『コブラ会 シーズン１』

【オススメ対象】

・コブラ会と聞いてピンと来たよ！

・ベストキッドが好き

・ベストキッドを懐かしく思う

・８０年代が好き

・熱いストーリー展開を待ってた！

この評価を読む前に
映画の嗜好について
を一読してください。

レンタルは劇場での上映時期とはズレてます。

ジャンル・・・ヒューマン

　１）オススメ・・・８
　２）ツボ・・・１０
　３）脚本・・・９
　４）映像美・・・７
　５）特殊効果・・・７
　６）俳優・・・９
　７）監督・・・８
　８）音楽・・・８

　９）独自性・・・９
１０）キャラ・・・９
合計・・・８４点

【概要】

NETFLIX公式サイト

NETFLIXオリジナルドラマ。

2018年配信・約３０分・全１０話

2021年現在でシーズン３まであり。

出演：ウィリアム・ザブカ、ラルフ・マッチオ

【ストーリー紹介】NETFLIX公式サイトより引用

人生を変えた因縁の大会から３０年以上経った今、永遠のライバル、ジョニーとダニエルが再び火花を散らす。名作「ベスト・キッド」の続編ドラマシリーズ。

【総評】ネタバレなし

1984年に公開された大ヒット映画「ベスト・キッド」を覚えているだろうか。かなり古い映画なので若い世代は知らないかもしれない。NETFLIXで配信されているのでぜひ鑑賞してほしい。

いじめられっ子が良い師匠に出会い、独特の訓練を経て強くなり、いじめっ子たちを倒す王道ストーリー展開があると思うが、その始まりというか世の中に浸透させたのは、間違いなくこの「ベスト・キッド」だと思う。当時、かなりの大ヒット映画となり、同じ主人公で３作品の映画となり、主人公が変わって師匠だけ同じ１作品ができ、さらに同じ構図でキャスティングを一新して、師匠役にあのジャッキー・チェンを据えた映画（この映画は特にオススメ！）にもなった。

そのベスト・キッドの公開から３４年経って、主人公ダニエル（ラルフ・マッチオ）とライバルのジョニー（ウィリアム・ザブカ）が、そのままのキャスティングで帰ってきた。これはすごいことだと思う。３４年後に、そのままのキャスティングってまずないのではないかと。しかも今度はジョニーが主役をきたもんだ。燃える！

ベスト・キッドの映画でダニエルが主人公の作品は３部作あるが、主に最初の映画の続編シリーズが今作。

ジョニーは３４年経っても、まだダニエルとの戦いの敗北を引きずっていて、酒浸りで怒りやすくうまく人付き合いができず、仕事もクビになってしまった。そんななか、隣に引っ越してきた家族のひとりに学生のミゲルがいた。彼もまたうまくいっておらずいじめられていた。ある日の夜、いじめられていたミゲルを見かけたジョニーは持ち前の空手でいじめっ子たちを打ち負かす。感動したミゲルはジョニーに空手を教えてほしいと懇願するが、過去の敗北を引きずっていたジョニーは拒否した。そんななかある事件をきっかけに、避け続けていたダニエルと再会したことから、ジョニーの眠っていた魂に火が灯ることになる。

かなり熱い展開で、酒浸りで息子ともうまくいっておらず、とにかくダメダメな人生を送っていたジョニーの再生の物語であり、一番弟子となるミゲルもまたちょっとずつ強くなっていく。かつてのベスト・キッドの独特の稽古を逆手に取った稽古シーンも熱く、なんだかんだで文句を言いながらも結構素直にアドバイスを聞くジョニーがいいかんじで、ミゲルとともに成長していくジョニーに妙に感情移入してしまう。

また成功者であるダニエルも、すでに亡くなったミヤギ師匠の教えをちゃんと覚えていて、彼にも弟子ができて、ジョニーの弟子とダニエルの弟子との戦いに発展する展開も激アツで、とにかくおもしろい。

各話が３０分くらいにまとまっていてとても見やすくてテンポがよく、見出したら止まらない仕上がりになっている。エピソードも各話があきさせない丁寧な伏線の貼り方をしていて、構成もうまい。

ジョニーの嗜好が８０年代で止まっている感じもよくて、音楽が全体的にその年代のヒットしたものを使用しているのもとても雰囲気がいい。

ベスト・キッドを見ていることが前提のドラマシリーズなので、これを機会にNETFLIXにて鑑賞すると、このドラマがさらに楽しめるのではないかと。