2024年12月29日(日)③ | Never stop exploring

Never stop exploring

きょうも どこかで よい旅を

オヤジはあんなに天然ボケなのに関わらず、ご愛嬌でチップをせがんできた。なんということだ、あのゴテゴテぶりでもしっかり自分からチップと言えるなんて、メンタル強い。図々しさが羨ましい。


ゴテゴテでつっこみどころ満載でも、本人は真面目に一生懸命やってるから渡さないのもかわいそうだ。


仕方なく出そうとするが、100ポンド(300円)しか無いので、そんな大金渡したくない!10ドルしかしないツアーで、しかもこのクオリティのガイドに300円は多い。オヤジは1ドル以上と生意気に指定してくる。が、ちょうど良い小銭が無いと言うと『さっきあなたにお釣りの100ポンド渡した』となぜかそこはしっかり覚えている。


なんだか向こうのほうが上手なようで悔しいが、100ポンドしぶしぶ出すと、50ポンドのお釣りをくれた。わざわざお釣りもらうチップって 笑


もうクソ笑わせてもらったからそれくらいくれてやる。


オヤジは他の人にも言ってたが、そこまでしつこくやく、貰わないままで笑って車に乗っていった。


ナイルを渡って東のルクソール神殿前に戻ると、お別れを言うスキもなく突然二つのチームになった。


後半のツアーに行く組と、帰る組。


お世話になったKさんとご夫婦とバスの窓越しにお互いに手を振った。思いっきり振ってくれている様子から、お互いにありがとうと、またね、良い旅を! の気持ちが伝わってきた。


ブッフェの時間は席が離れてしまったし、もっともっと話していたかった人達だった。ツアー以外でもご飯に行けそうなそういう素敵な人たちだった。


どの人も50カ国以上旅していて、負けた。Aさんは1年を2回に分けて世界一周、アフリカも1人でたくさん回っていたし、Kさんも、私の知らない憧れの南米やパタゴニア 


ほんとに世界は広くて、私の知ってる世界はまだまだ小さい。


1人でたくましく自然体で旅する人や、海外で暮らす人、その人たちの生き方から出る言葉、雰囲気にまた刺激と元気をもらい、やっぱり旅っていいな、1人旅っていいな、出会いって最高だな、日本人ていいな そんなふうに思えた。


1人だけど、1人じゃない ひとり旅の醍醐味。


すでに今回もこの旅にきてよかったと思うし、私の選択も直感も相変わらず衰えてなくて必ず当たるからすごい。


みなこれからアスワンへ向かう人も多いから、また会えるかもしれない。それに、ご夫婦は明日私と同じミニバスで、途中下車して観光しながらアスワンに向かうらしい。


また会えますように。


ガイドのオヤジに爆笑し、みんなとたくさん話して笑って、遺跡よりもそれが強烈な思い出になったルクソールの1日。


帰る組はホテルまで送迎で、なぜか私だけ途中で下ろされて、そこに止まっていた添乗員のバイクの後ろに乗って帰宅となった。やっぱりバイクは好きだ。


彼もチップ請求してくるのかと思ってたら全然だった。どうもやりにくい。素直にありがとうと言いたい。エンジョイ!マダム!と笑顔で去っていった。


エジプト人 憎めないし好きだなー

みんないい人だ。


夕暮れ、再び外に出て、近くの気になってたパン屋でチョコドーナツを買い、ホテルの向かいの商店でまたコーヒーを買って屋上テラスで食べた。




ドーナツが素朴ですごく美味しかったので



おかわり。思わずまた買いに行った。しかもでかいのに10ポンド(30円) 


途中紅茶も。


プラごみ出したく無いから、再利用で同じお皿持参。



コーヒー屋のおじさんと男の子は今日も優しかった。おじさんはコーヒーができる間タバコを勧めてくれた。今日ツアー客で一緒だったスペイン人の優しい男性も自分が吸うついでにタバコを勧めてくれたが、もちろん私は吸いません。飴をあげるみたいに、お酒やタバコで人との距離が縮まるこの感じ、ちょっと羨ましい。