学校年内最後の日はクリスマス会。
先生が誘ってても皆は授業以外はめんどくさいようでいまいち乗り気がなく、ほとんどの学生が来なさそう。
私も乗り気がなかったが、先生が来て欲しそうだったし、起きれたタイミングで行ってみた。
私が行った時は既にビンゴやってて、部屋に入れず、ナタリー先生が「シホ!よく来てくれた!でも次の回ね!」と言われて、タイミング失敗したかと思ったが、隣のボードゲームチームに他の先生が入れてくれて、更にビンゴが終わってステファン先生も私のゲームに参加し、彼の気さくな雰囲気のおかげですぐ打ち解けた。
簡単なボードゲームってのはほんと楽しい。サイコロ振るだけで頭も使わなくていいし、言葉も関係ない。
学校の先生はなかなかオーガナイズが上手で、食べ物や飲み物も用意してくれて、タイ人の生徒の子がパッタイを振る舞ってくれた。ボーナスオプションだわ。
私が2回目のビンゴに乗り遅れてしまったのでナタリーはめちゃ心配して、「シホがまだ一回も参加してないから誰か変わって!」となぜか必死に入れてくれた 笑
結果、クラスメイトのマノンは前回勝ってるから、と助手に周り、全員参加。
数の聞き間違いをまたしてしまい、みんなも数には混乱。なぜ英語のようにすんなり入らないのだろう。
ボードゲームと同じく、ビンゴってこんなに簡単で受け身で待ってるだけなのにずこく楽しい。
プレゼント交換は5から10ユーロ程度で大丈夫と言われてその通り職場近くのフランチェスカのお店でチョコとマドレーヌ買って、家にあった真っ白な紙袋だったのでミッキーシールとリボン付けたが、みんなのもってきてたのがザ・クリスマスプレゼントと言った感じのいかにも絵に描いたような包み紙だったので見た目がすごく地味に見えた。プレゼントって 無駄なゴミとわかってても包装がゴージャスな方が得をする。
そんなわけでツリーの下に集められたプレゼントはかわいい
途中お昼に軽食を楽しみながら、クラスメイトの香港人のマノンが、フルートの演奏をしてくれた。プロを目指しているので、めちゃくちゃ上手い。なんて素晴らしいご褒美だ。パーティがリッチになった。フルートのよいところは、小さな部屋でも演奏できることだ。タブレットの中の楽譜を見ながさらっと三曲演奏。楽譜も教科書もタブレット一個で持ち歩けるから それは便利ね。
マノンの演奏を親のように撮影する同じくクラスメイトのアランもかわいかった。彼はめちゃ話しやすくて映画や文化に詳しくていい子。プエルトルコ出身らしい。
知らない人が集まる会でも楽にいれたのはあの学校の雰囲気が大きい。そして私は前の職場の経験から、控えめな人や1人でいる人に話しかけて輪に入れるのは得意なので、すぐ帰ろうと思ってたけど何気に2時間くらい滞在してあっという間だった。私はグリンチだから、子供の頃の楽しい思い出をすっかり忘れて、クリスマスなんてただの商売プロモーションでめんどくさい!とひねくれていた私だが、久々に楽しかったし、来年は日本で年末過ごしていろいろ企画したいなと思った。
プレゼントはマグカップと蝋燭という、なんとなく欲しかったものが当たった。
欲を言えばフライ返しか鍋かスライサーか、そのあたり、台所用品入っててほしかったなー。
他の子にも、マフラーとニット帽という、ステレオタイプのクリスマスプレゼントのセットが、すごく似合う子の元に渡っていた。しかもあのセットはギャラリーラファイエットの袋に入っていたからまぁまぁ高いはず、、 あれを準備したタイ人の子は見た目もお金持ちそうだった、、。
まだ2週間しか学校にいないが、またこの機会のおかげでうちのクラスメイトの子達や先生が好きになったので、新年に会うのが楽しみ。
