ザ・ボーイズ シーズン1
【オススメ対象】
・ちょっとヒーローものに食傷気味
・ヒーローと戦うってどうなの?
・ヒーローものの新しいドラマを求めている
この評価を読む前に
映画の嗜好について
を一読してください。
レンタルは劇場での上映時期とはズレてます。
ジャンル・・・SF
1)オススメ・・・9
2)ツボ・・・10
3)脚本・・・9
4)映像美・・・8
5)特殊効果・・・8
6)俳優・・・9
7)監督・・・8
8)音楽・・・8
9)独自性・・・10
10)キャラ・・・9
合計・・・88点
【概要】
Amazonプライムビデオにて鑑賞。
2019年7月26日より配信開始。
1シリーズ8話。
【トレーラー】海外トレーラー
【ストーリー紹介】公式より引用
欲と名声にとりつかれたスーパーヒーローたち。非公式に「ザ・ボーイズ」と呼ばれるグループが腐敗したスーパーヒーローたちを倒そうとする。特殊能力を持たない彼らは根性と信念で悪しきヒーローに立ち向かう。
【総評】ネタバレなし
ヒーローものの超大作エンドゲームの余韻がありつつ落ち着いたタイミングでのヒーローものの逆転発想のこのドラマの配信開始。実はその配信開始のタイミングでは見ておらず、10月あたりに見ました。今作はヒーローもの好きにはたまらないドラマではないだろうか。
ヒーローがもし正義のヒーローではなく、腐敗し私利私欲のために動く存在だったらどうなるだろう。そしてそんなヒーローたちに恨みを持つ普通を人間たちが反旗を翻したら、そんな設定を面白く展開させたのが今作。バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生のときの、バットマンが神の如きスーパーマンを倒すため準備し戦いを挑むあの展開を彷彿させてくれた。
ボーイズが挑むスーパーヒーローたちをちょっと紹介してみる。
今作のスーパーヒーローのモデルはDC系のヒーローと思われる。彼ら精鋭7人は「セブン」という名のチームで、バックアップする企業とともにさらなる力を求めて活動する。
ホームランダー:モデルはスーパーマン。セブンのリーダー。星条旗を連想させるデザインのコスチューム。白人男性。
ディープ:モデルはアクアマン。海中を自由に動けて脇腹のエラで海中でも呼吸可能。海中生物と会話が可能。男性。
Aトレイン:モデルはフラッシュ。超高速で移動できる。黒人男性。主人公ヒューイの恋人を冒頭でいきなり高速移動中に衝突し粉々にしてしまう。
トランスルーセント:体を透明化でき、また皮膚をダイヤモンドのように硬くできる。透明化して更衣室に侵入したり人の秘密を盗み聞きしたりする。男性。
ブラックノワール:全身黒スーツの男性。無口、というか劇中一度もしゃべらなかった。装備された暗器で闘う。
クイーンメイヴ:モデルはワンダーウーマン。女性。セブンのなかで一番まともではないかと。空は飛べない。
スターライト:ある事情により途中から新規参入する女性ヒーロー。最も若い。電気を操る。
上記のヒーローに戦いを挑むザ・ボーイズも軽く紹介。
ヒューイ:本編の主人公的ポジション。Aトレインに彼女を殺されたが、電気店で働く平凡な男なので、復讐などとてもできず、虚無の日々を送っていたところをボーイズのリーダーのブッチャーにわけもわからず誘導され巻き込まれる。
ブッチャー:ホームランダーに恨みをもつ。徐々に素性や恨みの内容が明かされる。彼がストーリーの中心人物。
フレンチー:薬物中毒者のアウトローだが、メンバーのなかでもっとも人間的な一面も持つ。武器調達やメカニック的なこともやる。
マザーズミルク(MM):ブッチャーの元相棒らしい。ブッチャーが最も信頼する人物だが、どちらかというとブッチャーに巻き込まれた系。
他にも。。。
スーパーヒーローたちに真正面から戦いを挑んでもまったく勝ち目がない。だからこそ彼らを徹底的に調べて、なにが弱点か、どうやれば殺せるのか、そういったプロセスがとても面白くて、ヒューイという非常に共感しやすい人物がいることで、どれだけ大変なことをやろうとしているのか、といったことを非常にわかりやすくしている。ヒューイのまともな倫理観が逆にイラッとくるシーンもあるが、だれかを殺すときの当然の躊躇やためらいを丁寧に描いているので、入り込みやすい。
あと、そこまでいるかってくらいスプラッターなシーンもけっこうあるので、グロいシーンが苦手な方はちょっときついかも。
ストーリー展開はずっとハラハラさせてくれて、えー?!このあとどうなるの?!!っていうラストが待ってるので、その辺は覚悟して見てください。
ヒーローものの逆転発想の展開なので、ヒーローものに食傷気味な方はかなり面白く見れるのではないかと。自分はかなり好きです。