14年の重み | ジュニのマイペースdiary♡

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大好きな観劇(宝塚&ミュージカル)の事をマイペースに綴っています(*'▽'*)


先日、おけぴに掲載された吉原光夫さんのロングインタビュー。
興味深く拝見しました。


吉原さんは14年間ジャンバルジャンを演じているのですね。

この14年という年月は、初代バルジャンだった鹿賀丈史さんと滝田栄さんと同じです。

先日レミゼを観た時に、終盤の吉原バルジャンの後ろ姿に鹿賀丈史さんを重ねてしまったのですが、同じ年月演じていたのですね。


このインタビューを読んで、色々な事が腑に落ちました。

実は、吉原さんが初めてレミゼに出演した時、あまり良いイメージがなかったの、、。

先輩に対しての敬意を感じなかったのですよね。先輩の事を呼び捨てにしてたし。ちょっと先輩をバカにしてる?っていう言動もあったりして。

でも、そう言う事だったのですね⬇️



若さゆえの調子のり期(笑)。
そして、不安やプレッシャー。
そうですよね。
初登板の時は、山口祐一郎さん、今井清隆さん、別所哲也さん達のベテランバルジャンの中に一人で新バルジャンとして仲間入りしたのですものね。しかも当時はまだ32歳。強気でないとやっていられなかったのですね。

そして、今回久々に吉原バルジャンを見て非常に感動したのですが、今の心境を読んで納得。

ここまでやってこられたのは、決して自分の力だけではない。
自分がレミゼから頂いたものを丁寧にお返ししていこうと思ったんです。力をくれた作品への恩返しです。


こういう気持ちは、やはり客席へ伝わるのだなぁと思った。

吉原さんはレミゼに対しての思いを包み隠さず話しているので、その時々を思い出しながら、じっくりと読ませて頂きました。


自分が印象に残った事を記したいと思います。




*2011年オリジナル演出最後の公演



この年に初めてバルジャン役として登場した吉原さん。

考えてみたら、旧演出・新演出両方経験したバルジャンは、吉原光夫さんだけなのですよね。

とっても貴重キラキラ


旧演出のお稽古場のエピソードを聞けて嬉しかった。

旧演出といえば、盆‼︎ですよね。

お稽古場ではタイヤで回すかなり旧式の盆があったとの事。

でも、実際の舞台の二重盆は再現出来ないから、どうしたかと言うと、、。

なんとキャストが回るのですって‼︎

これは初めて聞きました。


そして、旧演出ラストの事のお話も。

『当時は今ほどのチケット難という訳ではなくて、熱狂も一部に限られたものでした。そこにはちょっと寂しさもありました。』

と、吉原さん。

2011年は、まだ映画も公開される前でしたし、今ほどミュージカルブームではなかったので、チケットも普通に取れました。というか、余ってたし。確かに今ほど盛り上がってはなかったけれど、そのお陰でチケットも取れてたくさん観に行けたし、私は良かったと思っています。

劇場の熱気も今とは違う、静かだけど熱い熱気で心地よかった。

ただ、今のレミゼファンの方は、旧演出を観た事ない人が多いのでしょうね。観たことあっても、あまり思い入れがない方も多いのでは??

そのうちに、素晴らしかった旧演出の事を忘れ去られそうな気がして。そっちの方が寂しです。





*2013年新演出



そうそう。

新演出は波乱の幕開けでしたね。

私は、キムさんのバルジャンでチケットを取ったのですが、怪我で休演。吉原バルジャンに変更になりました。そして、私が観劇した時には、福井さんも休演してしまい、バルジャンは吉原さん一人になってしまいました😱


正直、新演出は私好みではなくて受け入れられなかったのですが、、。

レミゼは長年愛してきた作品なので、カーテンコールで『無事に千秋楽まで完走出来ます様に。吉原さんも体調気をつけて、、。』って祈っていたのを覚えています。



当時の観客は、旧演出に思い入れがある人程、気持ちを引きずっていたと思うのですが、出演者も同じだったのですね。


吉原さんも、2011年のジョンケアードの演出を体に叩き込んでいたので、前回のバルジャンを引きずっていたとの事。

ある意味、新演出で初めて参加した方よりも大変だったのだろうなぁ。

だけど、新たにバルジャンのキャラクターを再構築するのは面白かったそうです。

私も新演出を面白がる余裕があったら良かったなぁ。


司教様に会う前のバルジャンは、被害者ではなくて加害者だという新たな感覚。

これは新演出ならではの感覚ですね。






*2015年 ヤンジュンモバルジャンとの出会い



2015年、2017年にバルジャンを演じたヤンジュンモさんについて、吉原さんはこの様に語っていました⬇️




私にとっても、ヤン・ジャンモさんのバルジャンは衝撃的でした。圧巻の声量、日本人にはない熱さ、繊細かつ圧倒的な表現力。

新演出になってから、展開が早すぎて感情が置いてきぼりになってしまいバルジャンの場面で全く

泣けなくなってしまったのですが、、。

ヤンジュンモさんのバルジャンで初めて号泣してしまいました😭


⬇️その時のブログです。



吉原さんも同様に感じていて、バルジャンとジャベールの二役からバルジャン役一本に絞ったのは、ヤンジュンモさんの影響もあったからなのでしょうね。
知らなかったな。興味深いお話でした。





*14年後に司教役で出演したい



現在46歳の吉原さん。

14年間レミゼに出演していて、今後14年で新たな経験をして、60歳になったら司教役で戻ってきたい、とサラリと言っていましたが、、。

実現したら素敵ですね乙女のトキメキ

是非戻ってきて下さい‼︎


映画版レ・ミゼラブルで、ロンドンで初代バルジャンを演じたコルム・ウィルキンソンさんが司教役で出演したのを思い出しました。

レミゼファンの皆様。

あれは感動しましたよね🥹


私は特に、バルジャンが亡くなった時に司教様が迎えにくるシーンで、コルム・ウィルキンソンの笑顔を観て涙腺崩壊しました😭

だって、旧演出では司教様が迎えに来なかったので、映画版で初めてこのシーンを体験して感動したのに加えて、司教様がコルムだなんて。映画館で嗚咽してしまいましたよ😭😭😭

レミゼファンを感動させ過ぎて殺す気ですか??って思ったわよ。


なので、舞台でもバルジャンを演じた俳優さんが司教様役で登場したら、こんなに感動する事はないと思う。


実現したら良いな。




また、吉原さんはこんなことも仰っていました。


今はレミゼブームの中にいますが、いつかまたこの上昇気流がなくなる日が来るかも知れない。その時に日本のレミゼがどこに向かうのか。大切な作品だからこそ、これからも見続けていきたい。



新演出になり、超ライトファンになってしまいましたが、レミゼは私にとっても大切な作品なので、行く末を細く長く見続けて行きたいと私も思います。

次の世代のバルジャンも応援したいですし、チケットが取れたら一公演期間に一度は観に行きたい。

そんな気持ちにさせてくれた、吉原光夫さんのインタビュー記事でした

そして、私にとって帝劇最後のレミゼの観劇は、新&旧演出を経験している吉原光夫さんのバルジャンで良かったと改めて思いました乙女のトキメキ