竜とそばかすの姫
©️2021 スタジオ地図
【オススメ対象】
・細田守監督作品は問答無用で見る
・感動したい
・何かに悩んでる人
・泣きたい
・日本アニメの最先端を見たい
この評価を読む前に
映画の嗜好について
を一読してください。
レンタルは劇場での上映時期とはズレてます。
ジャンル・・・アニメ
1)オススメ・・・10
2)ツボ・・・10
3)脚本・・・9
4)映像美・・・10
5)特殊効果・・・9
6)俳優・・・9
7)監督・・・9
8)音楽・・・10
9)独自性・・・9
10)キャラ・・・9
合計・・・95点
©️2021 スタジオ地図
【概要】
上映時間:122分
劇場にて鑑賞。
2021年日本アニメ映画
原作・監督・脚本:細田守
企画・制作:スタジオ地図
音楽監督:岩崎太整
音楽:Ludvig Forssell、坂東祐大
声優:中村佳穂、成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りら、役所広司 他
【トレーラー】
【ストーリー紹介】公式サイトより引用
50億人がすれ違う
美しくも残酷な仮想世界。
ベルの歌声は世界を変える――
自然豊かな高知の田舎に住む17歳の女子高校生・内藤鈴(すず)は、幼い頃に母を事故で亡くし、父と二人暮らし。
母と一緒に歌うことが何よりも大好きだったすずは、その死をきっかけに歌うことができなくなっていた。
曲を作ることだけが生きる糧となっていたある日、親友に誘われ、全世界で50億人以上が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>に参加することに。<U>では、「As(アズ)」と呼ばれる自分の分身を作り、まったく別の人生を生きることができる。歌えないはずのすずだったが、「ベル」と名付けたAsとしては自然と歌うことができた。ベルの歌は瞬く間に話題となり、歌姫として世界中の人気者になっていく。
数億のAsが集うベルの大規模コンサートの日。突如、轟音とともにベルの前に現れたのは、「竜」と呼ばれる謎の存在だった。乱暴で傲慢な竜によりコンサートは無茶苦茶に。そんな竜が抱える大きな傷の秘密を知りたいと近づくベル。一方、竜もまた、ベルの優しい歌声に少しずつ心を開いていく。
やがて世界中で巻き起こる、竜の正体探し。
<U>の秩序を乱すものとして、正義を名乗るAsたちは竜を執拗に追いかけ始める。<U>と現実世界の双方で誹謗中傷があふれ、竜を二つの世界から排除しようという動きが加速する中、ベルは竜を探し出しその心を救いたいと願うが――。
現実世界の片隅に生きるすずの声は、たった一人の「誰か」に届くのか。
二つの世界がひとつになる時、奇跡が生まれる。
©️2021 スタジオ地図
【総評】
細田守監督作品。
私的には彼の作品群の中で好きなのは、サマーウォーズとバケモノの子。
ストーリー展開は全く違うが、メイン舞台はサマーウォーズと同じSNS(設定は違う)。サマーウォーズよりも深く感覚的にその世界に入り込めるような設定になっている。
脚本的な粗を指摘したり酷評したりするレビューが散見するが、自分はこの作品は上記の作品と同じくらい大好きで、ものすごいパワーのある終盤のストーリー展開とキャラで、泣くほどものすごく感動した。
まっさらな気持ちで素直にこの作品と向き合ってほしい。
そしてそれぞれにこの作品の素晴らしさを体感してほしい。
映像はサマーウォーズをさらにパワーアップした感じの映像美で、現実世界の日本の田舎風景とSNS世界の緩急のあるスピード感の付け方が効果的で絶妙なバランスだと思った。
そして最も特筆すべき評価の高い部分が音楽。これは音響設備が重厚な劇場で是非とも鑑賞してほしい。あの歌姫の歌声は心を震わせる。とんでもない歌い手が現れたって感じ。この作品を機に大ブレイクするんじゃないかと。ていうか大ブレイクしてほしい。
しかし声優として素晴らしい演技力で、且つこれだけの感動をさせる歌声を持ってるなんて、すんごい人だわ。
たくさんの人に是非とも劇場で見てほしい映画。
というわけで、聴いてみてください。