ついにDELF B2の試験日がきた。
この3ヶ月間、学校に行かず、だらだらと仕事前の時間をずっと家で過ごし 毎日欠かさず対策本をやってきた。
一言で言うと手応えは、かなりやばい。きっと合計40点くらいかなと思う。(合格点は半分なので50点必要)
全体として、お題自体はどれも全然難しくなかった。入りやすい、想像しやすい内容。リスニング、リーディング、面接 すべて。授業中にやってたものや、対策本の内容の方がよほど難しかった。対策本専用オーディオは聞き取りやすいが、一般のラジオの、おっさんがブツブツ喋ってたり電話のインタビューの問題とかは聞こえずらすぎて、できなさすぎて凹んだが、おそらくC1レベルだったのではないかと思う。
つまり、本番の問題との相性?はきっと良かったし、ラッキーな方だったと思う。
にも関わらず!リスニングの答えはどれも私には不確かで、どれも正解に見えた。同じく読解も。つまり、当てずっぽが多い。この時点で終わってる。
読解のお題が難しくなかったおかげで時間配分は思ったより妥当だと思ったが、何度も読み直したり確実な答えを導き出せなかったことを考えると結局力が足りないということになる。
最初から振り返る。
試験会場は、パリではなく、有給を取ってまでルーアンのアリアンスフランセーズで受けた。なぜなら、パリより料金が安いのと(結局交通費はかかるが)受験環境がかなりいいといういう噂だからだ。
ノルマンディーの電車、かっこいい。高いと思ったら座席指定でちゃんとしてた。行きは23€くらいかな。
後ろ向きだったけどね。高い。
安い普通のもあったんだろうか
ルーアン 到着
カフェ買った会計時に、チケット(レシート)いる?と言われて 何言ってるかわからなかった。
本来それは会計後に言われることなので、いきなり一言目がそれだとわからない。これから上級テスト受けるってのに そんな対応もできないことがなんか不吉 笑
なんと駅でおにぎり食べてたら、異物が入ってる!!って自分で握ったおにぎりなのに?と思ったら、銀歯だった。やば 取れた。痛みは無いけど。
しかし、このおにぎり、日本の友達からもらった海苔を巻いたらめちゃ美味かった。
縁起物のようだ。銀歯は取れたけど。
語学学校アリアンスフランセーズ
まあ素敵な立派な建物。
噂通りの環境の良さを特に感じたのは面接。これはイメージ以上に優しくてびっくり。パリで受けた時は事務的で、悪いとかではなく、とにかく事務的、なんならアクビされたし。人数が多いから疲れてるんだろな って思ってしまった。普通のレベルとは思いますが。
今回はのルーアンは、部屋に入った時から笑顔で超ウェルカム体制で挨拶してくれて、部屋の雰囲気も面接官お二人の雰囲気もまじで最高。本人確認も、笑いながら『ほんとにあなたですか?』と見比べてリラックスさせてくれた。にも関わらず(!)私の実力はひどくて、途中何言ってるかたぶんわからない場面もあって、優しい面接官の顔を真顔にさせてしまった。
だまったり、どもったりした場面はかなり心配させたことでしょう。
まさかあんなにどもるとは、口が回らない と行った感じ。うーー とか言っちゃったし。
毎日ぶつぶつ1人で音読するしかないな。
うんうん と面接官がうなづけばうなづくほど、面接はうまくいってるとおもうが、途中私が止まって言葉に詰まったり、いまいち何が言いたいかわからない時のあの空気は辛い。
優しいお二人の雰囲気からは『ガンバレ』という心の声がきこえてくるようだった。
面接官お二人はどちらも女性で、若い方と年配の方。どちらも感じよく、ディズニーランドのお姉さんのようでした。もちろん演じてないとは思うから、普段からそういう雰囲気なのでしょうか。きっと素晴らしい先生だろうなー。と褒めまくりですが、それくらいああいう場面での面接官というのは大きな存在です。
で、どちらも私に質問もするし、どちらもノートをとっていました。
ここまできたら硬くなっても仕方ないのに、討論をもっと楽しめなかったのは悔しい。せっかくあんないい雰囲気の人たちなら、もっと日常会話のように意見交換したら楽しいだろうに。
最後のDébat (討論)はこれも感じ良くて、イメージしていたのは反対意見とかを言われてそれに反論しなきゃいけないのかと想像してたら、決してそうではなく、あくまでこういうことはどう思いますか?と言った意見交換だった。
ちなみに私が引いた面接のお題。一つは『会社に託児所を儲ける』もう一つは、『ディプロムは就職に必ず必要か』というようなものだった気がする
というわけでインスピレーションがたくさん得られそうな託児所の方を選んだ。
実はタイトルに出てきた『la crèche 』託児所 という単語を知らなかったが、文面からすぐ察して読み取った。
やっぱり本場ではわからない単語が出てきてもパニックにならず、なんとなく文脈概要を読みとければ大丈夫なんだと思った。