ちょうどプレゼントをもらって退散したところで、日本の親友と年内話納め忘年会LINEをし、学校のイベントでほっこりしたので、お世話になった職場の皆にチョコレートを買っていくことにした。
フラッと入ったサンジェルマンのショコラティエがなんと見た目も値段も宝石店か時計屋と間違うほどの高級な感じですぐ退散。オデオンにある、家族が最後にマカロンを買ったお店を思い出して、そこで食べにくそうなサンタのチョコを4体買った。
バスで職場に向かいはじめたら、一体足りないことに気づいた。あ、アクセルのこと忘れてた、、なぜならば、いつも賄い食べる人数で換算してたから。彼は賄いが終わった後に出勤してくるのだ。
職場近くにもいくらでも店はあるが、ここまで来たらこのサンタで揃えたい。
また戻って一体追加。
時間ギリギリで仕事へ。
パン屋に寄る直前、いきなりおばあちゃんが『はい!そこのあなた!手伝ってちょうだい!』と私に声をかけてきて、マンションの玄関の暗証番号を押してくれときた。
おばあちゃんは杖をついている上に買い物キャリーを持っていて、更には大きなエントランスの扉と操作ボタンの間に距離があるため、入れないらしい。
近寄ると同時にいきなり番号を言うから操作方法がわからず、私がもたついてると今度はばあちゃん英語で番号言い出すから余計にわからない。このズレが生じたままおばあちゃんは番号を何回も連呼するので、こちら少々パニック。一体何桁なのかが不明。その上嫌いな70番代が出てきたせいでリスニングがボロボロ。午前中ビンゴで鍛えたはずの数字がこうやってふとした日常でパッと数字に変換されない。
私を助手に選んでしまったせいで、おばあちゃんは何度も数字を叫んでいる。その叫び方が容赦なさすぎてなんか余計にわからないが、5回目くらいで扉は開いた。
そういえば、結構私はパリの中でいろんな人を日々助けている。自主的なものもあれば、こうして突然困ってる人に頼まれるのがほとんどで、その全てが解決している。そんな自分が好きだ 笑
それはどうでもよくて
ローズマリーは本日昼間に大盛り上がりで、私が出勤した時も昼のお客さんが残っていたので、お昼の仕事のセシル達が帰ってのはつい15分前、ニナはもちろん朝から一時も休んでいない。
最後の営業だからか常連さんが結構来て、それは喜ばしいかもだが、そのせいでずいぶん料理出すのが遅くなった印象だ。
アントルコートの油を犬用に持ち帰りたい と言ったお客さんに シェフが、アルミ箱は犬はアレルギー起こすかもだからプラスチックバックであげる と 常連さんでも誰でも無いのになんかめちゃ高待遇で笑った。シェフ優しい。
円満に営業終え、みんなで乾杯しようと待ってたけど、ようやく片付けとキッチンの掃除が終わったのは2時。
みんな食品ロスを嫌う人達なので、無駄なく消費した上、余ったものはなんとアクセルとルナの若い2人が全てを持ち帰った。
残ったタルト・ショコラで乾杯し(残り物とはいえ、しょっぱいつまみじゃなくてチョコレートでお酒が飲めるフランス人)私はお店の美味しいトマトジュース。
楽しく笑って解散し、3時だったので近所3人組のアマドとルナと私でタクシーで帰った。私たちは徒歩全員5分以内のご近所さん。
アプリでタクシー呼んだら、ソリが来た。しかも、1番速い と書いてある
ひとっとびで着いた。
同じ値段でも期間限定ソリとは なんだか幸せだわ。ムッシューもめちゃ感じの良いお兄さんだった。
朝から学校でパーティして、お店で乾杯して笑顔でみんなと別れ、ソリで帰ってくるって もうこれで充分クリスマス満喫したわ。気を使う大きなパーティは私には必要無い。