BLACKFOX
(C) PROJECT BLACKFOX
【オススメ対象】
・美少女アクションアニメが好き
・復讐と友情の狭間で揺れ動きたい
・美少女忍者だぞ
・やっぱり手書きアニメがいい
この評価を読む前に
映画の嗜好について
を一読してください。
レンタルは劇場での上映時期とはズレてます。
ジャンル・・・アニメ
1)オススメ・・・7
2)ツボ・・・7
3)脚本・・・7
4)映像美・・・8
5)特殊効果・・・8
6)俳優・・・7
7)監督・・・7
8)音楽・・・7
9)独自性・・・5
10)キャラ・・・7
合計・・・70点
【概要】
上映時間:90分
NETFLIXにて鑑賞。
2019年日本アニメ。
製作:Studio 3Hz
監督:野村和也
キャラクターデザイン:斎藤敦史
【トレーラー】
【ストーリー紹介】NETFLIXより引用
愛する家族を殺され、怒りの炎を燃え上がらせる忍者一族の長女。過去や名前を捨て、父親が発明したアニマルドローンとともに、闇夜に紛れて法服の機会を狙う。
【総評】ネタバレなし
昨今のCGアニメ全盛期のなか、手書きアニメで展開する(一部メカアクションはCG)。やっぱりこの表現の方が感情が伝わりやすい。
アニメの完成度は非常に素晴らしいので、アニメそのものを楽しむという意味ではとても良い作品だと言える。しかしストーリー展開のみで言わせてもらうと、はっきり言ってオリジナリティに乏しいと言わざるを得ない。どこかで見たような展開ばかりなのだ。3体のアニマルドローンはかつてのバビル二世みたいだし、忍者アクションのガジェットは特別なものはなにひとつないし、復讐ものに徹するのかと思えばそうでもないし。
主人公の見せ場の作り方をもうちょっとなんとかできなかったのか。あと3体のアニマルドローンのそれぞれに独特の個別機能を持たせた特徴にも薄い。それに主人公の復讐のアプローチも穴だらけで、簡単に素性がばれるような迂闊な動き方にイライラした。頭がいい設定のはずがかなり頭が悪い行動になっている。もっとクールに狡猾に調査してほしかった。敵施設のセキュリティもゆるすぎて、全体的にディテールに詰めがあますぎる。
せっかく忍者設定なのに、忍術とかぜんぜん使わないのもなぁ。ワイヤーアクションばかりでバットマンみたいだった。アニマルドローンと組み合わせたメカニカルな忍術とかやればかなりオリジナリティにあふれて、絵的にも面白かったのに。
何部作の予定なのかわからないが、この作品はキャラ紹介(一部紹介し切れてない)と物語の導入部という意味合いが強く、ストーリーはこの作品で完結しない。
次回作は、もっとキャラの見せ場とガジェットのオリジナリティに改良を加えてほしい。