選んでから別部屋を行き、ここで30分間準備をする。読むのに15分以上かけたので、そのあとのプラン作成はなかなか進まなかった。なんだかドキドキと焦ってる心拍音を感じる。結局日本語で鍵となる単語を書き写して、バッチリとは言えない準備だった。最後の5分くらいでようやくプランを決めた。なぜなら、プレゼンを『賛成か反対か』にするか『問題と解決策』にするか迷い、結果的にいちばんいつも想像していたスタンダードな『メリットとデメリット』にした。
もっと頭を柔らかくして、現在の問題点と解決策でも良かったとか思うし、日本との比較でも良かったかも。とにかくやってわかったのは、テキストから論点を引き出して、それをヒントに自分の意見を展開していけば良いだけなのと、いろんな可能性や自由さがあるな と思った。
託児所を会社に入れるデメリットがあまり浮かばないまま面接になり、面接菅が優しく笑顔で『準備はできましたか?』と聞いてくれる 全くできてないような気がしながら繕った笑顔で『ウィ』と言った。
冒頭では
『今から会社の託児所について話します』
『タイトルは 〜 です』
『テキストの概要は 託児所を設置している会社には少し免税され、家族にも料金援助があります』
『この主題は私の国日本でも問題になってることです』
『テキストを読みながら私は以下の質問を考えました。このシステムは便利ではありますが、不都合はないのでしょうか?』
『答えを探すために 最初にメリット、次にデメリット、最後に自分の意見でしめたいと思います』
的なスタート。
メリット
・子供を迎えに行く時間が無くて済む。
・(やばい 何言ったか覚えてない、、)
デメリット(無理矢理絞り出して考えたので何を言ってるかわからなくなった魔の時間でした)
・子供にとっては規模が小さい会社の託児所は友達ができにくいかもしれない
・会社と託児所は役割が違うし、私がもし子供がいたら、仕事とプライベートは分けた方が良い
結論
私はこの政策に賛成。
だって日本は託児所たりないことが問題になってる。
面接官からの質問
・親にとっても託児所は他の親と会って意見を交換する社交場になると思いますか?
・会社が託児所を儲かれば、出生率は上がると思いますか?
・その会社はより新しい社員が集まると思いますか?
てとこ。
あんだけ頭でシミュレーションしてても、いざ使う時出てくるのはやはりベーシックな表現で、最近覚えたての単語はとてもじゃないか出せなかった。悔しい、もどかしい。
よくわかった。良い道具、高い道具をたくさん買っても、使いこなせるかは別の話だ。大事なのは使いこなせることだ。それはとにかく実践と練習だろう。
リスニングに話を戻す。
最新式のテストだったので、書き込みは一切なく選択のみ。
7問の質問が出てくる会話が3分ぐらい?の問題が2問。これは各2回聞くことができる。
そして3つ目は、短いオーディオを1回だけ聞いて、各2問の問題に答える。 これが3問。
読解は
会社とスポーツ導入、自分の中にイメージした架空の友達を持つことについて、の研究
んで一番最初にとりかかった作文は、安定の、市長への手紙。9割これが出るという情報は本当みたい。街中の宣伝看板の制限の提案。これも書きやすい主題だったのになかなか進まず1時間ばっちりかかってしまった。んで、もしかしたら250語にいってないかもしれない。これでやばって思ってその後弱気に。
学校のテストも毎回同じこと言ったが、学校のテストとは違うから厳しい結果になりそうだ。
座ってあっというまの2時間半。
パリよりも部屋も集中しやすかった。端っこで余計に。席の場所も良かった。
いろいろ条件良かったのに この後味の悪さよ 笑
面接も不甲斐なかったが、面接官が優しすぎて泣きそうだった。なんだか、得点には関係ないけど、あの人たちは明らかに私を引き上げてくれようという雰囲気を出してくれていたから、あの不甲斐なさは申し訳なく思ってしまった。
と、ダメダメ手応えレポートだが、自分で思ってるより悪くないと思うよ と語学学校をしている日本人の友人にはげまされた。
どちらにしても高いお金と片道1時間かけていった経験を得るには十分だった。
だからもし落ちてもまたすぐ次の目標日を決めて挑戦することにする。
本番を楽しむ だなんて 試験では無理だった!それができるとしたら、自分を鼓舞して集中して全力を出すことだろう。
難しいけど、実力以上のものが出せるわけない。普段が100%やら80%で御の字。120%の気持ちでやってようやく100%が出せるのだろう。
帰りの電車ですぐさまモンパルナスの歯科医予約。友達のおすすめの先生は来年1月じゃないと予約取れなかったから、誰でもいいから早い人にしてみた。長いこと日本の専属歯医者さんにみてもらってたから、冒険だわ、、。
帰りの電車は指定席じゃない9€
空いててこっちの方が半額以下で快適でした。
なぜかまた遅れたのに 巻き返しで到着時間は同じというフランスのナゾ。飛行機じゃないのにどのように巻き返し、、。
でもフランスの長距離電車は好き。
アナウンスが流れると安心する。