今日日本に帰る2人とモーニングして、バイバイ。
変わらずに会えて楽しかったー!
ゲスト第二弾終了。
次は5月の4人。コロナ前から言ってた 『みんなでパリで会おう』の夢が叶うなんて!
-------
学校。
いつも私にフランス語を教えてくれる優しく穏やかなメリッサ(同じクラスの生徒です)が耳寄り情報を教えてくれた。彼女のアパート、7区で19mもあるのに関わらず、なんと750ユーロ。安い! そしてメリッサは確信を持った顔で私に、オリンピックの後は必ず部屋が出るから大丈夫だよ。と。
やはりタイミングなんだろなー。うん、勇気出た(この時点で私は延長する気満々)
--------
仕事。
なんと、昨日面接に来た綺麗めなお姉さんがさっそく今日お試しで一緒に働きました。
自己紹介したら、スラスラと日本語で「私はルーです。よろしくお願いします」と言ってくれてびっくり。ニナの言ってた通り、まじで話せるやつだわ。
私はここまでペラペラって感じのフランス人に自分の職場で会えるとは思ってなかったので、初めてのことでびっくり。
この胸のときめきは、15年前にシャーリーと初めて京都で会った時のようだわさ。
ガチで日本のことが好きな人。
どうして日本語話せるのか聞いたら、小さい頃から日本が好きで、学生の時に留学していたそう。
1年間神戸に住んでたんだって!
帰国した友人2人が持ってきてくれたじゃがりこと、大好評の白い恋人を出し、みんなでまかないを食べました。
一番好きな常連様、犬のロージーとイケオジさまのパスカルとニコラがご来店。それだけで癒し効果絶大。
ルーがいたせいで私はテンション上がり、先輩風吹かして頑張らなと思ったら、途中激混みタイムあたりから真逆のあるまじきエラーを私は2回もやらかした。かつてないやらかしで、昔のココット時代にやってたやつ。間違えて他のテーブルに出しちゃう案件。
ここまでの半年は未遂、もしくは結果オーライで終わっていたのに、今日はまず いつもの常連様に他のテーブルに出すはずの一皿を出してしまい、ややこしいのが、それが同じ物じゃなくて、付け合わせの野菜をアレンジしたものだったのだ。常連様が確認してくれたのに関わらず 確証が無いのに出してしまった。普段ちょこちょこやる言い訳したい状況のエラーと違って 今回はどこからどう見ても100%自分のエラー。なんの言い訳もできないエラー。
しかし、これはまぁ 寛大な常連様のおかげで、このままで大丈夫だよと言ってもらった。
うううう、、。
シェフに謝ったら、『C'est pas grave!大丈夫!気をつけて! 』とだけ。ちょっと笑ってるし。
私がまじでやらかした時って シェフもニナも絶対に私を責めないし、あまり怒らない。だから助けられるし、すごく反省する。
だのに!!
この後、なんとあるまじきことに、私は2度目の同じ過ちをしたのだ。同じ日に!
ほぼ同じタイミングで2テーブルに同じメインが出てたんだけど、 あれ ずいぶん出て来るの早いな、、と思ったのに、確認せずに自分の中で解釈して私はすでにサーブ 出した後に気づいたらもうお客さんは食べ始めてて手遅れ、気づいたニナ、厨房で大声で叫ぶシェフ あー やってしまった、、。これは同じメニューなので、先に出すべきテーブルと後に出すべきテーブルの前後を間違えただけと思いきやそうではなく、お肉の焼き加減が違ったので結局出し直しになってしまった。出してしまったお客さんには一度出したものをもう一度回収して焼き直し、シェフには二度手間を、そして先に出すはずだったお客さんには引き続き待たせる という 無駄以外になんでもない失敗を犯してしまった。
ニナには『なんで確認しないの!』と怒られ もう本当にその通りで、あまりのバカさ加減に自分に腹が立ち。すぐさまお客さんに謝りに行ったら、全く寛大な心で、全然気にしなくていいよ と言ってくれ、先に出すはずだった外国人のお客さんにはルーがサラッと もう少し待ってね と言いに行ってくれた。
私のせいで全員が待つことになり、いてもたってもいられず、すぐさま奥のシェフにも頭を下げに行ったが、行くや否や『いや!今じゃ無い!今はサービスに集中!話はあとで!』と、全くさすがの対応。シェフの言ってることは正しい。
周りの修正力に助けられて、切り替えて集中。
その後も目が合う度に私を睨むシェフ(でもこれは冗談だとわかってたから全然怖くなかった)
ルーに 『私、シェフに殺されるかも』と冗談で言ったらルーが心配してた。
終わった後にちゃんと謝りに行ったけど、私はシェフには怒られないことはわかってた。
本当に私がやらかした時はシェフは怒らない。案の定、謝りに行ったらシェフは笑って、もうわかってるから 大丈夫と言った様子。
『みんなエラーはする。それはシェフもだ。だから疑いがあったら必ずシェフを呼びなさい。でも大事なのは翌日にはまた修正して同じ間違いをしないことだ。同じ間違いをしたらダメ』それだけ言ってシェフは笑った。
本当にその通り。
ニナにも改めてちゃんと謝ったら、やはりシェフと同じ反応 なんならなんのことか忘れてるぐらいケロっとしたあとに 『あー!さっきのね。でも私たちにはシホが必要だよ Je compt sur toi』とだけ一言。
やべー 泣くかと思った!のを私はグッと堪えた。
普段怒られても全く涙が出ないのに、笑 こんな時に怒られずに優しくされるとまじで泣きそうになる
そして、あまりの日々の不甲斐なさや、『もーバカ!』と言われんばかりに迷惑かけてたから自信を無くしてたけど、純粋にこの言葉が私には嬉しかった。
なんだか今日は失敗したのに関わらず すごく清々しくていい日だ。
ルーにはカッコ悪いとこを披露したし、教えてあげるどころかいきなり頼りまくってバタバタな状況に巻き込んでしまったが、にもかかわらず彼女は、楽しかった ここで働きたいです 雇ってくれるといいけど、他にも候補者がいるみたいだしわからない。週に2回日本語講座もあるし と言っていた。
えー!もう絶対一緒に働きたいんですけど。
私に合わせて帰りはアンバリットの駅まで一緒に歩いてくれた。
だって日本好き。ジブリのベスト3はもののけ、ナウシカ、千と千尋 この時点で合格じゃね?
絶対いい人でしょ。お腹にもののけのタトゥーまで入ってんだよ。
お願いニナ、シェフ ルーを雇って。あたしのために。
なんて濃厚な日。