今更ながら、『ノートルダムの鐘』3回目の感想です♪
キャスト表です↓
カジモド 海宝直人さん✨
エスメラルダ 岡村美南さん✨
フロロー 野中万寿夫さん✨
この三人が、私的にベストキャストでした‼️
人それぞれベストキャストは違うと思うけれど、私にとっては最高のキャストでした✨
どんな舞台でもキャストによって全然違うものになると思うのですが、『レ・ミゼラブル』や『ミス・サイゴン』といった心情に訴えてくる舞台は
特にそう感じるのです。
『ノートルダムの鐘』もまさにそう。
今回は、二階席一列目のセンターという良席で観たせいもあるかと思うけれど、自分にとってのベストキャストが揃うと、こんなにも感動するなんて
2回目に観た感想で、『大泣きはしなかった』と書きましたが、今回は号泣してしまいました
今回特に感動したのは、エスメラルダがゴットヘルプ(神よ弱き者を救いたまえ♪)を歌う場面。
この歌を歌っているときの岡村さんの慈愛に満ちた表情、それを二階で聞いている海宝カジモドの『初めて美しいものにふれた』と思っているかの様ななんとも言えない表情を観た時に、涙がダーッてこぼれ落ちました。
カジモドとエスメラルダの場面と言えば、この場面↓
この場面も、岡村さんの母性愛を感じる優しさ(エスメラルダはカジモドに対しては最初から最後まで母性愛&人間愛で恋愛感情はないのですよね。そこが切ないです)。
海宝くんの無邪気で幸せな気持ちを全身で表している姿に涙が止まりませんでした。
ラストシーンも初回はアニメと違う展開に、ただ唖然としてしまったのですが、今回は静かな感動がありました。
今回は、カジモド、エスメラルダ、フロローの心情が心に響きまくったので、彼らの懸命に生きた姿に涙が止まらなかった。
決してハッピーエンドではないけれど、『いつか平等に幸せに暮らせる様に』という未来への希望を歌っているのは、私が大好きな『レ・ミゼラブル』に通じるものがあるなぁと思いました。
私はやはりビクトル・ユゴーの作品が好きなのだなぁと実感しました。
ただ、アンサンブルによる説明が多過ぎるのがちょっと苦手です
説明してくれる事でわかりやすい部分はあるのですが、終盤の
『カジモドは決意した‼️』
という説明はちょと興ざめしてしまいました。
だって、そんな事は海宝君の演技を観たら痛いほど伝わってくるからっ‼️
もう少し、観客の想像力を信じて欲しいなぁなんて、偉そうに思ってしまいました(;^ω^A
そうそう。
今回初めて観たクロパンのワイスさん。
華やかなお顔立ちで、声も通っていてなかなか良かったですよ。生命力に満ち溢れている感じがして、最後の活躍も納得しました‼️
そして何よりも。
手持ちのチケットで一番良い席だった回に、海宝くんで観れた事が涙が出るほど嬉しかったです
前回の立ち見席で見切れてしまったカジモドの表情も全て観る事が出来ました。
あの右側が麻痺した様な不自由なお顔で、カジモドの喜び、悲しみ、不安、切なさを表現出来るのは本当に凄いと思う。
今回見切れる事なくストレスフリーの席で観て、ハッとしてしまった事がありました。
海宝カジモドが「僕は醜いから」と言う度に胸が締め付けられる程苦しくなってしまったのですが、『醜さやコンプレックスとは無縁の世界で生きてきたであろう海宝君が、こんな風に苦しい気持ちを表現出来るのは凄いなぁ』って思ってしまったのです。
そう思った瞬間にハッとしました
私は見た目だけで判断している、と。
どんな人でも、コンプレックスや嫉妬などあるのが当たり前なのに、海宝くんは『完璧な人』だと思っていたのですよね。
きっとここまでくるまでに、壁にぶち当たったり色々な事があったと思うのに。
そう言えば、吉原光夫さんも『海宝は闇を抱えている』みたいな事も仰ってたっけ。
公平な目で見るって難しいですよね。
私もまだまだだなぁと思いました(;^ω^A
2016年の最後に、素晴らしい観劇納めが出来て幸せでした
このキャストの日だったら、また立ち見で観に行こうかな