モンタナの目撃者
【オススメ対象】
・アンジョリーナ・ジョリーが見たい
・短い時間でサクッと見たい
・山火事の脅威を知りたい
この評価を読む前に
映画の嗜好について
を一読してください。
レンタルは劇場での上映時期とはズレてます。
ジャンル・・・サスペンス
1)オススメ・・・7
2)ツボ・・・7
3)脚本・・・6
4)映像美・・・8
5)特殊効果・・・8
6)俳優・・・9
7)監督・・・8
8)音楽・・・8
9)独自性・・・8
10)キャラ・・・7
合計・・・76点
【概要】
上映時間:99分
NETFLIXにて鑑賞。
2021年アメリカ映画。
監督:テイラー・シェリダン
出演:アンジョリーナ・ジョリー、フィン・リトル、ジョン・バーンサル、メディナ・センゴア 他
【ストーリー紹介】公式サイトより引用
過去に壮絶な事件を”目撃”したことから大きなトラウマを抱える森林消防隊員のハンナは、ある日の勤務中、暗殺者による父の死を間近で”目撃”し暗殺者に追われる少年コナーに出会う。彼は父親が命をかけて守り抜いた”秘密”を握るたった一人の生存者だった。ハンナは自分と同じく、”目撃者”となり傷ついたコナーを暗殺者から守ため戦うと心に決める。秘密を求めコナーの命を執拗に狙う暗殺者たちが刻一刻と迫る中、目前に広がるモンタナの大自然で未曾有の山火事が立ちはだかる。2つの脅威に行く手を阻まれる極限状態で、ハンナはコナーを守り抜くことはできるのか—。
【トレーラー】
【総評】後半ネタバレあり
下記の項目でまとめてみました。
1)見どころ
2)設定の盛り過ぎと見せ場の少なさ ※ネタバレあり
3)ツッコミどころ ※ネタバレあり
1)見どころ
まず主要の登場キャラについて。
事件の全容に関する証拠を持った唯一の少年コナー(フィン・リトル)
逃げてる途中でたまたま出会ったトラウマを抱える森林消防隊員ハンナ(アンジョリーナ・ジョリー)
目的のためならどんなことでもする暗殺者たち。
追う者と追われる者。それら全てを包み込もうとする巨大な山火事。構図はシンプルで、映像的には山火事の猛威がかなりすごい。上映時間も90分ちょっとで手軽に見やすいサイズなので、ちょっとした空き時間に見れるのでオススメの面白さ。かなりもやもや感は残るし、バランスは悪いと思ったけど。

2)設定の盛り過ぎと見せ場の少なさ
ここからはネタバレあり
ここからは否定的な内容なので、この映画が好きな方は読まないように。
かなり主観的な印象の内容なので、自分のブログが合わない人は特に読まない方がよろしいかと。
では行きます。
この映画を見てちょっと気になったのが、90分ちょっとの上映時間に対して、主人公ハンナなどの設定が盛り過ぎで、それを生かし切れる見せ場が少ないのではないかということ。
まず設定の盛り過ぎについて。
ハンナは過去の森林火災で、ある家族を救助できなかったことをトラウマとして抱えていた。早い話、そのトラウマの克服がストーリーのバックボーンにあるのはいいんだけど、その克服が一番の見せ場だと思ったんだが、序盤に散々トラウマになるシーンを見せていた割には、克服できたのかな?っていう感じでぼやっと終わってしまい、序盤のフリがしつこかったので、ものすごい肩透かしをくらった感じだった。
克服シーンが最大の見せ場になるかと思ってみていたんだが、その見せ場がぼやっとしていたことは置いといても、主人公ハンナに見せ場がもうちょっと欲しいし、警官イーサン(ジョン・バーンサル)の妊娠中の奥さんアリソン(メディナ・センゴア)の見せ場が良かったのはいいが、見せ場が散見してる印象で、登場キャラの設定をたくさん盛り込んだ割に、それを生かし切れていない印象。
短い尺、シンプルな構図、未曾有の大規模な山火事。
冷酷な暗殺者たちとの駆け引きのシーンまでシンプルにする必要はなかったのではないかとも思った。それと、チラッとしか登場しなかった暗殺者たちに指示を出していた人も結局何者かわからないし、捕まったシーンもないし、コナー君がこの後どうなったのかもわからないし、コナー君が何を証拠として持っていたのかもわからないし。あんなメモ書き程度の紙で証拠になるのか?っていう思いもあるし。
要するにいいたのは、見終わった後のもやもや感が半端なくて、全然スカッとしなかったのが強く残った。
3)ツッコミどころ ※ネタバレあり
最大のツッコミどころは、あれだけの山火事で、なぜ最後の舞台の中心になる監視する山小屋は火災に巻き込まれなかったのかということ。理不尽な理由でもいいから。ちゃんと明快な理由があればよかったんだけど、全くそういうシーンがないってのはどうかと。
