マイナス金利解除 | Polaris(ぽらりす)

Polaris(ぽらりす)

風の赴くままに

日本銀行は、3月19日にマイナス金利政策の解除を決定。

世間がワイワイいってました。

 

 

  マイナス金利とは

再び、私の解釈でお伝えします。

 

ひとことで表すと、

「銀行等が日本銀行にお金を預けた際、お金の支払いが必要」

ということ。

 

どういうことかというと、

 

■一般人のこれまでの現実

銀行等への普通預金をして0.001%の金利が上乗せされた。

=銀行へお金を10万円預けたら1円増えた。

 

■マイナス金利政策を一般人に当てはめると、

マイナス金利が「-0.1%」だったので…

銀行へお金を10万円預けたら100円差し引かれた。

えぇ!減ってるじゃん!!!

というのがマイナス金利政策。

 

お金を貸す/預けることで、そのお金を元手に、運用したり他の人に貸したりして収益up狙ったりするので、言わば「ありがとう」の意味で+αのお金をくれていた。

でもバブルが崩壊して、会社が倒産したり、仕事を解雇されたり、売り上げが伸びなくなっていったりしたことが要因で、

節約して貯めておこうという空気が蔓延した。

お札を印刷したところで、貯め込むばかり。

 

でも、経済が良くなるって…

お金を使う→どこかの企業収益がupすると例えば…

・商品を大量購入して安く売れる

・大量生産できるような機械購入して安く売れる

・人を雇ってサービスの質が上がる

・従業員の給与up出来て必要な人材を確保できる

・店舗拡大して販売エリアを広く出来る

というような展開へ広がっていく…はず。

 

バブル崩壊後、ちょっとお金が世の中に回り出したものの

バブル崩壊した時に、倒産/規模縮小をしたり、リストラ候補を選ばなきゃいけなかったりと苦しい状況に追い込まれた経験から、同じことが起きないように『貯めておく』という選択をとる会社が多くなった。

一般の人も当然、急に職場を辞めさせられた…なんてことがないように『貯めた』。

 

当然、お金が眠ったままで世間に出ないので

一向に景気が良くならない。

・モノが売れない

・会社が発展しない

・給与が上がらない…

 

そうすると、生活が困窮する人たちが次々に出て来る。

借りたところで返済できないから、借りることも出来ない。

という状況になった。

 

さてお金を貯めた先が銀行等。

銀行等にはお金がたくさんあって、

銀行も日本銀行に預けるようなことを行ったり、

当然、銀行も人を雇っていて支払いも必要なので、

預かっているお金を株等で運用して増やす。

 

ただ、なかなか景気が良くならないので

儲けが多いわけじゃないし、

急に業績悪化で株が暴落して損するリスクも高くなってしまう。

 

どうにかしようと…

これまで当然だった(プラス)金利に手を加えた。

 

まず日本銀行はゼロ金利を始めた。

『銀行さん、私たちに預けても得しませんよ。世間の人はお金を借りたくても借りられないから、借りやすいようにしてください。事業経営してもらって働くチャンスを与えてください。』

というような感じ。

 

でもなかなか上手くいかない。

『貯めこみ』だったり、タンス貯金(銀行等を介さず貯める)がやめられない。皆、未来に不安を感じている。

 

そこで日本銀行は追い打ちをかけるようにマイナス金利にした。

『銀行さん、私たちに預けたら手数料もらうよ!だから貯めこまないで、株等で企業にお金を貸して運用したり、個人がお金を借りやすい状況にして生活にゆとりを作ってもらって、旅行や家や車とか買ってもらってお金を使ってもらいなさい。学校にも行きやすくして貧困の連鎖を防いでもらいなさい。』

という感じ。

 

一般人レベルで例えるなら、銀行にお金を預けたら手数料取られたことになるので、はぁ?!という衝撃が走った。

 

それでも災害等も発生して、家の建て直し、車の買い直し、生活用品の買い直し…というシムシティ(街づくりシュミレーションゲーム)のイベント発生のような状況を、何とか建て直そうという日本銀行の取り組みです。

 

…ちなみに…シムシティをすると私は結局お金が足りなくなって、あぁ!もう無理!と人生で何度ゲームを放置したことか。。。

最初は小学生の時、一気に散財して直ぐダメになった。

ちゃんと収益も考えながら建設(支出)しないと…という学びです。

 

■そして3月19日に決定したのが、マイナス金利解除。

日本銀行さんは

『インフレ(物価が上昇)している、

=企業の収益は継続的にupしている ので、手数料取るのやめても、今の流れに乗れそうだね。』

ってお金を預けさせない対策をやめました。

ということ。

 

そうすると、

銀行等は、あぁこれで日本銀行にも預けられるから、

無理に頑張らなくても良さそうだな。

お金を預けてくれる人たちには、あまり+αのお金をあげられなかったから(お客さんが逃げちゃう)、

10万円→10万+1円だったのを、

10万円→10万+20円にしよう!

その分、銀行にはお金が必要だから、

お金を借りていた人には、今までよりも多く返してもらおう。

という流れになったんです。

 

そこで、お金を借りていた人たちが衝撃!

『うわぁ!足りないから借りていたのに、多く返せっていってもまだ無理だよ!』

それで不安が広がった。

 

すると、ドル$と円¥の関係は…

例えるなら

ジュース1本:100円だったのが、

ジュース1本:110円必要になった。

 

あらら?

『狙いでは、ジュース1本:90円になるはずだったのに…。なんでまた物の値段が上がった?』

ということが起きた。

その理由がこの発言だったとニュースで報じられている。

 

お金を借りている人たちの不安が強くなることは

日本銀行もそこまで考えていたので、

「当面、緩和的な金融環境が継続する」

=『急に状況を元に戻そうとは思ってないよ、ゆっくりね』

とコメント。

 

『なぁんだ!今の状況、結局続くじゃん!変わらないじゃん』

っていう気持ちが反映されたっぽいよ。

ということで、今までの流れが変わらなかったらしい。

 

お金を借りていた人たちは、ちょっとホッとしたけど、

将来に備えて、

借りていたお金に対して何%+αの支払いが必要。

という契約を、

『今のまま=固定の方が安いかな…

 それとも、

 世の中の状況に合わせる=変動の方が安いかな…』

と考えている。

 

一般人レベルは、

『お金を預けたところでそんなに増えないし、給料が増えるのは大企業だけ。自分たちは実質生活が豊かになってないのに、借りたお金の返済額は増えそう。大企業の従業員は給料が増えたから、その人たちがたくさん買い物とかしてくれれば、近所のお店の売上が上がって商品が安くしてもらえたり、そこで働いたら給料が上がるかも…。』などという色々な思いがめぐる。

 

これがマイナス金利解除の影響。

結局、今後どういう流れになっていくか見守るしかないんだけど。

 

 

参考・引用