KC3A0029.jpg 26日土曜、芝の増上寺であった薪能を見てきた。先月に見た靖国神社の夜桜能はじっとして居られないほど寒かったけれど、今回はそういうこともなく快適に見られた。演目は
  • 能「楊貴妃」
  • 狂言「附子」
  • 能「石橋」
 「楊貴妃」は途中でうつらうつらと寝てしまってほとんど覚えてない。幕間に助六寿司を食べて眠気を覚ます。
 狂言「附子」はとても面白かった。この話は確か小学校のとき国語の教科書に出てきた。太郎冠者と次郎冠者が扇で「扇げ扇げ」「扇ぐぞ扇ぐぞ」とやるところを先生がテープで聴かせてくれて皆で大笑いしたのを覚えている。よくできたお話だと思った。
 「石橋」は連獅子のルーツだというので楽しみにしていた。今回のは長い演目のうち、獅子が出てきて舞う部分のみが上演されたようだった。歌舞伎でやるみたいに獅子が髪をブンブンと振り回したりはしなかったけれど、能舞台に白1、赤2の3体が舞うのはなかなか圧巻。少しだけあった地謡の歌詞はどこか耳にしたものと同じ感じだった。長唄の石橋かなぁ。
 それにしても都心の夜は喧しい。クラクション、無駄にうるさいバイク。鑑賞の間、何度上空をヘリが通ったことか。今日日の薪能は田舎で見るべきだと痛感。
 次なる観劇は国立劇場の双蝶々曲輪日記の予定。
 23日。いろいろと春先から慌しくしていて、近頃やっと一区切りついた感じ。ここらでひとつ温泉でも行って心身共にふやかしてくるかという気になった。都内から車で90分ほど。日帰りで「富士眺望の湯 ゆらり」というところに会社をサボって行ってきた。

 平日の昼なのですいている。天気はこれ以上無いほどの快晴。騒音なんて全く無い、聞こえるのはお湯が湧いて流れる音と、鳥の鳴き声。サンサンと陽の光が降り注ぐ中で、雄大で美しい富士山を見ながらつかる露天風呂ときたら、そりゃもう至福の時間でありました。帰りには甲州名物ほうとうに舌鼓。さてもさても最高の休日だ。
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富士山と河口湖
 15日(月)、シェイクスピアの「A Midsummer Night's Dream」というお話の海外の劇団による演劇を観た。仕事のつながりで招待していただいた。こういった芝居はなかなか自分からは進んで行くチャンスが無いと思うのでいい体験だった。場所は永田町の星陵会館というところ。観客は8割が外国人だった。

 演出は現代風にアレンジされていたが台詞は全て英語。舞台の脇に表示されていた日本語字幕は台詞からずれっぱなしで全く当てにならなかった。しかも脚本の主要な部分はシェイクスピアの原作よろしく単語も語順もなんだか昔風な難しい英語だったようで、役者が話している内容全てを逐一把握するのは難しかったけれど、まぁ話の筋は理解できた。

 お話のところどころに現代風の笑い所が織り込まれていて、自分にはちょっと良く分からないツボもあったりしたけれど、けっこう笑えた。全体的に期待していたよりもずっと面白くて楽しかった。たった6人の役者がそれぞれ2つ3つの役を掛け持ちしていろんなキャラを演じていたのがまずすごいと思った。唄も演技もプロの役者って感じがした。

 歌舞伎しか見てないのでたまにはこういう演劇もいいかな。またチャンスがあれば行ってみたい。
KC3A0024.jpg 13日(日)歌舞伎座へ團菊祭五月大歌舞伎昼の部を見に行ってきた。席は一階二等。歌舞伎はお正月以来かな。演目は次の4つ。
  • 一、泥棒と若殿(どろぼうとわかとの)
  • 二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
  • 三、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)
  • 四、女伊達(おんなだて)
 ノーマークだった「泥棒と若殿」が一番良かった。すごく感動した。松緑演じる泥棒がとても良かった。この人こういうすっきりした江戸の若者役がぴったりハマってる気がする。前も松緑が出てた演目で感動したことがあったな。ファンになった。
 勧進帳は4回目、団十郎のは今回初めて生で見た。声と空気に圧倒感のある弁慶だった。それにしても寄せの合方は本当にいい。私に、長唄をやろうというそもそものきっかけを作った旋律。
 「与話情浮名横櫛」は海老蔵と菊之助、見栄えする二人のための演目って感じだった。ただイヤホンガイドを聴いたりして話の顛末が分かっていないと、上演されたこの2つの場面だけでは見てる人はどういう話か良く分からないんじゃないかな~。演目中、海老サマが舞台上手から一等観客席に下りてきて、一階二等席の前を通り花道から上がって舞台に戻るという大サービスがあった。会場は黄色い歓声とともに大騒ぎだった。菊之助の女形はどう見ても聞いても女にしか見えない。
 踊りの会の地方で水戸のホテルから。
 昨日は下浚い、今日これから本番。
 下浚いとは言え、曲が始まって自分の分け口が近づいてくるときの心臓バクバク感たるやハンパじゃなかった。ファーストキス並みの緊張だったと振り返る。頭に血が昇って、全身から汗が噴出した。でもこの緊張感、ある意味爽快かも。
 さて、あとは野となれ山となれ~。