい。

 

下記の項目でまとめてみた。

1)ストーリー概要

2)中途半端

3)キレのないアクション

4)結局どうなの?

 

若干のネタバレあり。

 

1)ストーリー概要

上流階級のマンション住まいの母ギル・ボクスンこと殺し屋キル・ボクスンと高校生の娘ギル・ジェヨン。キル・ボクスンは娘に職業を偽っているが超一流の殺し屋で、娘にはこの職業につかせるつもりはなく、普通に生きてほしい。彼女が所属する殺し屋企業の契約更新が近づいており、この稼業を続けていくか迷っている。しかし彼女の腕前を上司が手放すわけはなく。。。

 

2)中途半端

殺し屋であり母親でもあるキル・ボクスンのコメディではないドタバタ劇が基本の流れで、問題を抱える娘のことや、キル・ボクスンのことを疎ましく思っている殺し屋企業の理事でボスの妹との軋轢から、徐々にやばくなっていくストーリー展開は面白かった。

 

ただキル・ボクスンというキャラクターが今一つ突き抜けていないというか、殺し屋としても母親としても中途半端で、そこにイライラするか、面白味を見出すかで評価が分かれるところ。ちなみに自分は前者。ずっとイライラしてた。

 

それとキル・ボクスンのキャラ設定として、父親を笑顔で殺せるサイコさがあったが、子供を産んで育てているうちに変わったとするならそれでいいんだが、感情表現の面で殺し屋なのに人間味がありすぎて、私的にはずっと超一流の殺し屋か?って疑ってしまうほどに冷静さが欠けており、殺し屋としての凄みを全く感じないことにもイライラした。彼女の設定がなんだか中途半端な気がした。

 

中途半端で言えば、殺し屋企業の他の会社の社長たちのザコ感が強すぎて、もうちょっとヤバい人たちだって感じさせるものを出してほしかった。

 

3)キレのないアクション

カメラワークや予測の映像化など、演出面では素晴らしいものを発揮していたが、それでも私的にはごまかしきれてないと感じたアクション全編のキレのなさ。おそらくあまりアクション系に慣れていないと特に思ったのがキル・ボクスン役のチョン・ドヨン。アクションの型を懸命になぞってるんだけど、キレのなさはなかなかごまかしきれるものではなく、それがかなり出てしまったのが残念。はっきりいうと、アクション映画として期待するとがっかりする。

 

4)結局どうなの?

殺し屋の映画ということで、自分みたいに緊張感のあるアクション映画を期待すると、その期待には応えられない映画。

 

面白いとは思うけど、なにがストロングポイントかと聞かれると、正直はっきりとこれが見どころって言える部分があいまいな映画でもある。

 

私的には続編は望まない。