2月17日 | Pokopen Photographic

Pokopen Photographic

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ギャラリーノマル

藤本 由紀夫
Sound and Vision

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

視覚・聴覚を通して感覚を開く能動的鑑賞体験への誘い

70年代よりエレクトロニクスを利用したパフォーマンス、

インスタレーションを行い、80年代半ばより身の回りの

オブジェを用いた音の出る作品の制作を開始。鑑賞者が

意識的に聞き取る仕掛けを作ることによって聞こえてくる

音や知覚の世界を表現する作家・藤本由紀夫。過去には

2度のヴェニス・ビエンナーレ選出や複数の公立美術館

での個展開催など、すでに国際的に高い評価を得ている

作家の一人。また美術界だけでなく、音楽関係者からの

評判も高く、現在は、神戸を拠点に国内外でジャンル

の垣根を越えて幅広く活動を続けています。

ギャラリーノマルとはこれまでも複数のテーマ展への参加

だけでなく、2012年の版画シリーズ出版、サウンドユニット

.es(ドットエス)との共同でのCDリリースとそれに合わせた

企画展("One week show, Resonance" 2012.3.24 - 3.31)

や、翌年13年にはノマル+藤本由紀夫+.es(ドットエス)に

よるサウンドとアートの実験的プロジェクト、ZBOオーケ

ストラの活動開始("ZBO" 2013.10.12 - 10.19 *企画は

現在も継続中)など、一過性の展覧会に止まらない共同制作

を進めてきました。

当画廊での初個展となる今回は、藤本の現在の関心事に

スポットを当てた初発表作ばかりの新作展となります。

これまで温めてきたアイデアの中から今回の個展に

合わせて具体化した「音とビジュアルが一体化した」

作品や、ノマルの版画工房機能を積極的に活用し、

緻密にプランしながら即興的な工程で制作を進めて

いったシルクスクリーンでの版画作品など、藤本の

興味と遊びごごろがふんだんに詰まった新作の展示

を予定しています。
 

藤本由紀夫個展「Sound and Vision」Closing Live
trio
料金:前売 3,000円 / 当日 3,500円 
出演:sara(.es) × 藤本由紀夫  × 宇都宮泰 
 

藤本由紀夫、ギャラリーノマルでの初個展「Sound and Vision」。

視覚・聴覚を通して感覚を開く能動的鑑賞体験を提示する展覧会

最終日、アーティスト本人によるパフォーマンス・イベントを

開催します。共演は藤本と親交の深い音楽家であり「音響の鬼才」

の異名を持つ宇都宮泰。宇都宮はギャラリーノマルの音響アド

バイザーでもあり、ノマルとタッグを組んだ実験的音楽プロ

ジェクト「Utsunomia MIX」のキーパーソン。さらにもう一人、

Utsunomia MIXシリーズ全作に音楽家として関わるsara (.es) 。

時系列、立場が異なる3名が初めて「共演」という形で交わる、

貴重な一夜となります。音とヴィジュアルによる実験的で示唆に

富む当イベント、是非とも展覧会と合わせてお楽しみください。



sara (.es)
2009年、大阪の現代美術画廊「Gallery Nomart (ギャラリーノマル)」

をホームに橋本孝之 (alto sax, guitar, harmonica) と共にコンテン

ポラリー・ミュージック・ユニット.es (ドット エス) 結成。現代美術

ディレクター林聡がプロデュース。 2021年5月、橋本孝之永眠後も

「音に限定しない表現」「アートへ向かう」という意志を「.es」

名で承継。2022年秋、音響の鬼才・宇都宮泰との出会いを機に

宇都宮の革新的なシステムとタッグを組んだ「Utsunomia MIX」

プロジェクトを始動。さらに表現領域を交差させた水路を拓く。

宇都宮泰 Yasushi Utsunomia
音楽家、また音楽プロデューサーとして1970年代より活動。 

アフターディナーや少年ナイフ、JON & UTSUNOMIA「( )」、

トクサノカンダカラ (art bears 「the art box」)など、

各プロジェクト毎に独自の音楽理論を展開、音楽表現に 

直結した音響システムを開発・導入する。 その独創的な

芸術性とクオリティの高いテクノロジーの融合は国内外で

高い評価を獲得し、 音響の鬼才と称され周知にいたる。
最終音楽を目指す。

 

 

 

+1art

今井祝雄

ビデオテープガーデン

 

 

 

対談「ビデオの時代」
2/17(土) PM5〜6
出演  今井祝雄・林 勇気(映像作家)



記録媒体のアナログからデジタルへの変換は、この30~40年

の間に急速に進んでいます。 ビデオテープはカセットテープ

と同じく磁気テープの一種で、1980年ぐらいから2000年

ぐらいまで、映像の一般的な記録手段でした。
本展では、この時代のビデオテープがインスタレーションの

素材として使われています。 ギャラリーの床には録画された

大量のビデオテープが敷き詰められ、鑑賞者はその上に

敷かれた透明板の上に立ち、作品を体感します。 往年の

ビデオテープから、私たちはどんなイメージを広げるでしょうか。
会期中は、映像作家の林勇気さんをお迎えして、「ビデオの時代」

と題した対談を予定しています。 記録媒体の変容は私たちの日常を

少しずつ変え、作品そのものにも大きな影響を及ぼしていく

でしょう。 私たちはいまその現場に立っています。