クリーン ある殺し屋の献身 | ヲタクの生きる道

クリーン ある殺し屋の献身

公式サイト

 

【オススメ対象】

・エイドリアン・ブロディが見たい

 

この評価を読む前に
映画の嗜好について
を一読してください。

レンタルは劇場での上映時期とはズレてます。

 

ジャンル・・・サスペンス

 1)オススメ・・・3
 2)ツボ・・・3
 3)脚本・・・2
 4)映像美・・・6
 5)特殊効果・・・4
 6)俳優・・・7
 7)監督・・・4
 8)音楽・・・5
 9)独自性・・・6
10)キャラ・・・3
合計・・・43点

 

【概要】

上映時間:94分

公式サイト

レンタルにて鑑賞。

2021年のアメリカ映画

監督:ポール・ソレット

監督・製作・主演・音楽:エイドリアン・ブロディ

 

【作品紹介】公式サイトより引用

孤独な清掃員クリーンには気になる存在があった。隣人の、ディアンダという少女だ。ある時、ディアンダは麻薬ギャングたちに目をつけられ誘拐されてしまう。ディアンダを救い出すため、クリーンはチンピラたちを半殺にするが、その中にギャングのボスであるマイケルの息子がいた。復讐のため、マイケルは組織を総動員してクリーンを追う。クリーンはたった1人で反撃を挑んでゆくが……。

 

【総評】ネタバレなし

このレビュー記事は今作に対して非常に否定的な内容になります。

今作を好きな方は読まない方がよろしいかと。

 

 

 

ではいきます。

 

 

今作は一切の事前情報を知らず、レンタルビデオ屋でたまたま見つけて、パッケージに書かれた内容で見た次第だが、まずその記載内容には、あの『レオン』を匂わせるもので、凄腕の殺し屋が少女を助けるアクション映画だと思っていた。

 

しかし、その最も重要な売りになる部分が全体の1/3を下回るほどのボリュームしかなく、それが終盤にあるだけで、残りの大半の部分が、元殺し屋クリーンがかつてのトラウマに苦しみながら日々の生活を続ける日常のシーンで、自分は一体何を見せられてるのかという疑念がずっと続き、見るのをやめるかやめないかのギリギリのところで、やっと見たいシーンというか物語が動き出すので、かろうじて最後まで見れた。

 

その全く面白くないシーンを延々と見続けてからのアクションシーンはなかなか見応えがあったが、そのアクションでさえ終盤に近づくにつれて、動きに凄腕感がなくなってしまい、最後の最後に売りである部分さえ面白く無くなってしまって、結局何が何だかっていう、むちゃくちゃつまらない映画に陥ってしまっている。

 

ずっと抑圧状態から解放されて、やっと見たかったアクションシーンの登場で良かったと思えたが、後々に冷静に見てみると、アクションの動きがそれほど良くなくて、動きにキレが全くないし、アクションの立ち回りも面白くないので、アクションそのものもそれほどの売りではない。

 

ストーリーを通して改めて思うのは、殺し屋クリーンの日常は全く面白くないし、特に伏線となっているってわけでもないし、結局あのシーンは何が言いたかったわけ?っていう疑問状態で、面白くないシーンを延々と見せられる苦行はかなりきついし、最後にその苦行が伏線として報われるわけでもないってのが、とにかくひどいわ。それにギャング側にはギャング側のいろんな事情があるのは分かったけど、それと殺し屋クリーンの何かの行いが結びついてスカッとするわけでもないってのがまた非常にきつい。つまりストーリーが色んなところに飛び火して、最後に集約することなく、色んなことがありましたよって感じで終わるのが、脚本的にひどい。

 

かろうじてアクション的に面白いと思えたのは、殺し屋クリーンがギャングたちのアジトへ突入した最初のあたりのアクションだけ。ショットガンを改造して威力を大幅に増してるところはかっこよかった。そこくらいだわ、拾えるシーンは。

 

2023年観賞で、最初のしんどい映画になったな。