風雲児 〜よみがえる・・・? | かんながら

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旅の記録です

(食べ歩記です。でももしかしたら旅につながるかもしれません)
 
もうすぐ離れることだけは、衝動的に決めてしまった今の部屋。
そのすぐそばにはかつて1時間近く並ばなければならなかった超人気ラーメン店 風雲児 がある。
 
 
夫とよくいった店のひとつである。
でも彼は並ぶのがとにかく嫌な人だったので平日の真昼間を狙ってしか行ったことはない。
 
それでも店内で食事中の方の背中をみながら順番を待ったものだ。そして自分自身も急いで食べて席を立つ、という感じで
 
ゆっくりビールを飲むとか考えられなかった。

 

しかし、この数日、異変に気がついていた。

 

 
 
うん?行列ないではないの?
もしかして、コロナパニックの副産物かな??
 
ということで行ってみた。
風雲児さん。 
閉店30秒前に。

看板しまいに来るところだった。

過ぎてたかも。ごめんなさい。
それでも、ビール飲んでいいですか?
って聞く私。


 
 
どーん!
 
 
特製ラーメン 1050円。
 
ビールも飲んだけどね。開店当初からちょくちょくきてたけど、ここでビール飲むの初めてですよ。
エビスの瓶ビール。
 
政府のみなさんがインバウンドのために大金を(海外に)投入したおかげで外国人観光客が増えて、明治神宮も、安くておいしい居酒屋も、京都も、すごい人すぎた。
そしてこの店も待ち時間が半端なくなり、わたしたちも残念だが足が遠のいた。
 
 
はじめてひとりで海外に行ったのは89年だったが、その頃日本はまだバブルで、ローマやパリで地元の人たちがおいそれとは入れない高級ブランド店に若い日本人の女性が群がっていた。
そしてイタリア人に、「腹が立つ」って言われてたけど、デジャヴである。
 
もちろんわたしはバックパッカーだったのでそういう店とは無縁であったのだが。
 
ここの店主の三宅重行さんが、新居浜の祭にすごい愛を注いでいるのはファンには知られたことであるのだが、今日よくみたら、こんなものが。
 
 
 
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いつもはイケメンの三宅さんととっても美人でやさしいパートナーさんのことを惚れ惚れと眺めてて目に入らなかったのだ(もしかして最近はいったのかもしれない)。
 
そういえば、「三宅って屯倉(みやけ)で、天皇と関係あるらしいよ」って、昨日聞いたばかりだ。

こんな偶然あるのか。
いつものことではあるが。
 
これってさ、ふとん太鼓だ!
 

 

 


そして、三島の紋。

そうだよね、大三島は愛媛県である。

 

新居浜市のホームページには

「よくわかってない」って書かれてるけど、阿波のたまちゃんがいうには、

 

「天皇のお引越しの様子なのよ!!」ってことだったから、新居浜もそうなんだな。

うちには、だんじりの他にふとん太鼓もでるのであるが、ふとん太鼓はなんの意味があるのか、こどものとき、さっぱりわからなかったが、たまちゃんの解説で納得したのである。

 

四国では、だんじりは、海に向かって出るのだといっていた。

そしてわたしの生まれたまち大阪では、だんじりは海の方から宮に入る。

 

同じ匂いをかんじるのである。

 
 
 
阿波を旅したとき、「狐の帰る國」という本を、たまちゃんが「是非とも読んでほしい!!」といって作者宅まで買いに行った。
 
そして、空海が残したという謎の言葉をきいた。
「四国に鉄の橋がかかったら、本土を騙した狐が帰ってくる。」
 
 
死国に帰る?黄泉に帰る?
オオゲツっていう神様いたよね。
 
大宜津比売(おおげつひめ)がよみがえったらどうなるんだろう?
 
 
「狐の帰る國」の本にのっていた作者の家に伝わる子守唄を引用しておこう。
こちらはいろいろくわしい。ぐーたら気延日記(重箱の隅)
 
 
オオゲツネタト イイタヨリオコセ
タタケヨリワケ
エエヒメダケバ
ヤガテヤヤコモ デキルダロ


 
モシモヤヤコガ ヒメゴナラ
オンバヒガサデ
ニギタエキセテ
テナデアシナデ カワイガリ

ヤガテ十五ニ ナッタナラ
十二ヒトエニ ヒノハカマ

 
タンスナガモチ ナラベタテ
セマノトノゴニ 
ソワセヨウ

デキタヤヤコガ ヒコナレバ

ウミノムコウノ オオキナシマノ

トヨトアキツル カラクニワケテ

オノコ五ヒャクニ メコゴヒャク
フトイハシラニ
ヒハデフイタ
オオキナゴテンデ ネカセヨウ

 
サスリヤオオゲツ メヲサマス
ホラスンダ コレホンマ
 

 

ラーメンを食べにいったら、空海の封印を思い出すという、またこれ不思議な展開なのであった。