わたしの東京今昔 〜新宿・麻布・青山 | かんながら

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旅の記録です

 

思うところがあって、漢方の治療を再開した。

久しぶりにホメオパシーのレメディを、しかもハイポテンシーのものを使って「中途半端に生きるよりやり切りたい」って思ったから。

 

 

 

 

今日は豊橋や長野で地震があったが、みんなの意識がとてもソワソワしていた。

いきなりハグされたり(これは子どもの時からわりとある)、不思議なことが起こる。抑圧している感情が吹き出している。

 

 

今日は久しぶりの晴れ。

東横線沿線に用があって出掛けた帰り、長らくの懸案事項の「ちゃんとした服」を買いに行こうと思った。

そろそろコロナで中止だった会議も始まるかもしれない。

なんだかんだで、3月の引っ越しで「今必要ないもの」のほとんどを捨てたので、服も靴もほぼない。

 

新宿の、バブルの時にたぶんすごく人気があったであろう、とあるデパートは人が戻ってきていたが、買い物する気になれなかった。

なんだか売れそうなもの全部並んでる気がする。

上海のデパートのようなデジャブ。もっともそれは20世紀の思い出であるが。

 

こんなたくさんのものの中から選ぶのは面倒くさい。バーゲン会場か、ネット通販みたいで疲れる。

洗練された少ないものの中で気に入ったものを選べるからよかったのに。

 

見て回るだけなら、いろいろあって楽しいけど。

 

 

 

 

 

服を買うつもりだったのに、結局買えず、しろくまさんと飲む用の、クジラのエチケットのワインを買った。

南アフリカ。ハマナスという街では鯨が見えた。その街のワイン。

 

南アフリカにもワイナリーがあって、美味しいレストランがあるから行こうと言っていたけど、結局いけずじまい。

わたしの原点みたいなアフリカにも、彼の原点のクジラの海にも、一度もいくことはなかった。

唯一、二人で訪れた場所が、彼の第二の故郷みたいな北極圏の街で、彼の遺灰はそこですべてまいた。

 

そしてその街で出会った女性のアーティストにこの絵をもらった。「彼とあなたよ」という言葉とともに。

 

 

 

北極は、わたしたち二人にとって共通の何かがある場所だったんだろう。

 

北極星、鎮宅さん、安倍晴明と葛の葉、そして天御中主神の隣に銀杏の木とともにお祀りされている女神様。

高千穂・真名井の水を豊受大神のご神前に(その3・八代妙見宮 霊符神社)

 

 

月読命と、素戔嗚尊(牛頭天王)。

五穀の種をもたらしたとされる女神は、彼らに殺された、ことになっている。

 

 

スサノオ(素戔嗚尊)に殺されたとされるオオゲツヒメ(大宜津比売)は、阿波では「オオゲツネ=キツネ」のことって言われているんだった。

そして阿波で、大宜津比売を祀る上一宮大粟神社(かみいちのみやおおあわじんじゃ)では、wikiによると、

 

社伝によれば、大宜都比売神が伊勢国丹生の郷(現 三重県多気郡多気町丹生)から馬に乗って阿波国に来て、この地にを広めたという。

 

とある。

大宜津比売は、伊勢からきた、丹生の神様?

伊勢から、黄泉の国(四国=死国)へ?

 

「狐の帰る國」に載っていた、あの歌(この記事の最後に転載)が気になる。

 

 

今日はとにかく光が不思議である。なんだかすごい。映画「天気の子」みたいな晴れ方である(どんなだ?)。

 

わたしの街、渋谷はすっかり別世界になってしまったが、ここ新宿はまだ昭和の香りの空気感が残っている。

でもいよいよここも再開発になるらしい。

なんか名残惜しくて写真を撮った。

次にきたときには、この景色でないかもしれないんだなと思いながら。

 

表参道に戻ってから、新宿にはほとんど来ていない。

 

 

ものすごく久しぶりに、食料品を買いに麻布十番。

 

ここもわたしにとって最初の東京。東京最初の職場がここで、ここから徒歩で通える高輪に住んでいた。
通勤が歩きだから気にならなかったけど、当時は白金高輪駅もなくて、港区のチベットと呼ばれてたとか。
 
そして、そのマンションの背中合わせのマンションに、まさに同じ頃、20年以上の付き合いのメル友でもある日記仲間が住んでいたことを知ったのもつい最近。
 
偶然にしてはできすぎている。
誰なの、この壮大なシンクロニシティが繰り広げられているドラマの脚本を書いているのは。
           
 

 

 

買い物を終えて、歩きで帰ることに。

なんだか今日は東京を歩きたい気分なのだ(明日も歩く予定だけど)。

まるで消えていく懐かしい景色を名残惜しんでいるみたいだ。

 

「わたしの東京」の25年を辿るような時間。

 

 

六本木ヒルズ、できたときにはびっくりしたけど、もう当たり前の光景に。

 

 

東京には、いろんな坂がある。

それぞれに、いろんないわれがあって、それを拾うだけでも、お腹いっぱいになる。

考えてみれば、東京は、全国のお地場が集められているのだ。

江戸時代には、大名の屋敷があったし、明治神宮も、日本全国からの献木とともに土も運ばれたときく。

 

そうして日本の形代をつくっていったのだ。

 

だから、東京が大丈夫であることは、日本全体にとってとても大事だ。

 

 

 

 

西麻布を通ったら、よく深夜に仕事を終えてから来たラーメン屋さんを思い出して寄ってみる。

「赤のれん」。

東京にきた当時、とんこつラーメンはまだ東京ではほとんど認知されていなかった。

 

 

 

 

明るすぎる月。月が大きくなってきた。もうすぐ満月。

 

 

 

 

 

オオゲツネタト イイタヨリオコセ


タタケヨリワケ エエヒメダケバ


ヤガテヤヤコモ デキルダロ



 

モシモヤヤコガ ヒメゴナラ


オンバヒガサデ ニギタエキセテ


テナデアシナデ カワイガリ


 

ヤガテ十五ニ ナッタナラ


十二ヒトエニ ヒノハカマ


タンスナガモチ ナラベタテ


 

セマノトノゴニ ソワセヨウ



 

デキタヤヤコガ ヒコナレバ


ウミノムコウノ オオキナシマノ


トヨトアキツル カラクニワケテ


 

オノコ五ヒャクニ メコゴヒャク


フトイハシラニ ヒハデフイタ


 

オオキナゴテンデ ネカセヨウ


 

サスリヤオオゲツ メヲサマス


ホラスンダ コレホンマ

 
 
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