2月18日 | Pokopen Photographic

Pokopen Photographic

写真を中心とした絵日記です。楽しんでいただければ幸いです。なおこのブログで用いられている画像の著作権は私に。また人物画像の肖像権は本人もしくはその所属事務所に帰属します。無断使用及び二次使用は固くお断り致します。

この日は京都精華大学の作品展でしたが、

それが終わって 堀川文化ビルヂング

Gallery PARC
野田 凉美  個展「供養」


 

野田 凉美(のだ すずみ)は、1980年代より現在まで、

デザインやアートの領域での制作・発表活動を続ける

アーティストであり、2006年より川島テキスタイル

スクールのディレクター(現在はアドバイザー)、

2012年より京都造形芸術大学特任教授(17年まで)、

2017年より京都市立芸術大学特任教授(~22年まで)

を務めるなど、後進の指導においても大きな役割を

担ってきました。

【作家ステートメント】
供養
私は、消耗品、ラベル、不要品など身近で手に入れやすい素材を使う。
街に住み、現代を生きる私にとってそれは合理的で自然なことだ。

日常のありふれたものから、人は何を失い、何を欲しているのか、

大切なことは何かが見えてくる。かつて西陣織に欠かせなかった

紋紙は、デジタルデータへと移行し、金銀平箔は、分業の職人技

から無駄のない工程のプロダクト製品へと変わり、物質性の低い

情報社会となりつつある。また、大量の薬のパッケージは脅迫

的健康長寿社会を象徴しているかのようだ。
編み技法は、穴で構成されているので柔軟性に富み、解いて

再使用できるので、モノを増やしたくない私にとって好都合

の技法と言える。しかし、出来上がったモノはいずれゴミと

化すなら恐ろしいディレンマを含んでいる。
つくることをやめられない私は、せめて先人を敬い供養する

慎みを忘れずにいたい。
一本の糸から穴をつくり続けていく単調な行為は、私に

とって現生の欲や呪縛から逃れ、自由に浮游するための時間だ。
どんな時にも穴をつくれば風通しが良くなり、柔らかで澄んだ

思考と精神が得られる。また、穴をつくることは、付け入る隙

を与えるということであり、それはちょっとした綻びのような魅力

がある。

次はNEUTRAL

おまえのための///
小笠原周 岡はるか 熊谷卓哉 花岡伸宏 米村優人





 

 


 「おまえのための///」は小笠原周、岡はるか、熊谷卓哉、

花岡伸宏、米村優人による展覧会である。
 本展の参加作家である小笠原周、熊谷卓哉、米村優人の3名

は、「彫刻」について各々の観点から考察してきた。

 以上の3名に加えて本展では同じく京都を拠点に活動する

彫刻家の花岡伸宏、写真家である岡はるかを迎えた。また、

本展は展示作家である米村優人が企画、空間構成を担当して

おり、ギャラリーであるNEUTRALのほか、大垣書店と併設

されるカフェSLow Pageを含めた堀川新文化ビルヂング

全体に展開される。  
 本展に参加する岡を除いた4名は、彫刻作品の制作を中心に

活動しており、モチーフは様々であるが具象彫刻をベースとし、

制作のプロセスを可視化した作品や、内省的な自身の物語が

付随する作品を制作している。しかし、そこで使用される素材

や技法は、石や木、発泡スチロール、3Dプリントなど、それぞれ

によって異なるため、制作する際に費やされる時間にも差が生

まれる。本展を構成するにあたって、このような差異として

浮かび上がった作家たちのなかにある「尺度」に注目した。素

材や技法、展示形式の違いは、それぞれの作家が思いを馳せる

存在、その「誰か」に向けられる尺度の違いを表しているの

ではないだろうか。この尺度の違いに対する関心をもとに

本展では、作品と共に写真家の岡はるかが撮影した作家の

ポートレイトを設置する。このような方法によって作家自身

の姿を示すのは、鑑賞者が作品に向ける眼差しの先にある、

鑑賞者自身の尺度を立ち上げるための試みである。  

 他人の恋愛の話とかって興味なくて。相談とか

されてもやっぱりどこかで「他人事だしなぁ」って

思っちゃう。けど自分のことになるとなにも手に

つかない。だから"その人が見てる誰か"っていう

のは"その人が見てる誰か"でしかない。 そう。

誰でもないおまえのために、私が見ているのは、

誰でもないおまえだから。

米村優人(本展オーガナイザー、美術家)


 


最後は京都芸術センター
「当意即妙―芸術文化の抵抗戦略」展、ミャンマーで起きた

クーデター以降に生じたアート、映画、音楽など、さまざまな

文化実践から生きる希望を見出し、政治・社会的困難と文化の

あり方を考えるための展覧会。 Co-program2023カテゴリー

B採択企画。



Yangon かるた

 

 

豊富な食材があるミャンマー。皆さん(各民族)

が仲良く食事をしてますが撮る全争いを始める

と言うビデオ。このに出てくる食材って本物

なのか?内容は良く判るけど、なんか勿体ない

気もする。

 

 

祈りの船(折り紙)私も作りました。

こういうのあるんだ。

 

映画「ミャンマー・ダイアリーズ」をすでに見て

ある程度の知識はあったかど、こうやって見てみると

別の見方も出来て得る物が大きかった。


出展作家

Masking/Unmasking Life、3 AM Performance Art Collective、

WART、ドキュ・アッタン、Yangon かるた
主催|居原田 遥、京都芸術センター

 

当意即妙(とういそくみょう):その場にうまく適応したすばやい機転。

当座の機転。仏語の「当位即妙」が語源とも言われている。

 人は誰しも、生きていくなかで、予期せぬ出来事や困難に直面します。

それは当たり前だった日常や穏やかな生活が壊れてしまうようなものかも

しれません。  
 それは、社会の大きな力によって引き起こされ、自分一人の力では、

どうにも解決できないかもしれません。そうしたときに、すばやく、

的確に、自分の出来ることで「なにか」する。絶望的な状況に対して、

ユーモア溢れる、希望となるアクションを起こす。アートをはじめと

する文化実践(Cultural Practice)には、そうした現実――絶望的な

世界――に対し、未来のための「一手」となる可能性があると信じて

います。
 2021年2月、ミャンマーではクーデタが起こりました。それは、

さまざまなかたちの暴力を生み出しました。そうした暴力は、いまな

お人々を、そして人々が願う希望や平和を脅かしています。しかし、

そこには抵抗を示し戦い続け、願いや想いを声にし、あるいは言葉

では表せない「なにか」を表現し続けているひとたちがいます。
 そうした状況をふまえ、3つの目的を掲げます。

 ひとつめに、ミャンマーのクーデター以降、さまざまな暴力と

戦うひとたちともに。これからの方法を考えていきます。
 ふたつめに、ミャンマーのクーデターがもたらした暴力や

その実態を知ること、そしてそこで希望となるひとびとに

あまり出会う機会がなかったひとたちとともに。知らない

ことから導き出す新しい希望を考えていきます。
 みっつめに、アートをはじめ文化実践(Cultural Practice)

を通じて、絶望的な世界や社会的・政治的課題や困難と向き合い、

それらを活用・応用したいと思うひとたちともに。世界と向き

あう方法―戦略―を見出していきます。
そして、あらゆる人たちと共に思考するための機会となること

を目指します。

            

居原田遥(本展企画者)