2023年末 | Polaris(ぽらりす)

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風の赴くままに

2023年は、どのような年でしたか?

 

有名な「漢字1字で表すと?」という問いを使わせてもらうのならば、

私にとって2023年は『境』を意識する年でした。

 

 

  世界の境

2023年も継続している「ロシアによるウクライナ侵攻」

また、2023年10月7日から開始した「2023年パレスチナ・イスラエル戦争」

いずれも境界を越えた攻撃により大きな人的被害が起きています。

 

そしてどちらも、急に始まったのではなく過去の戦争からの因縁とでもいうのでしょうか。。。

 

戦争は何世代にも渡って怨恨の連鎖を繰り返しています。

 

つい先日、テレビから流れてきた場面で

パレスチナ ガザ地区にいる少年が「僕は何も悪いことしていない」と泣いている様子が映りました。

本当にその通りです。

また人間だけでなく、youtube等みていても、ペンキを塗られた子猫や、火傷した子猫などを保護している様子、闘鶏として戦わされ下嘴を切られたり失明している軍鶏を保護している等…。

人間と動物を並べて記載することに対して批判的な人もいるかもしれませんが、いずれにしても抵抗出来ない生物への攻撃/虐待というのは、どうして止まないのだろう…と思います。

一方で、それを止めるための手段には限りがあり、無力感も感じます。

 

互いの境目を踏み越えたとき、相手の存在や価値観を踏みこわしているように感じます。

 

 

  時代の境

日本では少子高齢化が加速していて、

この先100年をみた時にも働く世代の現象が著明のようです。

 

マイナンバーカードの問題においても、

個人情報保護という公私の境のセキュリティについての問題が起きています。

しかしその一方で、働き手が減少するために業務効率化が必要不可欠な時代を迎えていく上で、拡大してきた様々な業務を名寄せすることで効率よく処理する必要があるのは言うまでもありません。

 

今までとは違う時代になっていく中で、

これまでなら抵抗感が強い内容であっても、

課題を突破して進まざるを得ない時代になっていると感じます。

 

 

  政治家の懐の境

年末になるとパーティー券での収入があった等という問題が大きく取り上げられました。

不景気になると、政治や行政という公的機関の不祥事と言うのは暴かれやすい傾向にあるような気がします。

連日のように警察官も消防職員も自衛官も、犯罪による懲戒解雇などのニュースを見聞きします。

 

ただこのような大きなニュースが流れている時に気をつけないといけないな…というのは、

大きなニュースの陰になったニュースだと思うんです。

 

新聞であれば、大きな記事ではなく、小さな記事をより見るようにしています。

世間が騒いでいるうちに、色々、まずいものは公表しておくことで記者が駆け付けてこない可能性が高くなるんですよね;

報道もタイミングです。

 

 

  ハラスメントの境

パワハラ防止法で、中小企業でも防止措置が義務化されたのは2022年4月。

 

2023年秋~冬にかけては、地方自治体でのハラスメント騒動が表沙汰になりました。

 

そこでは、学生のイジメと同様、

ノリとツッコミのつもりなどとの言い分がありました。

 

一方で、普段からの言動を見聞きしていた複数の職員から不快だという意見が出るなど、同じ事象に関することへの印象が大きく違いました。

 

勝手な想像ではありますが、

自他の境界線の引き方により、

踏み込みすぎ、馴れ馴れしすぎ、個人的な内容に踏み込みすぎなことがその原因になるのではないでしょうか。

 

 

 

  多様性だからこそ、境が大切

様々な個性が認められる多様性の時代だからこそ、

それぞれの個性、価値観が尊重されていく。

 

そうなると、人は人、自分は自分という「境」の認識が重要だと思うんです。

 

自他境界線が確立されるのは、おおよそ5歳~7歳あたりのようです。

自分と他人の境界線がハッキリしていくことで、

のちに思春期に自己同一性が確立されていきます。

 

これって面白いですよね、

自分が何が好きか、自分は何が得意か…などの「自分」を意識するよりももっと幼い段階で、

自分と他人は違うんだということを知っておく必要があるんです。

 

「比較」というと、

どうもネガティブな印象の文言が並ぶ傾向にあるようですが、

 

「得意」という言葉も、思い通りに出来る、自信がある、手慣れているという意味があるんですが、

それを探す際には、他人と比べている自分がどこかしらいるわけで、

たくさん人がいる中の1人の自分として 俯瞰的に見ることで、

平均の中の、自分の現在の立ち位置を確認している

それが前向きな比較の仕方だと思います。

 

自分軸がしっかり立っていないと、

多様性という、ある意味何でもありになってしまう時代において、誰とも違う疎外感だけを感じてしまうかもしれません。

逆に自分軸があると、

あの人はあれが得意、こっちの人はこちらが得意、

皆、それぞれ得意分野がある。というイメージのように

共通項目(それぞれ得意な部分がある)という並びに自分をグループ化出来るようになるのかもしれません。

 

 

この1年を振り返りながら、

テレビでも1年間のニュース総まとめなどを見ながら

このように感じた次第です。

 

2023年大変お世話になりました。

2024年、あなた様にとって更に良い年になりますように。

今後ともよろしくお願いいたします。