クリュイタンス LP時代の思い出 | Pokopen Photographic

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今年はクリュイタンス没後50周年。それを記念して"Andre Cluytens - 
The Complete Orchestral & Concerto Recordings(65CD)"
が発売されました。いや~~待ちに待っただけの事はあった。しかも
値段が1万円+α。1枚当たり200円を切る値段。ポイントがすでに1万円
あったので、1000円以下の出費でGET!去年某レコード店企画でSACDでは
ありますが、ベートーベンの交響曲全集が1万円で出て、買おうかと迷
ったのですが、迷って良かったです。見てみると、ボリス・クリストフ
の伴奏なんかも入っている。出来たらオペラなんかも入れて欲しかった
ですけどね~~。もしかしたらオペラだけ別に出るのかな?「テレジアス
の乳房」は既にプーランク全集で持っているので、まあ特にいいですけど
ねえ。ラロの「ライスの王様」位かな欲しいと思うのは。

で現在ぼちぼち聞いていますけど。ここはLP時代の思い出とか・・。

クリュイタンス最初に買ったレコードは、ベートーベンの交響曲全集。
これ廉価版の中古で纏まって出ていて特にクリュイタンスにこだわりはなく、
単に値段が重要でした。確か1枚800円位だったか?

当時世評は偶数はいいけれど奇数はイマイチと言う評価でしたが、聞いて
みるとそうでもなく。3番なんかはなかなか堂々とした演奏でした。暫く
は我が家唯一のベートーベン交響曲全集として君臨しました。ただ
後に東芝EMIの音に嫌気を指して売ってしまいました。クリュイタンスの
後釜はガーディナー。それまで我が家にベートーベン交響曲全集が不在の
時代となりました。


次に買ったのが「アルルの女、カルメン組曲」これフランス盤。これは
ジャケットが変わっていて横の棒を引っ張り出すと中のレコードが
出てくる仕組み。ニッパー君のデザインはセミサークルと呼ばれるタイプ。
有る人に言わせると、この時代のパテの音が一番良かったとか。さらに
このレコード、実は原盤が2つあるそうで、最初の物は音がイマイチら
しくて、再びカッティングし直したとか。ラッキーにも私も物は再
カットしたらしくてそう言う意味でも幸運な出会いでした。ジャケ
ットの印刷も味わい深く。日本盤とは歴然の差でした。
ただこの頃のレコードは日本ヴィクターの版権の問題でニッパー君
のマークにはすべてシールが貼られていて・・。
これ後には貼らなくて良くなりましたが、これが興ざめですなあ。


次に買ったのはお馴染みラベルの管弦楽曲集。勿論ステレオです。
仏パテ盤です。でもニッパー君はスタンプタイプ。セミサークル
盤さがしまくったけど無かった。このレコード世界的に定評の
ある物でなかなか素晴らしかったです。ただ当時はブーレーズに
傾倒していてこのレコード売ってブーレーズのレコードを買って
しまった。(苦笑)


その後買ったのがルーセルの2枚組。同じく仏パテ盤、スタンプタイプ。
2枚組。一時ルーセルに嵌っていた時があってその時に買いました。

・交響曲第3番ト短調 op.42
・シンフォニエッタ op.52
・交響曲第4番イ長調 op.53
・バッコスとアリアドネ op.43
・蜘蛛の饗宴 op.17



そして、ベルリオーズの「キリストの幼時」(ステレオ)世間的にはどの
ような評価か判りませんが、個人的には結構好きなレコードでした。室内楽
的な密度の濃い演奏でした。こちらも仏パテ盤。ただ某雑誌(グラモフォン
だったかな?)によるとモノの方が評価が高かったので、今回のセットで
聞くのが楽しみ。


後いつ買ったかは覚えてないのですが米VOX盤(原盤はpathe)で マスネ「復讐の三女神」。
これはサンサーンス:アルジェア組曲(指揮:ルイ・フレスティエ)とのカップリング。
モノでした。聞いた事のない曲と言う事で買いましたが、「エレジー(Élégie)」のメロ
ディが出てきたのはびっくり。 マスネはこのメロディを使いまわしているのを知って
勉強になりました。


まあざっとこんな感じでした。
 

珍しいかもしれないので米VOX盤の画像貼っておきます。