くくりの旅へ〜白山山麓三馬場巡り 〜 その2 穴馬神社・九頭龍の眠る場所  | かんながら

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旅の記録です

 

2日目。

朝6時に白山比咩神社集合。

 

 

1日に本宮と三馬場巡ろうというわけですよ。

石川県、岐阜県、福井県と。

 

私ら以外のメンバーは石川県在住のメンバーで、

1日しか休みが取れないということで、日没までに四社めぐるということで。

 

東京から来た私たちが前泊(もちろん後泊も)するという。

逆やろ、普通。

 

 

案内人は、白山麓の温泉オーナーだった、今はジオガイドの坂井陽一さん。

わたしはサルタヒコと呼んでいる。

 

彼とは久高島で出会って、なんとなくFacebookで交流していて、

温泉がむっちゃ気に入っていたので、何度も白山麓に遊びにくるようになって、

そして温泉を手放してからは、会っていなかった。

 

歴史大好きおじさん、学生時代は考古学をやっていたのかな、あるとき、「秋田に行くなら大湯環状列石に行け」といい、おみやげにどばん君を買った。

 

わたしは手土産のセンスがなくて、最初に持っていったのは、博物館の売店で買った遮光器土偶のレプリカ。

だってかっこいいんだもん。

きっと好きだろうと。

 

絶句されてましたが。

 

 

今回は、なにやらガイドさんが「変態の会」と呼ぶメンバーらしい。

わたしは違いますけどね。

 

 

 

 

 

 

白山比咩神社(白山本宮)。

各自お詣りすることに。

 

二人の変態さん、たしかにちょっと変です。

 

木に手をかざしたり

社殿から離れて念を送るみたいにブツブツ言いながらお祈りしている。

 

なんかお経みたいなの唱えてる??

 

白装束だったら変と思わないんだけどね。

 

 

 

おひとりは、足元が地下足袋みたいなのだけど(でもビブラムでした)。

まるでスパイダーマンのような・・・。

 

 

わたしは普通に参拝。

 

 

 

 

天気はもつと踏んで、雨具一切合切置いて来てしまったよ。

 

でもいかにもな龍の雲が出ている。

 

きっとガイドさんの車は盛り上がっているのであろう。

話に夢中なような運転だもの。

(わたしらは後ろを追跡)

 

 

九頭竜湖畔には、知る人ぞ知る「穴馬(あなま)神社」がある。

 

前に通りかかったとき、気にはなったけど時間がなくて

「また来ます」といって鳥居したから失礼した神社さん。

 

ガイドさん、なぜか止まる。

こういう新しい建物に興味ない人なのに。

 

 

 

 

そして参拝。

思いがけず、約束を果たせた。

 

「また来ます」って気軽にいうのはやめねばならない。

お釈迦様も「行く」という返事はしなかったというしね。

 

 

 

 

ガイドさんは、ここのエネルギーは素晴らしい!!って絶賛していた。

 

 

そう、前に通りかかったのは3年くらい前だろうか。

紅葉の美しい時期で、夜明けにここを通りかかったら、橋の上から紅葉をカメラで狙ってる人がいて、ちょっと降りてみようと歩いた。

 

湖畔にプラタナスかなんかの紅葉の美しい並木道があって、キャンプ場になっていた。

 

でもなんか、不思議な空間なんだよね。

綺麗すぎるというか。

まるで涙のあとにみるような綺麗すぎる風景。

 

それが幻想的でいいんだけれども。

 

 

そしてしばらくして、

 

わたしは久高島に以前住んでいたある人の消息とともに、この場所が、ダム建設のために、いくつかの集落が水の底に沈み、そしてそれぞれの地区がおまつりしていた神社を合祀して建てた神社が、穴馬神社だということを知る。

 

九頭竜ダムの底には、人々の暮らしの歴史が眠っている。

白山菊理媛神が白山山頂から流しつづける禊の水で清められながら。

 

そして、海へとはらい流してゆく。

 

 

「千と千尋の神隠し」のハクは、川の神様だったのが、埋め立てられて帰る場所がなくなって名前を忘れたっていっていたね。

 

 

 

通るはずだった道が台風の影響で通れず、迂回してようやく到着。

 

ようやく石徹白の大杉に対面。

 
 
久しぶり!
今度はお友達を連れてくるねって約束していた。
 
本当は舞姫を連れてくるはずだったけど、
メンズばっかりでごめんね。

(つづく)