よく寝れたー
この宿はアパートのようになってて、3階がレセプション、2階、1階は部屋で、鍵を開けて入り、各階にもお手伝いさんみたいなホテルの方がデスクで待機しているシステム。
私の部屋の真ん前にいるので、何かあったらドア開けて頼む。
朝食も時間内にその人に声かければ準備して部屋まで持って来てくれるらしい。もしくは利用したければ2階のダイニングルームでも可とな。
部屋に机があるわけではなく、あ、でもバルコニーにテーブルイスがあるわ(ダブルベッドだけど1人分だけ)
私は部屋に頼んだ。コーヒーをリクエスト。しばしすると、コンコンとノックと共にルームサービス状態で女性が運んできてくれた。なんだかいろんなところであたたかいことをされると今はなき京都の加茂川苑をおもいだす。あそこは私の旅史上、人生史上世界一の宿だった。
さて、来た朝食がこの度一私の好みかもと思った。期待したアスワンの宿の朝食は観光のため簡単なお弁当だったため、あそこの朝食は見れないで終わったけれど、ここの朝食も量ほどよくあたたかみがあり、コーヒーもなんだか贅沢に見える。私が日常で食べているバナナとヨーグルトも初めて出てきた。あたたかい茹でたてのゆで卵も乗っている。このパイがなぜかピラミッド前で食べた時と違いすごく美味しく感じた。ヨーグルトソースのかかった野菜も、その横に添えられた黒蜜をパイに付けると美味しい。全て素朴だけどいつもながら朝から野菜も取れて健康的。エジプトほんと気に入ったわ。
朝食が美味しいと宿のイメージがグンと上がるね。
砂漠のカラカラで風邪をぶり返して寒かったが、ここはまだ車の通りも少なく、せっかくだからベランダでご飯を食べた。道ゆくカイロの人々も味があってかわいらしい。
ウザい国だなんて いろんな要素があったけど、結論ウザくないし、みんな優しかった。どこの国でもウザいやつはいるわけで、エジプトはほとんどそれに遭わなかった。安全に旅ができ、過酷な自然とナイル河の恵と、悠久の歴史を抱きながら、素朴でフレンドリーな人達生きていた。
夜19:50のフライトまでかなり時間があったが、12時にチェックアウトして空港に行くことにした。身体の感じが調子こくと発熱しそうなのがわかったので、カイロの埃と排気ガスと騒音と砂の中を歩く気にならなかったし、もう充分初回のエジプトの魅力はわかったからだ。
というわけでいつもなら地元バスを利用するところ、ウーバータクシーにした。空港までは160ポンド。480円。少しだけ渋滞もあったのに30分であっという間だった。
懐かしきこの到着後に一晩明かしたベンチ。あの頃の自分と今の自分じゃ、経験値全然違う。
てきとーなセキュリティチェックを最初にされ、その後いきなりイミグレが現れたので、ん?まだチケット持ってないよな とチェックインカウンターに戻った。
さっさとチェックインして中で優雅に待つつもりだったが、全くエーゲ航空のチェックインが出て来ず、自動チェックインもなぜかエジプト航空とターキッシュしか選択肢が無く、仕方なく待ってたらようやく17時くらいまで出て来たがまだまだだ。係もあまりいないし、不安になって聞くと、やる気なさそうな係は、まだ後でだよ カウンター3だよ と答える。
急いでも仕方ないからフランス語の宿題をやって過ごすが、今どきどこにも電源無いしまじショボイ。
ようやくカウンター番号が発表されたのが16:30頃。チラホラ並び始める人の後ろに着くと、のらりくらりと、スマホで話しながらロープアップを始まるんだか始めないんだか、とにかくやる気なさげの係。こっちは列作ってんだから、こっち側から並べとか声かけてくれりゃいいのに、案の定ようやくロープアップ終わったら、先に並んでた人を無視して後から来た人がロープ内に並んじゃうオチ。
発見はエーゲ航空の人でさっさと感じよく終わったが、それにしてもこのギリシャ人の顔ですよ!ほんとに彫刻のまんまなの。あの、鼻が鼻先だけじゃなくて目元からすでに盛り上がってて高い鼻。横顔が全員ダビデみたいに見える。てことは、中世とかの絵や彫刻ってやはり写真で同じ役割で、その当時からそのまんまの顔つきだったんだな、と改めて納得した。
世界でアジア人だけがなぜ顔が薄いのだろう、、。
ようやくイミグレ済ませたが、中に入ったところでショボくて何もなかった。
案内にあるのは、お祈り部屋と、ミュージアムと書かれた看板。暇だからミュージアムに行ったら、それはミュージアムという名の名所の写真が飾ってあるフードコートというオチで どこまでもサプライズなエジプト。
手元に50エジプトポンド持ってたので、何か買えないかと覗いたが、水が40、それ以外は何も買えなかった。クッキーもパンも100以上するし、センスのないお土産屋のチョコはなんと10ドルぐらいのぼったくりぶり。
何か食べたいと思い、仕方なくバーガーキングでポテトを買う。Mが120ポンド、Lが130ポンドと 10しか変わらないならとLにしてみた。カード払い。
結局50ポンドどうしようか、トイレのお掃除の方にでも渡そうかと、搭乗ゲートに向かったら、自動販売機が現れて、なんとそこのチョコバーは20ポンド〜50ポンドという超良心価格!さっきまでデューティフリーの近くではチョコバー100ポンド、コーヒー170ポンド以上で売っていたのに!
そして現金も使えそうだ!お金を出して、何を買おうかと見ていると、突如女性が現れ、『コーヒーもあるわよ』と声をかけてくれた。コーヒーは50ポンド!ナイス。その方にお金を渡すとその人がボタンを押してくれるという謎なシステム! 自動販売機なのに人がいるって、ドリフにありそう。
最終的ににカフェオレが50ポンドで、マシーンが出来上がるその女子が笑顔でカップを渡してくれるというサービスでした。
なにこれ。
エジプト最後まで面白い。
そしてお別れが寂しい!
また来たいと言えます。はい。