長唄はGW前に始まった「綱館」に苦戦中だ。
 とにかく難しい。ゾウさんを弾く三味線に合わせてハトポッポを唄うような箇所があったりして、そうかと思うとやっぱりゾウさんのメロディーを唄ったりする。間(ま)を掴むのが難しい。さらに、物語を聞かせるようなところがたくさんあって、ト書きとセリフを独り芝居で唄っていかないといけない。

スイミーは言った。「僕が目になろう」

みたいな感じの歌詞。ト書きはト書きらしく、セリフはその人らしく唄わなきゃならん。この場合のスイミーは、自分だけ黒い体なのをコンプレックスに感じていて凹んでいたが、大きな魚を追い出すために皆を奮い立たせるべく物申すシーンだ、みたいな感じが聞き手に伝わるように「僕が目になろう」を唄わなきゃならん。なのでそのシーンを頭によーく思い浮かべる必要がある。綱館の場合、鬼の腕を切り取り帰った剛直な侍の家へ、その鬼が化けた侍の叔母が腕を取り返しに来て、家に入れろ、いや入れられないの押し問答をする。スイミーよりはずっと複雑で込み入った事情の話で、想像しにくいシチュエーションだ。でも面白い。
 ちなみに私はこの小学校一年生の国語の教科書に出てきた「スイミー」は好きで、非常に思い出深い。実家の近所に住む担任の平田先生にこの話を丸暗記をさせられた覚えがある。最初のくだりは確か「広い海のどこかに小さなサカナの兄弟達が・・・」だったな。あ~その頃の記憶力が欲しい。


「スイミー」/ レオ レオニ(著)


 狼煙を上げて復活を謳うほどの何か大きな理由があってしばらく書いていなかった訳ではない。GWを境にいろいろなことが在ったようで無かったようで、とにかく書こうという気持ちにならなかった。これは世に言う「五月病」であったというだけのことなのかも知れない。それと知ってか知らずでか、特に六月に入ってからいろいろな方々に「いよいよあんたは生きとるんか?」と生存確認を頂きました。ありがとう。特にケツの硬い親友や、前の会社の同期達や、愛知県のビリヤードのお師匠。何のことは無くぼちぼちやっております。これからまた書き出します。

 しばらくはこの1ヶ月に起こったことをなどをちょこちょこ書いていくとするかな。
仲見世
仲見世 浅草(2006-05-12)
 先日ケータイを新調した。auのカシオ製A5406CAを15ヶ月ほど使ったが、電池がもたなくなってきたこともあって東芝製W43Tに機種変更した。ポイント使って\13,000くらい。色は白にした。デザインは悪くない。

 A5406CAはとても使いやすく気に入っていた。細かく設定ができることと見た目や機能のシンプルさのバランスがちょうど良かったように思う。ただ難点はアンテナが外付けだったことと、本体が分厚いことだった。新しいW43Tは厚みが薄くアンテナも内蔵なのでケータイをポケットに入れて持ち歩く私にはぴったり。操作性は、最初はカシオとの差に違和感を感じたが数日経った今はもう慣れてきた。いろいろといじくってみたが、さすがに性能がぐっと向上しているようで操作に処理がさくさくとついてくる。

 ただこの端末でもっとも気に入らない点として、メニューがFlashになっていてカーソルを動かすたびにごちゃごちゃとアニメーションするところ。いくらハードの性能が上がったからといって、そういう見た目だけを意識したくだらないことに色気を出すのは正直言って全くいただけない。このメニューはダウンロードで変更ができるけれど、東芝サイトに用意されているのはコテコテのアニメーションメニューが2つだけ。これからもっとシンプルなのも含めて今後種類が増えていくことを期待する。

