オーディオ事始め(4) | Pokopen Photographic

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大学・大学院時代の6年間は結構
いろんな装置を聞きました。社会人
ってお金持っているな~~と感心
しました。

それとお店で聴くのと実際にその家
で鳴って音とは結構違うと感じたり、
使いこなしがいかに重要かとか、
勉強になりました。

よくペットは飼い主に似るなんて
こと言いますが、オーディオも
ご主人様の性格を反映するものだ。
なんて思ったり。

さてスピーカーメインに話して
みます。


TANNNOY
クラシック系の人が多くて、TANNNOY
持っている人が多かった。

まずはのGRF。初めて見た時感動
しました。音は濃厚な音。弦楽器
が独特でしたね。「あ~~これが
ブリティッシュサウンドか!」

持ち主はお医者さん、6千枚の
レコードも圧巻でした。あまりオー
ディオには興味がなく、例のフランス
人のオーディオ評論家が面倒見ていま
した。
その人と一緒によく訪問させて頂きま
した。正直GRFの突き詰めた音ではな
かったけどゆったり包み込む持ち主の
人柄を思い起こす音でした。

オーディオとは関係ないけれど、ある
時、すき焼きをご馳走して頂いた。(笑)
老舗のお店でなかなか美味しかった。



その頃、TANNNOYはいわゆるA,B,Cシリ
ーズが主力でその中で
ARDEN、Berkeley 、Devonを聞く事が
出来ました。
音の濃厚さは変わらない物の、より現
代的にリフレッシュ。細かな表現力が
付いた感じでした。
ただ個人的にはそれほど魅力がないよう
に感じました。そんな時Super Red Monitor
が登場。KEFを居候させてくれた人が
メインシステムとして購入したので早速
聞きに行きました。
これはなかなか良かった。解像度が
上がって、素晴らしい。これぞ同軸
ユニット!定位もバッチリ。エンクロー
ジャーを変えるだけ(多分)でこんなに
代わるのか?とびっくり。後に12インチ
のSRM12Xが発売された時は買おうかと
真剣に考えた。


JBL

4343と格闘していて苦い思い出のあるJBL。
有名なメーカーなので、中型機はあちこち
で見ました、ただその殆どが「置いてるだけ」
といった感じで煮詰めた感じがなくて
聞いていて感心しなかった。JBL+マッキン
といった組み合わせが多かった。

腐っても鯛というか、完全に鳴らし切って

いないレベルとは言え4343の表現力は

なかなか。それをずっと聞いていたので

中型機は魅力的には思えなかった。



そんな中、ハーツフィールドを聞く
機会があった。始めてみた時はGRF同様
その威容にびっくりしました。大きい!
そしてが家具の様な美しさ!聞いてみると
その雄大なスケール感にびっくり。「細
かい事なんかどうでもいい、この豊かな
音に包まれよ!」てな感じでしたね。
広い部屋がまずあってのシステム。


SPENDOR BC-II
当時クラシックはTANNNOYで聴く。といった
感じでしたが、TANNNOY買えない人が買った
のが、これ。
もっともこのスピーカーも大きいですけど。
モニター系の流れを汲むスピーカーなのか
TANNNOYより明晰な音ですが、弦楽器が美しい。
オーディオ装置というよりは音楽再生
装置。



QUAD ESL63
静電型のスピーカー。持ち主は室内楽や
声楽曲を良く聴いていましたね。繊細な音。
ミニチュア―ルな感じ。良くバッハのカン
タータを聞かせて貰いました。雄大なスケール
なんかとは無縁な装置ですがこういう用途には
絶妙な表現を聞かせる。

シーメンス:EURODYN+ATR イオンツイーター
こちらも古典的名機。持ち主は高音が不足との
事でツイーター(スーパーツイーター?)
を追加されてました。ドイツの装置と
いう事でやや硬めの音、カチッとした音でした。
持ち主はピアノ曲メインで聞いていて、それが
この硬質な音とマッチしてましたね~~。
スタンウエイなんか本当に良かった。
アンプはコンラッド・ジョンソン PV1

LAXMANN MQ-36(管球式)。

金かかっとるな~~。

ダイヤトーンMonitor-1 (4S-4002P)
某音楽喫茶に鎮座してました。アンプはアキュフ
ェーズだったかな?最初は硬い音だったけど、
こなれてくるとなかなか良かった。さすが、
日本のトップ・メーカの音。出てくる音は
素晴らしいかったけど、魅力的かどうかと
言うと一寸微妙。今改めて聞く機会かあったら
考え変るかも。

VIDEOTON D402E
VIDEOTONはハンガリーのメーカ。3way

6スピーカのシステムでした。
箱の中央にウーファーが2個あって、ツイーター
とミッドが2個対角線上に配置されているという
一寸変った構成。
大きさはSPENDOR BC-IIを少し小さくした感じ。
大口径のユニットがないので数でパワー不足を
補ったのかな?音は素朴な感じで弦楽器やボーカル
は独特の味わいがありましたね。箱を上手く
鳴らしているのかな?3人位持っている人
いて、割と手頃な値段で弦楽器を綺麗にならして
くれるスピーカだったようで。
シャープな音とは一寸方向性が違う。


Decca Decola 
芦屋の某サロンに鎮座してました。そこで
レコードコンサートをやっていて、知り合いの人
と一緒に聞きに行きました。サロンのご主人が
DECCAの初期のステレオLPをこれで聴いていたく
感銘を受けたとか・・。音はTANNNOY GRFとは
異なるけど、なかなか雰囲気のある音でしたね。
いかにも電蓄時代の名機の音。ただご主人が力説
する立体感というのは座った席が悪かったのか、
あまり感じる事が出来なかった。


Cabasse Sampan Leger
フランス音楽が大好きな人がオーナー。暖色系
な音。淡い色彩感が感じられて、なんとなくパテ
マルコ二(仏EMI)を連想される音。フランスの人
ってこんな音が好きなのか?とか思って聞いてま
した。
後にこのスピーカー、Isoda Cableで大変身を遂げる。
思い出のスピーカー。

アンプはMarantz Model1150だったような・・。

イタリアのアンプ
名前を忘れてしまった。ギャラクトロンって名前
だったけ。筐体の一部が透明なアクリル板。

中の基板を見せるデザインとなってました。
(カタログ見るとてっきりガラス板と思っていたけど
アクリル板だったのが一寸がっかり。)
で音なのですがこれが凄かった。スイッチを入れると
最初はイマイチでしたが、アンプが温まるや本領発揮!
音楽が歌う歌う。こんなアンプ聞いたことがないと思う
くらい。聞いていて面白かった。イタオペなんて最高
だった。

記憶に残るお宅を訪問しました。


1)スピーカーが多数
広いお部屋にスピーカーが多数。20台近くありました。
またオープンリールのテープデッキがあって、この
デッキを通して信号を遅延させてエコーみたいな
効果を生み出している、(と説明を受けました)
正直聞いていて、何とも言えない不思議な音でした。
ホールの音を再現しようとしたのかな?
BOSEの初期のプロト機の写真をその時は連想していて
もしかしたらそれを目指していたのかな?とか思いました。

2)床下には蓄電池
「オーディオで一番大事なのは電源」と主張される
オーナー。床下には鉛蓄電池を置いているそうで、
(見せてはもらえなかった)
装置は自作のスピーカー(ホーン系+ウーファー)+真空管
アンプ。何が要因なのかは判りませんが、艶のある重厚な
低音が印象に残っています。
現在vinnierossiのアンプ持っていますが、この時の印象が
大きく影響していますね。




その他もありますが、まあこんなところで。