過ごしやすい季節になってきました夏の間フル稼働していたエアコンも、少しの間休憩ですね
エアコンの汚れは夏だけのもの、と思われがちですが、エアコンの内部を汚す原因は夏場のカビだけではありません。今回は冬にも気を付けなければならない「エアコンの汚れ」についてのお話です。
冬にエアコンを汚すもの、それは『油』です。エアコンが空気中に漂う油を吸い込むと、フィルターの奥にある銀色で縞模様のアルミ部分(空気を温めたり冷やしたりする⼤切な部分・熱交換器と言います)に油が付着し、そのあとに吸い込んだホコリなどを抱き込みながら「カビの温床」へと変わっていきます。冬にフル稼働したエアコンを春先に分解してクリーニングすると、必ずと言ってよいほどベトベトに油を吸い込み、ホコリを抱き込んでカビが繁殖し始めています。これが冬のエアコン汚れの特徴です。
そもそもなぜ冬場のエアコンは『油』によって汚れるのでしょうか?それは「イベント」と「食事」にあります。
冬場と言えば、クリスマスやお正⽉など、何かとイベントが多いもの。その際、湯気の多い食事や油を使った食事が多くなり、調理の際に換気できなかった油分や湯気などが室内に滞留しがちになります。しかし、外気温が低くなる冬は、積極的に換気を⾏うことは少なく、エアコンは常に動き続けているため、室内に滞留している「食事によって発⽣した蒸気や油分を含んだ空気」をどんどんエアコン内部に吸い込み汚れを付着させてしまうのです。
この問題を避ける唯⼀の方法は「換気」です。例えば、油物を調理するときはエアコンを⼀旦⽌めて換気が済んでから再稼働させる。お鍋や焼き⾁など、蒸気と油が発生する食事をするときも、エアコンを⽌めて窓をほんの少しだけ開けておく、という対策をするだけで、驚くほどエアコンは綺麗な状態を保つことができます。ちなみにこれは⾞の中でも同じで、⾞内で食事をするときはエアコンを⽌めて窓を開けることで、あの⾞のエアコンから発される嫌なニオイを防ぐことができます。
冬場は食事によってエアコンが汚れ、その汚れがカビの温床となります。食事の際には窓を少し開けて換気を良くして油汚れを防いでみてください。