ミュージカル:ラブ・ネバー・ダイ | Pokopen Photographic

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場所:日生劇場
日時:2月22日(金)
開演:13:30

当日のキャスト
ファントム:市村正親
クリスティーヌ:濱田めぐみ
ラウル・シャニュイ子爵:田代万里生
メグ・ジリー:咲妃みゆ
マダム・ジリー:鳳蘭
グスタフ:熊谷俊輝

感想
熊谷俊輝君がなんと!ミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」の
グスタフ役に出演。という事で行ってきました。
いや~~ミュージカルなんて何年ぶり。ヲタの方に行くと言うと
色々言われましたけど。(苦笑)
 
まあプロのお仕事を見てお勉強って事もあるし、実は改装後の
日生劇場に行ったことないのでそれも見たかったし・・。
という事で行ってきました。
 
メインキャストはダブル・キャスト、グスタフ役はトリプルと
いう事で、
クリスティーヌ:平原綾香
グスタフ:熊谷俊輝
の組み合わせで見たかったのですが、仕事のスケジュールとかも
合って取れず。なんとか平日のマチネ公演をGET!

しかもこの日の公演もその後ソルドアウト!とか。いや~~
凄いねえ。
 
さてこのグスタフ役。結構重要な役で歌唱力と演技力を要求される役で、
歌唱力は問題ないとは思うけど、演技力はどうかと・・。(特にラスト
シーン!)思ってみてました。

結果を言えば、なかなか良かったですね。思った以上でした。本当に
生き生きと演技をしていて、特にラストは感動的!あちらこちらから
すすり泣く声が・・。多分カンパニーの皆さんにも愛されていたんで
しょうね。

そしてカーテンコール。メインキャストでは最初に一人で登場する
わけですが、笑顔で登場するとあちこちから「可愛い!」の声が連発!
 
実は隣のお客さん(女性)はミュージカルに良く来るらしくて
この公演も3回目!(凄い!)異なる組み合わせのキャストで見る
そうなのですが、開演前に熊谷君目当てで来たと言うと、あまり
感心なさそうでしたが、(まあグスタフと言えば加藤憲史郎なん
でしょうけど)終演後には完全に俊輝スマイルに圧倒されてましたね。
(歌が抜群にいいという感想を言ってました)
めでたし、めでたし。
 
全体的な感想
さすがプロの仕事という事もあって良かったですねえ。一寸びっくりしたのは
鳳蘭さん。一体何年ぶりに聞くのだろうか!!!流石にこの年なので
声の方はしょうがないけど、演技の方は流石です。オペラグラスで
見ていましたが、素晴らしかった!
 
それと人の動かし方とか、舞台装置も奥行きを感じさせるデザインで、なか
なか上手いですね。(当たり前か)。昔アマチュアの劇団のお手伝いを
していたことがあったのですが、(予算に制限があるものの)このような
知識があればもっといい物が出来たのではと一寸悔しい思いも・・。
 
さてスクールヲタの悲しい習性か、歌の方になると、ヲタチェックが入って
しまう。(苦笑)
皆さんなかなか良かったですが、一部一寸限界ギリギリて歌っているなあと
感じる人もいて・・。そこはプロなので破綻なく歌いきってましたが・・。
もう一寸なんとかなあ~~とか思っちゃいました。(いやな客ですなあ)

最後に一寸感動した事
さてカーテンコールも終わって、皆さんそそくさ帰るのかと思ったら
結構な人が残っていました。というのもカーテンコールが終っても
ピット内のオケの人は演奏(Play out Last)を続けていました。
そしてオケの演奏が終わると、お客さんの惜しみない拍手が!
ピットの端に寄って来て「ブラボー」と声をピット内に声を掛ける
人とか・・。これには一寸感動しましたね。
 
いい舞台はいい演者といいお客が作るものだと聞いたことありますが、
確かにその通りだと。このような素晴らしい場所に参加せてもらって
幸せでした。最近はかまってちゃんや、特定の人しか興味のない狭い
感性の持ち主に色々悩まされていたこともあって、本当に清々しい
後味のいいイベントでした。
 

日生劇場
ところで日生劇場16年に改装されたのですが、それ以来行ってなくて
久々でしたが、あの貝殻を貼りつめた曲面の壁とか(まるでガウディ
みたい)は健在。もしかしてゴミ箱も昔のままなのかな?席は
新しくなってなかなか快適でした。ただトイレは昔のままで・・。
女性は大変そう・・。休憩中、相変わらずの長い行列が出来てました。
横の通路には写真が・・。越路吹雪の「ロングリサイタル」とかこの
劇場のこけら落としとなったベルリン・ドイツ・オペラ「フィデリオ」
(指揮はあのカール・ベーム!)の写真とか・・。
いや懐かしいかったですねえ。
 
最近80年代に建てられた、残響重視の馬蹄形劇場に良く行くようになった
のですが、このような個性的な劇場も末永く健在でいて欲しいですね。