富士山 2022 ① | Never stop exploring

Never stop exploring

きょうも どこかで よい旅を

北アルプスでテント登山を目論み、5日間の連休を取った。しかし9月に入った途端に秋雨前線の登場。自然の摂理。


山は諦めてのんびり過ごすか、と、出かけたり友人と会う約束を入れても心の奥のソワソワは収まらず、北アルプスではなくて、ことあるごとに富士山の天気予報を開いてる私。

困ったもんです。どうやら行きたいらしい。


台風の影響はまだ受けず、日に日に回復傾向。土日だけ晴れマークと登山指数Aとなっている。


中止の条件がなくなってしまった 笑


私の心に訴えるかのように、TVをつければ富士登山密着の番組。


・・呼ばれている 笑


悪天候の中を逞しく登る人達を見て、決めた。


腹を括ってバスを予約、ついで条件に合う宿を五合目に発見 さぁ、決めてしまえばもう動くしかない。

これまでは車中泊も途中の山小屋も休まらなくて苦手だったけど 五合目にカプセルホテルがあることを発見し それなら快適、と惜しまずに8000円払うことにした。高い!


車を手放して以来なので移動手段はバスか電車だ。往復で5000円しなくて安い。


結果的に これまでのような夜に地元出発ではなく、初めて昼に東京発となった。


中央道に差し掛かると 雲が晴れてきた。トップガンのサントラを聞いて自分を鼓舞する。

ソワソワしてた不安まじりの心が落ち着いて、前向きになってきた。


さて、15:20河口湖駅に着いてバスを降りた瞬間、遠くに旅行に来たかのような錯覚があった。たった2時間。空気は澄んで、カラっとした風。雲に隠れてなかなかその姿が見えないデカい富士山が 青空と共に頭を出した。




駅では金剛棒を持つ外国人観光客だらけの様子にテンション上がる私。

やはり飢えてたわ。こういうの。


なんだか幸先いいぞ。

やはり、行動せずにもじもじモヤモヤ考えているより、動けばわかる。

良いことしか起こらなそうな予感。


五合目までの往復切符を買って16時のバスに乗る。片道なら1500円。往復なら2300円。二日間有効。


バスは臨時便が出るほどの賑わいで、到着まで50分。席に座れなかった若者たちは途中床に座り始めた。

緑が青々とした木漏れ日の中の樹海を抜けると雲海ビューになった。モクモクの綿菓子がかわいい。


五合目。マイカー規制も解除になったことで駐車場はかなり賑わってる。下山したもの、これからゆくもの。




チェックインと持参した弁当の夕飯を済ませるとさきほどの青空から今度は霧につつまれた。

晴れてはガスり、ガスっては晴れを繰り返し、日が沈む頃には富士の頭の横にぼんやりと月が現れた。穏やかな夜である。





広場は、これから弾丸登山をするのであろう元気なヤツらが体操していた。あの元気がどこまで続くのか。頂上で何人が生き残るか、イッヒッヒ。


五合目に泊まるのは初めてのことで、水が無いのは予期してなかった。てっきりアルプスの山小屋くらいの生活はできると思っていたからだ。顔を洗うのはおろか、歯磨きすら怪しいレベル。飲み水は完全にペットボトル購入だから 麓で組んでこなかったことを後悔した。


おぼろ月夜の穏やかな夜に明日も良い天気を予感し、安心してカプセルに入った。




が、恒例の眠れない!

山ではソワソワで毎回絶対に眠れないのだ。


横になってるだけで時間が過ぎ。

夜中の2時頃に目覚ましセットしてたお隣さん達に合わせて早く出ることにした。