ブレット・トレイン
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【オススメ対象】
・伊坂幸太郎が好き
・群像劇が好き
・予測不可能な物語が見たい
・ド派手な映画が見たい
この評価を読む前に
映画の嗜好について
を一読してください。
レンタルは劇場での上映時期とはズレてます。
ジャンル・・・サスペンス
1)オススメ・・・8
2)ツボ・・・10
3)脚本・・・9
4)映像美・・・8
5)特殊効果・・・8
6)俳優・・・10
7)監督・・・9
8)音楽・・・9
9)独自性・・・10
10)キャラ・・・10
合計・・・91点
【概要】
上映時間:126分
レンタルにて鑑賞。
2022年公開のアメリカ・日本・スペイン映画。
原作:伊坂幸太郎『マリアビートル』
監督・製作:デヴィット・リーチ
製作:ケリー・マコーミック、アントワーン・フークア
脚本:ザック・オルケウィッツ
出演:ブラッド・ピット、ジョーイ・キング
アーロン・テイラー=ジョンソン、真田広之 他
【ストーリー紹介】公式サイトより引用
謎の女性から電話越しにブリーフケースを奪うよう指令を受けた、世界で最も運の悪い殺し屋レディバグ。気合たっぷりに<東京発・京都行>の超高速列車に乗り込むが、それは彼にとって人生最悪な旅の始まりだった。次々と乗りこんでくる殺し屋たちが、全く身に覚えのないレディバグに襲い掛かる。簡単な指令を果たしてすぐ降りるだけの任務のはずだったのに…。時速350kmの車内で繰り広げられる、決死のバトル!予期せぬ最悪が折り重なり、終着点・京都に向けて<絶望>が加速する―。
【トレーラー】
【総評】ネタバレなし
下記の項目でまとめてみた。
1)作品概要
2)ぶっ飛んだ世界観
3)ぶっ飛んだ個性的な殺し屋たち
4)ぶっ飛んだストーリー
5)結局どうなの?
1)作品概要
日本?の新幹線に乗り合わせた殺し屋たち。
彼らにはそれぞれにターゲットがいて、
それぞれの事情が複雑に絡み合う。
偶然か必然か。
果たして生き残るのは誰か。
それとも全員死亡?
伊坂幸太郎原作の小説『マリアビートル』を豪華なキャスティングで映画化。
日本のようで日本でないような場所の新幹線?の車内で展開する、強烈な個性を持った殺し屋たちの群像劇。強烈すぎるゆえにキャラ分けがはっきりしているので、よくある群像劇が陥る「誰が誰だったかわからない」という目には合わないのではないかと。やはりこういう群像劇は見た目にも性格にもセリフ回しにも描き分けが重要で、さらに各キャラを印象付ける見せ場を序盤から散りばめることが大事と思われるが、そういう意味で今作は非常に優れており、群像劇をやりたいならお手本とすべき映画。
2)ぶっ飛んだ世界観
上記で「日本のようで日本でないような場所の新幹線?」と表現したのは、日本と肯定するにはあまりにぶっとび設定で、素直に日本が舞台とは言い難い世界設定だったから。ツッコミどころと切ってしまうには無粋だし、「日本に似たどこか」でいいと思ったので、ツッコミどころととらえると、ほぼ全編がそうなので、こういう世界観として受け入れる方が面白い。
特に舞台のメインである新幹線の車内は、こんなの日本にねーよ!って感じの車内で、当然制作側も実際の新幹線とは全く違うとわかっていると思われるので、この振り切れたというか突き抜けた感じは、非常に魅力的で好み。
3)ぶっ飛んだ個性的な殺し屋たち
世界設定がぶっ飛んでるなら、殺し屋たちの個性というか設定もまたぶっ飛んだ設定。そのぶっ飛んだ殺し屋たちのセリフ回しはとてもクールでかっこよく、それでいて泥臭くもあるので、魅力満載で素晴らしい。誰と誰に因縁があり、その因縁からどうつながっていくのかが、とても斬新で予想外の展開ばかりで、難しい群像劇を見事に成功させているのではないかと。
4)ぶっ飛んだストーリー
いろいろとぶっ飛んでるけど、一番ぶっ飛んでるのはストーリー。常に予想の斜め上を行く展開で、誰と誰に因果関係があって、その因果関係がどう進んでいくのかはまず読めないし、新幹線になんてことしてくれてんだよっていう展開が目白押しなんで、私的には非常に面白かった。
日本の小説家の日本?を舞台にした原作を、日本で映画化できなかったのは残念。こういう振り切れた映画ってまず邦画では見られないんだよな。
5)結局どうなの?
こんなぶっ飛んだ様々な要素を散りばめながら、一つの作品としてしっかりとまとめられている。はっきりいって自分の好みの要素がふんだんに盛り込まれた映画なんで、私的には超オススメ!なんだけど、かなり好みが分かれる作品でもあるので、万人受けはしないと思う。