ツアー中、元神主さんに「こちらです」
と誘導された先に鳥居がありました。
本来なら神様に背中を向けるのは宜しくないのですが、鳥居の先にある「風日祈宮」(かざひのみのみや)へ
外宮の「風宮」と同じ神様
鎌倉時代、蒙古襲来・元寇(1274年文永の役、1281年弘安の役)の時に2度の神風を吹かせ国難を救ったとされる。その功績から1293(正応6)年に末社格の「風神社」から別宮「風日祈宮」に昇格されました。二階級特進です。
蒙古(元)の大軍が襲来した時、朝廷は公卿勅使を神宮に派遣し、風の神に祈話しました。
風社の社殿が鳴動して、赤い雲が立ち上り、天地を照らし大風が石や砂を巻き上げて巨木を倒して、西の方に駆け抜け、九州の博多湾では猛風が起こり、怒涛天を衝き、来襲する敵艦は沈没、十万の元兵はたちまち全滅した。それが二度もありました
毎年5月14日と8月4日に適当な風が吹き、適当な雨が降るよう、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する「風日祈祭(かざひのみさい)」が執り行われています。
作物を育てる上で、風と水の力は必要不可欠 で、また船を操り漁を行うものにも同様に風を大変重要視されています。
「風」がそんなに重要なのかと思っていたのですが息をする「息吹き」も「風」ですよと。
納得しました
主祭神 木華開耶姫命(コノハナサクヤヒメ)
大山祇神の娘神であり、「桜」の美しさとやがて散る儚さを象徴する美しい女神。
『竹取物語』の主人公「かぐや姫」のモデルともされます。
安産、子授けの神として崇敬されています。
「ニニギ尊と結婚したコノハナサクヤヒメ命は一夜で妊娠します。ところが夫のニニギは「一夜で身ごもるのはおかしい。自分の子ではないだろう」と疑いをかけます。
それに憤慨ふんがいしたコノハナサクヤヒメ命は、疑いを晴らすべく産屋に入ると出入口を塞ぎ「あなたの子でなければ子供はここで死に、あなたの子ならば無事に生まれるでしょう」と言って自ら火を放ちます。
火が勢いよく燃え盛っている時に生まれたのが火照命(ホデリノミコト 海幸彦)、火が衰えたぐらいに火須勢理命(ホスセリのミコト)が、火が静まる頃に火遠理命(ホオリノミコト 山幸彦)を出産。夫の疑いを晴らします」
さすが安産の神様ですね
伊勢神宮は「私幣禁断の制」で基本的に個人的なお願いはタブーですがこちらは半ば公式的にお願い事が容認されています。
お願いのための鳥居も関連組織である「神宮崇敬会」が授与しているそうです。
そのお隣にある
大山祇神社は、神路山の入口の守護神である大山祇神をお祀りし、古くは山神社と呼ばれていました
内宮の所管社30社のうち第29位です。
旧称を「山神社」と言い、神宮式年遷宮の最初の祭儀である「山口祭」はこの神社で催行されていたそうです(今は御杣山)
今までの神宮があるのはこちらの神様のお蔭様ですね
内宮を参拝し宇治橋を渡り終えるとき、外から2つ目の擬宝珠だけテカテカに輝いているのに気づく人もいます。実はこの擬宝珠の中には、100mほど先にある宇治橋の神様を祀る「饗土橋姫神社(あえどはしひめじんじゃ)」でご祈祷された萬度麻(まんどぬさ)という御神札が奉納されているんです。この擬宝珠を参拝帰りに触れることで、「再び伊勢神宮を参拝できる」「帰宅の厄災から守ってくれる」と言われています。
参拝者の方たちが触るので塗装が剥げていますね。わたしも触りましたが日光で熱かったです
番外編
ツアーも終わり、「おかげ横丁」へ。
元神主の車が置いてある駐車場はおかげ横丁の側にあるという事で途中までおかげ横丁を案内して頂きました(元神主さんの使っている駐車場はGoogle Mapにも載っていない穴場でした)
「あそこのうどん屋は麺も手作りで美味しいよ」とかたくさんお勧めして頂いたのですがホテルの朝食を食べすぎたので食欲ない💦
でも「赤福の2個入は手作り」と聞いて購入しました。
食べたら中の餅が伸びて美味しかったです
おかげ座神話の館
日本の神話をテーマにした体験施設
元神主さんのツアー中の説明で、日本神話に興味を持ち、こちらを体験。
シンプルで分かりやすくクオリティーも高い
1時間事に開演してますが16時30分の時間は「神話の森」の説明スタッフがいないとかで、いる時のほうが面白いです。
おかげ横丁を後にして駐車場に戻ろうとしたら龍雲発見✨
登り龍だ‼️
と思っていたら
横向きになりました
帰りの飛行機は✈️
月夜見尊 様の世界でした
やっぱり1泊2日の旅は忙しい💦
今度は余裕を持って行きたいものです
☕