ALONE/アローン | ヲタクの生きる道

ALONE/アローン

Amazonプライムビデオ

 

【オススメ対象】

・シンプルなストーリーが見たい

・ギリギリサバイバルが見たい

 

この評価を読む前に
映画の嗜好について
を一読してください。

レンタルは劇場での上映時期とはズレてます。

 

ジャンル・・・サスペンス

 1)オススメ・・・7
 2)ツボ・・・6
 3)脚本・・・6
 4)映像美・・・7
 5)特殊効果・・・7
 6)俳優・・・9
 7)監督・・・7
 8)音楽・・・6

 9)独自性・・・8
10)キャラ・・・6
合計・・・69点

 

【概要】

上映時間:106分

Amazonプライムにて鑑賞(吹替版)

Amazonプライムビデオ

2016年日本公開のアメリカ・スペイン・イタリア映画。

監督・脚本:ファビオ・レジナーロ

      ファビオ・グアリョーネ

出演:アーミー・ハマー 他

 

【トレーラー】

 

【ストーリー紹介】

Amazonプライムビデオより

暗殺のミッションに失敗した、若きアメリカ兵士・マイク。逃れた先が、3000万以上の地雷が埋まる地雷原だと気づいたその時、目の前で仲間の兵士が爆死。さらにその瞬間、“カチッ!”…。自らも地雷を踏み、一歩足りとも動けない絶体絶命の窮地に立たされる。援軍と連絡も途絶え、救出まで52時間。その間、容赦なく次々に押し寄せる自然の脅威と、心に封印してきた過去のトラウマからくる激しいフラッシュバックに襲われ続ける。現実と幻覚の間を彷徨い、己との孤独で壮絶な戦いを強いられた男の運命はー。

 

【総評】ネタバレなし

下記の項目でまとめてみた。

1)作品概要

2)見どころ

3)オチ ※ネタバレあり

 

1)作品概要

地雷を踏んでしまった若きアメリカ軍兵士の孤独な戦いを描いた映画。

大半のシーンが不運な主人公の孤独な闘いで、地雷を踏んでしまったということは、その場所から全く動けないということになり、映像的にその場所から動けないということではあるが、様々な試練が彼に襲い掛かりつつ、果たして彼は生き残るのか死ぬのかっていうところを、精神的な葛藤を回想シーンや幻影シーンも用いながら、物理的にも精神的にも追い詰められていく姿を描いていく。

 

ストーリーの大枠は非常にシンプル。そこに肉付けをしていって面白さを加味していった感じの映画なんで、肉付け部分が過多で、その肉付けで胃もたれしそうな映画でもある。

 

2)見どころ

単純に言ってしまえば、地雷を踏んじゃった兵士のサバイバル、で済んでしまうストーリーなので、ストーリーはあるような無いような感じ。

 

彼の孤独な闘いに山場を持ってくるうえで、彼の自問自答やこれまでの生き方が押し寄せてきて、これまでのいろんな場面での決断が果たして正しかったのか間違ってたのか。彼の過去に関して、ナレーションがあるわけではないし、キャラが説明するわけでもないので、その過去映像が幻影で現れるなかで、こうなんだろうなって察するしかない。この察しなくてはならないシーンが中盤以降にかなり増えてくる。何が現実で何が幻影なのかわからなくなる仕掛けは、主人公の過酷な状況とリンクした視聴者を巻き込んだ演出で、効果的ではあるが、逆に言えばわけのわからないシーンがたくさん出てくるので、結構集中して見ていかないと終盤あたりは、もうなにがなんだか状態になってくる。

 

よって、ストーリー自体は単純なんだが、最後の決断に至る道程というか心情は複雑化してるので、そこをどう見るかで、面白いか面白くないかが変わってくる。

 

おそらくだが見る人によって、かなり評価が分かれる映画と思われる。ちなみに自分はあまり好みではない。

 

 

 

 

 

3)オチ ※ネタバレあり

数十時間も地雷を踏んだまま動けない状況も過酷だが、唯一の望みであった別部隊の救援も、やっと近くまできてくれたのだが、何らかの方法で位置を知らせないと、自分に気づかないまま通り過ぎてしまう。

 

もう地雷を踏んでる足をどけて、発煙筒を手に取る。足がふっとぶ覚悟をして。その決断というか覚悟が最大の見せ場だが、もうここまでで十分おなかいっぱいで食傷気味ですらあるので、私的にはまったく盛り上がらなかった。ていうかいい加減くどいわ!って言いたくなる。

 

結局、踏んだのは地雷でもなんでもなかったというオチ。オチだけ聞くとなんだそれって感じになるが、もうそれ以上に前振りがくどかったんで、もうどうでもよくなってた。

 

最後まで見て、やはり地雷を踏んじゃったどうしよう、だけでの1本勝負は厳しいよ。見てるこっちもしんどかったわ。

 

私的には夢落ちを予想してたがそうはならなかった。

地雷を踏んで、足をどけて爆発して、瀕死の状態から死ぬまでの最後の幻想。これが映画の全貌というオチだと予想してた。さすがにそれはなかった。