 もうひとつイマイチな点はボタン類の押しの軽さ。女性ユーザーを意識してかどうかは知らないが、ボタンの押し心地がA5406CAに比べて随分と軽い。ちょっと指が触れたと思ったくらいでタイプしてしまう。まぁこっちはそのうち慣れるから良いとして、問題はサイドキー。これもとても軽くてすぐに押してしまう。誤って押さないようにサイドキーをロックする機能があるれど、これは本体を畳んでいるときだけにだけ有効なので、特に本体を開く瞬間に本当によくボタンを押してしまう。再度キーなんて頻繁に叩かないのだからもっと押しが堅いスイッチにするか機構的に押しにくくしてほしい。ちなみにA5406CAは機構的に誤って押してしまいにくくなっている。

 WINに関しては、やはり非WINだったこれまでとはまるで通信速度が違いとても速い。快適だ。一度これに慣れてしまった人が非WINの端末を使うことはもうできないだろうな。もうひとつ、このW43Tに載っている日本語辞書がA5406CAのより少し賢くて良い。一番便利だと思うのは、漢字モードで「あいを(1900)」とタイプして変換すると「19:00」が候補に挙がってくれるところ。他社のでこれが当たり前なのかどうか知らないが、A5406CAの辞書にはこれが無かった。なのでこれまでは時刻を打つのがとても億劫で「七時」と漢字で打つことが多かった。ホンのちょっとしたことなのだけれど、こういう差は大きい。

 続く・・・。
 麻布の有栖川宮記念公園の風景が描写されているらしい唄「秋の色種(あきのいろくさ)」は先日のお稽古でひとまず終わり。今週末のお稽古からは「綱館(つなやかた)」という唄になった。

 近頃曲がどんどん進んでいく感じになってきた。今は曲をざーっと覚えていき、そうしながら唄の技術を向上させていったらいい、と先生。この先、以前にやった曲を唄うことになったときに覚えたときよりずっとその曲を上手く唄えるようになってることに気付ければいい、と。そうありたいと思う。

 さて、全長30分とべらぼうに長いこの「綱館」は談モノという部類に種別される曲で、物語を語るような唄。そのストーリーは次のような感じ。

ある高名な侍が、悪い鬼の腕を切り取って帰ってきた。
占い師が侍の家の門を封印して「きっと鬼が取り返しに来る。7日間は門を開けてはいかんぞ」と言う。
そこへ侍の叔母(実は鬼)が訪ねてくる。
侍が「訳アリで今は門は開けられない」と言うのだが、叔母は「小さいころ抱っこしてあげたりしただろ?いい子だからこの門をお開けさない。」などと口説き、ついに門を開けさせてしまう。
鬼と侍のドタバタ劇が起こる。

こんな感じで、歌舞伎役者が舞台でやる台詞のような部分がこの唄にはたくさん出てくる。侍、叔母、鬼、それぞれになりきって唄わないと全く話にならないのだけれど、何分私は台詞を言うなど保育園の「三匹の子ぶた」の劇以来のことで、なんとも不慣れで難しい。でもこの唄を上手く唄えたらさぞや爽快でカッコいいだろうな~と思う。

 また、歌詞にはいよいよ理解できない古語が増えてきた。いくつかを調べてみた。
物忌(ものいみ):夢見の悪いときや、けがれに触れたとき、また、暦の凶日などに、家にこもるなどして身を慎むこと。(from大辞泉)
和殿(わどの):二人称の人代名詞。対等以下の相手に向かって親愛の気持ちをこめて用いる語。そなた。(from大辞泉)
こういうのを調べるのはなかなか楽しい。

 GWを挟むが5月中にはこの唄を覚えてしまいたい。
 来月5月の歌舞伎座が待ち遠しい。闘病から復帰した團十郎と、海老蔵を見るのを楽しみにしている。この成田屋の親子が歌舞伎を演じるのはまだテレビでしか見たことが無い。
 先日の15日、5月のチケット発売が朝10時からということは知っていたが、そんなに慌てなくとも確保できるだろうと考えていた。その日の夜になってWebで空席をチェックしてみると、お目当てにしている昼の部は5月のほとんど全ての土日で完売で、僅かに空いてたのはイマイチな席だけ。甘かった。大抜かりだった。やむなく平日を確保。5月は大型連休があるというのに、休暇を取って歌舞伎を見に行くことになったのだった。まぁいいさ。